漢民族とチベット民族の血を引くテンジンは、母親デチの病死に伴い、別居している父ラクパを尋ねチベットの地にやってくる。医師でありながら母を見殺しにしたと思われる父への複雑な気持ちを抱きつつ、互いにギクシャクしながらもテンジンのチベットでの生活が始まる。まるで環境の違うチベットでの生活に、テンジンは戸惑う。ある日、テンジンは黄金の毛を持つ一匹のチベット犬と出会う。地元のチベット犬の群れには属さないそのよそ者の犬に、テンジンは自分の境遇を重ね親しみを覚える。始めは深く心を閉ざしていたその犬も、大怪我をしたところをテンジンに助けられたことをきっかけに、次第に心を開いていく。テンジンはその犬を伝説の黄金の石にちなみ、「ドージェヨンジー」と名前付け、共に暮らし始める。暫しの平穏が訪れる。そんな中、草原では何者かによる惨殺事件が相次いでいた。チベットの地にて盗賊行為を行う山賊の首領ギャロは、弟ファジェがその妻と共に何者かに惨殺さているのを発見する。ファジェと喧嘩別れしたままに逝かれてしまったギャロは深い悲しみと怒りに打ち震える。そして、何故かその現場に居合わせたドージェを犯人として疑い、追う。テンジンにドージェの引渡しを迫るギャロと、決して手放そうとはしないテンジン。長老ティリンは、その諍いの結論を村の集会にて決めることを提案する。村の人々が集まる集会にて、各々が意見を繰り広げる中、テンジンとドージェは親友ノルプに助けられ拘束されていた長老の屋敷から脱走する。逃走の果てに、テンジン達は雪山にて真の犯人と出会う。残虐な悪魔と称される怪物、羅刹である。実は、ドージェが追っていた敵でもある。ドージェの元の飼い主を殺した羅刹を、ドージェはずっと探していたのだった。ファジェの殺害現場にドージェがいたのもそのためだった。そして宿命の戦いが始まる。

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