愛車のトライアンフを磨く健次。その傍らで見守る七海。
「おじさんのバイク勝手に触っていいの?」
心配する七海をよそに、このバイクは親父から将来もらう約束をした大切なものだと語った――。
海沿いの道に1台のバイクが向かってきていた。乗っているのは、鮎川美空。都会からバイクの一人旅の途中に健次たちの住む町へと差し掛かった。だがそれまで快調に走ってきていたバイクの調子がオカシイ――。
異音とともにアクセルからの反応を無くすと、しだいにバイクは速度を落とし、峠道でついに止まってしまったのだ。そこには、健次と七海が今日も収穫を行っている野菜畑が広がっていた。
美空のバイクを修理することになった健次と七海は、動かなくなったバイクを押しながら美空を健次のガレージへと連れてきた。さっそく修理に取り掛かる健次であったが分解したとたん、組み立て方がわからなくなってしまう。
唖然とした美空は、「何してくれるのよぉ!」と泣き声にも似た叫び声を上げる。その声を聞きつけた健次の父、健柳流は美空のバイクの修理にかかり、なんとか原型を取り戻すまで回復をさせるのだった。ただ、どうしても部品を交換しないと動かすことはできない。そしてその部品を取り寄せるには、最低10日は待たないといけない事実が判明した。こうして、美空は心ならずも健次の家に厄介になることになるのであった。健次の家のガレージで、1台の動かなくなったバイクをみつける美空。
毎年のように壊れて動かなくなるトライアンフだけれども、健次の愛情がたっぷりと注がれたそのバイクを見ると、手間がかかっても大切にする気持ちを心の奥底にいっぱいに感じ取る美空であった――。

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