手塚治虫の代表作である『ジャングル大帝』は何度もアニメ化されていましたが、原作の第三部にあたる「月光石」の物語は一度もきちんと映像化されたことがありませんでした。
『ジャングル大帝 進めレオ!』はこの第三部をテレビシリーズとして映像化したものではありますが、対象年齢を低く設定した関係とスポンサーの事情があり、雪山でレオが人間ヒゲオヤジの命を守るため、自らの命を犠牲にする、という壮絶なクライマックスをハッピーエンドに変更していました。
つまり手塚治虫が本来描きたかったレオの自己犠牲によって、はじめて浮かび上がってくる「すべての命は平等である」というテーマを、今回の劇場版ではじめて映像化している、というわけです。
アメリカで作られた『ジャングル大帝』そっくりのアニメーションでは「命の循環」ということがテーマとなっていましたが、手塚マンガはその「サークル・オブ・ライフ」をすべての物語の基本設定として、そのさらに先にある「この宇宙にはたったひとつの生命しかない。だからこそ、すべての生命は平等で尊いのだ」というテーマを見据えていました。
あなたの生命は私の生命。レオの壮絶な死から、そんな『火の鳥』にも通じる手塚治虫の生涯のメッセージを読み取ってください。

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