『花の子ルンルン』の英語吹き替え版総集編。TVオリジナル版の放映が開始されたのは1979年。ヨーロッパがほとんどの人にとって憧れだった時代に製作された作品だが、当のヨーロッパの人々も魅了し、かえって日本への憧れをかき立てる名作となった。再編集して英語に吹き替えた本作は、時代も国境も越え、東と西をつなぐきっかけになるかもしれない。
むかしむかし、人間と花の精は、なかよく地球でくらしていました。ところが、人間はだんだんと思いあがって、自然をたいせつにしなくなったのです。花の精たちは、虹色の雲のむこうの小さな星・フラワーヌ星にうつって自分たちの王国をきずきました。でも、そのうちの何人かは地球にのこって人間と結婚したのです。そして、花の精の血をずっとうけついできました。
フランスのいなか町で、おじいさん、おばあさんとくらす女の子ルンルン。そこへ、フラワーヌ星の国王の使者として、人間の言葉をしゃべる白ネコのキャトーと犬のヌーボがやってきます。そして、王子が次の王位につくために必要な「七色の花」をさがしてほしいとたのみます。花の精の血をひく「花の子」ルンルンにしか、さがせないからです。ルンルンはキャトーとヌーボといっしょに、七色の花をさがしてヨーロッパ各国を旅していきます。