先に100個の貸しをつくった方が、貸しを与えた方の言う事をなんでも聞く。それが幼い頃、健次と七海の間で交わされた約束事――。

2学期――。
健次が交通事故を起こした。怪我は入院をしないといけないほど、大きなものだった。
七海は学校へは行かずに、毎日健次の入院する病院で看病にあたる。教室では、ふたりの席だけがぽっかりと穴を空け、病室では健次は目を覚まさないでいた。
毎日ひとつずつ、健次は七海に貸しを作っていった――。
みんなが健次を心配していた。鈴夏、ひかり、多恵に美空……。ほかにも誰もが健次の回復を願う。

そして冬の到来――。
町はすっかり雪化粧に覆われるが、健次は眠ったままで目を覚まさない。ついに、健次の七海への貸しは100を超えてしまった。そのとき、七海はこぼれる涙を抑えることができないでいた……。

春、新たな学年の新学期――。
健次の妹、鈴夏と同じクラスになった七海。学年の大半を健次の看病に費やした七海はもう一度、同じ学年を鈴夏といっしょに迎える。そして健次は……?

このエルマークは、レコード会社・映像製作会社が提供するコンテンツを示す登録商標です。 RIAJ50085001