空港へと走る車の中。それぞれ建築家と編集者として成功した、結婚5年目の夫婦。出張で空港に送ってもらう車の中で、妻は夫に突然の別れ話を切り出す。「私、出ていく」。夫は「分かった」とそれを受け入れる。数日後、二人で暮らした家から妻が出ていく日。彼は無言で妻の荷造りを手伝い、思い出のレストランに予約を入れ、コーヒーを淹れる。荷造りの進まない妻は、これまでの二人の暮らしに想いを巡らせる。そんな中、二人が暮らしてきた家にずぶ濡れになった仔猫が迷い込み、どこかへ隠れてしまう。雨がひどいから、仔猫が出てくるのを待ってるから、そんな言い訳を胸に家から出ることができない二人。彼女の旅立ちを遮るように、彼らを世間から切り離すように、雨は降り続けていた──。

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