古茂田議員は暗殺され、彼を護衛していた美純もまた命を落としてしまった。形見となったマフラーとワンピースを、保は打ちひしがれた気持ちのまま、ウシロとカナに届けるのだった。明くる朝、保はウシロを外に遊びに連れ出し、昔話を語って聞かせる。自分が昔世話になった親分である蓮木一郎と、彼が一目惚れをしたある少女のことを――。その少女とは、当時16歳だった田中美純その人である。京都から修学旅行で東京に来ていた美純は、ひょんなことから一郎と知り合い、結婚するまでにそう時間はかからなかった。すぐに学校を辞めて、極道の世界に身を置くことになった美純。やがて2人の間には男の子が誕生するが、その幸せも長くは続かなかった。

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