岩手・遠野の農業経営者、多田克彦に密着。自ら生産した牛乳や野菜からプリンなどの製品を作り世界へ売り込む。若き日、牛肉の輸入自由化に直面。その後、農協を脱退し、自ら販路を開拓するなど逆境を乗り越えてきた。信念は「遠野物語」の作者で、明治政府の農業政策をつかさどる官僚でもあった柳田国男が言う“農民の自立”。農業が衰退し、津波被害にあえぐ岩手の魅力を掘り起こそうと奮闘する男が紡ぐ現代の遠野物語とは。