東京の下町・北千住に「おいしい野菜を日本一知る八百屋さん」と呼ばれる男がいる。杉本晃章(67)。その驚異の眼力によって選び抜かれた極上の野菜や果物を求めて、わずか15坪の店に客が連日押し寄せる。その商いに貫かれているのは「攻め」の流儀。自家製漬け物やきんぴら用ゴボウの千切りなどヒット商品を連発し、街の青果店が次々に姿を消す逆境の時代を生き抜いてきた。人生を野菜にささげたガンコオヤジの情熱に迫る。