恭介たちが仕掛けた楽しい一夜が明けた。来ヶ谷はあれほど楽しい夜はたぶんもう来ないと言い、寂しそうに理樹に微笑んだ。その夜、ベッドの中で理樹は漠然とした不安に駆られていた。何かがおかしい。時計の日付を見て、理樹は違和感を覚える。眠るたびに何かを忘れていくような感覚に襲われる理樹。もう6月だというのに、外には雪が降っていた。理樹の記憶の上にも、雪のように真っ白な何かが降り積もっていくような気がした。

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