基子が、引っ越しを知った上司の部長(中丸新将)に、お祝いをしてあげるといわれた。欲しい物が全く思いつかなかった基子は、このことを下宿で絆(ともさかりえ)や夏子(浅丘ルリ子)に話すが、自分だけはっきりした答えを出すことができなかった。そんなある日、基子は、大きな容器に半分ほど入っている100円玉を嬉しげにながめている姿をゆかに見られた。この貯金は基子が中学生の時から目的もなくチマチマ貯め込んできたもので、同じ時期に一緒に始めた友達は貯まった金で絵の道具を買うといって早々脱落。だが、基子は、貯金箱を徐々に大きいものに換え、ついに貯金箱は10リットルのポリ容器になってしまったのだ。溜め込んだ100円玉を決して使わないと知ったゆかに、「エンドレス」といわれるが、基子は余り気にしなかった。ところが、人気イラストレーターになった例の友達が、雑誌の中で、貯金箱を割ることができない基子を、"永遠に踏み出せない人"と書いていることが判明。この記事にショックを受けた基子は、悔しさ一杯で今日中に100円玉を全て使い切ると宣言し、カートにポリ容器を載せて下宿を出た。その基子が、街をぶらつくうち宝飾店の中でなにやら交渉している響一(金子貴俊)を見つけた。話によると、響一は、6万8千円もするプラチナのブレスレットを絆にプレゼントしようとしたのだがアッサリ突き返され、店で返品の交渉をしていたのだ。さっそく高価なプレゼントを考えた響一の姿勢をたしなめる基子。だが、基子は、ふとこれまでの自分も響一と同じように中身ではなく金額にこだわっていたと気づく。そして、二人で考えた末、基子は自分のカラを打ち破るような衝撃的なモノを探して必ず買おうと決意。響一も、自分が今、絆に何が出来るかを見つけたようであった。まもなく、絆に出版社経由でファンレターのFAXが送られてきた。そのFAXは、絆のマンガから物事の中身を知ることの大切さを教わった、との内容。絆は、予想もしていなかったファンレターとその内容に、思わず顔をほころばせた。そして、一方の基子は、まず部長に意外な引っ越し祝いを注文。さらにポリ容器の100円玉で思わぬものを買って―。

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