50万の敵軍に3万の兵で勝利を収めた項羽(こうう)だったが腹の虫は収まらず、劉邦(りゅうほう)を捜し出して恨みを晴らそうとしていた。しかし劉邦は見つからず、范増(はんぞう)は、劉邦は自信を失って再起不能だ、劉邦を捜すよりも兵糧を彭城(ほうじょう)の民に分け与えて民心をつかむべきだと項羽に助言する。范増の言葉通り、劉邦はすっかり自信を失い沛県で漫然とした日々を送っていた。盧綰(ろわん)が涙ながらに気力を奮い立たせるように懇願しても効果はなく、見かねた張良(ちょうりょう)は蕭何(しょうか)を沛県に呼んだ。劉邦の前に現れた蕭何は昔のように「劉邦」と呼び捨てにすると激しく叱咤した。その後、張良も加わって、項羽は勝利したように見えて実は不安な要素が多くあり、味方は韓信(かんしん)が新たに立て直しを計っており、漢軍の兵も気力を失っていなし、まだ十分に項羽と渡り合える、と説得した。劉邦はもう一度やり直そうと決心し、全軍を引き連れてエイ陽(えいよう)へ向かう。惨敗したことを気にしてこっそり夜のうちに町へ入った劉邦だったが、将たちを前に改めて決意を表明する。戚(せき)夫人は如意(にょい)とともにエイ陽の劉邦のもとへ向かっていた。戚夫人は道中の馬車の中で太子になることが唯一生き永らえるための道だと如意に言って聞せるのだった。

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