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本編

水戸黄門 天下の副将軍

水戸黄門 天下の副将軍

  • 94分 
  • 2日間 330 pt 〜

水戸黄門にも、人の子の親として、最近気に掛かる風評を耳にする。我が子高松藩主・松平頼常が狂気との噂であるとのことだった。黄門様一行は、米穀商水戸屋一行に姿を変えて、高松へ向かうため、急遽東海道を下る。だが、道中大井川の川止めに引っ掛かり、島田宿に足止めを喰らう一行。逗留する旅籠には、商家の旦那風の男、板前風の男、高松藩江戸屋敷の侍数人が居合わせた。川止めも明け、やがて一行は鈴鹿峠に差し掛かる。屈強な数十人の山賊たちが一行に襲い掛かる。助さんと格さんが手当たり次第に叩き伏せ、ホッとしたのも束の間、他所から黄門様に向かって矢が放たれる。絶体絶命の黄門様…。間一髪、その危機を救ったのは、島田宿で会った商家の旦那風の男が放った短筒だった。黄門様は、この事件の裏には、高松藩お家騒動の容易ならぬ陰謀ありと睨み、我が子頼常狂気の噂が真実の場合には、我が手に掛け、自らも割腹して不明を晴らす決意のもと、高松へ向かって海を渡る。一方、高松城では、城代家老佐伯将監を首領とする陰謀派一派が着々と事を進めていた。そして、一派は、黄門一行の高松入りを全力をあげて阻止しようと図る。ときに、父水戸光圀が高松へ向かっていることを、腰元鞆江から聞かされた狂気のはずの頼常の目に、狂人とは思えない決意の色が浮かんだ。果たして、頼常は狂気ではなかったのだ。頼常は初めて本心を打ち明ける。頼常はお家横領を企む将監一味の悪事を曝くため、わざと狂気を装っていたのだ。そして、影の如く黄門様一行に付きまとい、先般の弓矢の危機の黄門様を救った商家の旦那風の男とは、実は鞆江の父で、高松藩留守居役中川与惣右衛門だった。また、もう一人の謎の板前風の男・伊之吉は、幕府の隠密の変装だったのである。暁の空に総登城を告げる大太鼓。詰めかけた藩士を前に、将監は頼常乱心を理由に押し込め隠居を図ったが、逆に頼常に自分の悪業を曝かれ気も動転し、頼常に斬り掛からんとしたその時、「水戸黄門光圀公のお成りぃ!」との声と共に、伝兵衛、助三郎、格之進を従えて姿を現わした黄門様。頼常乱心、高松藩を乱すは自らの手で斬る!との一声に、鞆江が、高松藩の悪を探るべく乱心を装われただけでございます!との叫び。この叫びを聞き、今はこれまでと開き直った将監は脇差を抜き、黄門一行を公儀の隠密、御家断絶を回避するには、一人残らず斬り捨てい!と宣う。藩士たちは一斉に抜刀して光圀に迫る。忽ち城内は大殺陣。助さん、格さん、幕府隠密の伊之吉も獅子奮迅の大活躍。遂に光圀の一刀が将監を斬る。果たして、高松藩に平和が戻ったのである。

『水戸黄門』シリーズ

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