鬼才俳優・佐藤二朗が原作・脚本・監督を手掛け、自らも出演した、映画『はるヲうるひと』。
佐藤二朗が主宰する演劇ユニット【ちからわざ】で2009年に初演、2014年に再演され演劇界からも絶賛された舞台を映画化したものである。佐藤二朗監督の“想い”の元、集結した豪華キャスト陣。主演に山田孝之、共演には仲里依紗、坂井真紀、向井理など。舞台版からの出演者である、今藤洋子、笹野鈴々音、太田善也、大高洋夫、兎本有紀らも加わり、映画化を望んでいた
佐藤二朗が約5年を掛けて完成させた。
第35回ワルシャワ映画祭の1-2コンペティション部門(長編監督2作目までの部門)への正式出品に続き、第2回江陵国際映画祭にて最優秀脚本賞を受賞!佐藤二朗監督曰く「架空の島の売春宿で、生きる手触りが掴めず、死んだ様に生きる男女が、それでも生き抜こうともがく壮絶な闘いのおはなし。」という本作。その言葉通り、そしてその言葉以上に、監督・キャスト陣が本作に込めたメッセージ=言霊は、間違いなく、観る者の“度肝”を抜き、“心に刺さりまくり”そして、生きる全ての人達に“生きるためのエネルギーを漲らせる”作品になる筈。<人はなぜ笑うのか?>というキーワード/問いの投げかけと共に……。
日本映画界のキーパーソン達による“狂演”=アンサンブル。これは、“映画への愛、そして狂気的献身”によって生み出された魂の記録なのかもしれない。