母をたずねて三千里
第36話 さようならバイアブランカ
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画質についてあらすじ
母の消息が分かった今、マルコとフィオリーナの別れの時は近い。エステロンは炭鉱で働く事を条件に、マルコの旅費を確保してくれていた。実はエステロンこそ、マルコの叔父・メレッリだったのだ。エステロンは、ペッピーノに本当の事を告白した。
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まとめ買い
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本編
イタリアのジェノバに住む9才の少年マルコは、日曜日の朝、家族で出掛けるピクニックに心弾ませる。だが、それが遠いアルゼンチンへと出稼ぎに行く母親アンナとの最後のひと時である事を、マルコはまだ知らなかった・・・。
母の旅立ちから、はや1年が経っていた。今日は、鉄道学校へ行っているマルコの兄・トニオが久し振りに帰ってくる日だ。船会社のジーナおばさんから、母から送られた手紙を受け取るマルコ。マルコは、手紙を配達する仕事を引き受ける事を思い立つ。
マルコは、ジーナおばさんから、急ぎの手紙の配達を頼まれる。今日は皆で海水浴の予定だったが、急げば午前中に終わると、マルコは初仕事に駆け出した。午後を回ってようやく戻ったマルコ。ようやく、マルコの楽しい1日が始まる。
マルコは早く一人前の仕事をして、母が家に帰れる事に役立ちたかった。だが父は、いつも自分を子供扱いして話を聞いてくれない。ある時、同級生のエミリオが、病で倒れている母親に替わって家計を助けるため、学校をさぼって働いていた事を知る。
マルコはエミリオに、瓶洗いのジロッティさんを紹介してもらい、学校が終わった後、瓶洗いの仕事を始める。ある日父ピエトロが、世界地図を買ってきた。思わぬ贈り物に喜ぶマルコ。それは父と子の想いが久し振りに触れ合った一時であった。
母が不幸に見舞われる夢を見たマルコ。夜明け前、入港する定期船の汽笛を聞いたマルコは港へ走る。ところが、定期船の船荷に母からの手紙は無い。マルコは母の身を案じる。瓶洗いの給料がでた日、マルコの家の引っ越しが決まった。
新しい家は、海もわずかしか見えず、マルコは落胆する。屋根を伝って海が見える建物まで行こうと考えたマルコは、ある家で人形を操っている女の子・フィオリーナに出会った。海を見つめながらマルコは彼女に「友達になれるよね」と語りかける。
人形芝居のペッピーノ一座の踊りに飛び入り参加した、マルコの飼っている猿のアメディオは、客の喝采を浴びる。ペッピーノはお礼にと、マルコを夕食に招待し、マルコの心情を知ると、軽率にもアルゼンチンへ連れて行ってくれると大袈裟に言うのだった。
父の親友の医師・サンドロを案内するため、マルコが病院に行った時、重体の患者が運び込まれてきた。父は、新しい治療方法の輸血を自らの体で試みる。そこで父の仕事の大変さを知ったマルコは、母が帰ってくるまで父と暮らそうと決心する。
風邪をおして街頭に出たペッピーノ一座のコンチェッタは、せき込み倒れやがて病状も悪化してしまう。しかし一座には医者を呼ぶお金もない。通り掛かったマルコは、苦しむコンチェッタ、そして熱を出したペッピーノのために診療所に相談に行く。
フィオリーナは、病気で療養中のペッピーノとコンチエッタの代わりにひとり人形芝居に取り組む。そんな彼女をマリオネットで励ますマルコ。やがて起こる客たちの歓声。全てが上手く行ったその矢先、マルコは母が病床にある事を知らされる。
マルコが再びアルゼンチン行きを考え始めていた頃、エミリオが飛行船の興業にアイスクリームを作って売ろうと持ち掛けた。アイスクリームは飛ぶ様に売れる。そして彼は、アルゼンチン行きの移民船の乗り込みを、レナートに頼んでくれるのだった。
フィオリーナは、マルコも一緒にアルゼンチンに行けると嬉しそうだった。だがレナートは、最初から金を騙し取る目論見で、約束は無情にも破られてしまう。そして、マルコはペッピーノ一座の旅立ちの時、母への手紙をアメディオに持って行かせる。
マルコは父に、1週間前の移民船に乗るつもりだった事を明かす。父は自分が現地へ行くべく、診療所の仲間の医師たちに相談する。その頃、商船フォルゴーレ号の水夫・ロッキーと知り合ったマルコは、翌朝出港するフォルゴーレ号への密航を決意。
マルコの密航は、コック長のレオナルドに発見される。マルコは、乗せていってくれるよう必死に頼む。そのマルコの熱心さにレオナルドは心を動かされる。引き取りにやってきた父もマルコの決意の固さを知り、遂にアルゼンチン行きを許可する。
母思いの健気さに心打たれたコック長の元で炊事係の一員として働く事になったマルコ。ロッキーは、マルコに船の生活や習慣、自分の小さかった頃の話をする。気の良い水兵に囲まれ、マルコの新しい生活が始まったのだ。
マルコも次第に船での生活に慣れ楽しい旅が続いていた。そんなある夜、船の赤道通過を祝した赤道祭が行われた。マルコを驚かせようとしたロッキーたちの目論見は不発に終わるが、母に仮装したチェーザレの姿に、マルコは心をかき乱される。
フォルゴーレ号はリオデジャネイロに着いた。だが、現地へ着くと、マルコが乗るはずの貨物船は故障で、出航は10日後になるという。レオナルドとロッキーは港でブエノスアイレス行きの船を探し続け、ついに見つける。
マルコは、船内の疲れ果てた人々の姿に驚いた。船は病人続出のため、リオに立ち寄っていたのだった。船内は至る所人が埋め尽くし、食事もひどいものだった。そんな中、マルコは、親とはぐれて泣いている小さな男の子・ニーノと出会う。
リオを出航して6日目の事、天候が一変、雨が降り出して、移民船は瞬く間に嵐の暴風圏に突入してしまう。強風と波は容赦なく船を襲った。船は嵐にもまれ大きな損害を受けたが、乗客は互いに励まし合い嵐を乗り切ったのだった。