いのちの現場から4

#4

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  • 24分

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あらすじ

愛子(宮田圭子)は倒れた翌日、迎えに来た家族と共に帰っていく。園絵(中村玉緒)は元夫・森田達夫(山本弘)とも久々に再会する。退院時、園絵は愛子に、幸子(高橋美香)のためにもきちんと精密検査を受けるよう促す。 一方、中堅ナース・寺田留美子(舟木幸)は、同期の瀬木ひろみ(石塚さと子)の婚約を機に情緒不安定になり・・・。

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本編

#1

#1

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

真田総合病院は人員が大幅に入れ替わり、混乱状態に陥っていた。特に3階混合病棟では、4人ものベテランナースが退職し、皆、様々な悩みを抱えながら毎日を送っている。総婦長の杉原園絵(中村玉緒)は、ドクターとナースの間で頭を悩ませつつも、ナースたちを温かく見守る。そんな中、現場を去っていた元外科医の児玉浩(佐川満男)が、園絵や院長・広岡久美(吉本真由み)の懇願を受け入れて外科部長として現場に復帰した。
#2

#2

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

ナースに厳しい新任の優秀な外科医・藤堂昭一(五代高之)は、仕事に不慣れなナースたちへの不満で苛立つ。また、児玉(佐川満男)の外科部長復帰を快く思っていない。 入院患者の河合浩太郎(北見唯一)は、穏やかな園絵(中村玉緒)に秘かに想いを寄せ、年齢の離れた妻との離婚を真剣に考え始めていた。そんなある日、園絵のもとに、20数年前に離婚した夫の後妻・森田愛子(宮田圭子)が訪ねてきた。
#3

#3

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

4年ぶりに園絵(中村玉緒)を訪ねてきた愛子(宮田圭子)は、園絵の別れた娘・幸子(高橋美香)の結婚が決まったことを報告する。園絵は4年前、幸子との再会時に、自分が実の母であることを敢えて打ち明けなかったことを思い返す。と、突然、愛子が苦しみ出し意識を失う。園絵が薬袋を調べたところ、愛子は2年前に子宮癌の手術をしたが、転移が発見されたことが分かる。
#4

#4

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

愛子(宮田圭子)は倒れた翌日、迎えに来た家族と共に帰っていく。園絵(中村玉緒)は元夫・森田達夫(山本弘)とも久々に再会する。退院時、園絵は愛子に、幸子(高橋美香)のためにもきちんと精密検査を受けるよう促す。 一方、中堅ナース・寺田留美子(舟木幸)は、同期の瀬木ひろみ(石塚さと子)の婚約を機に情緒不安定になり・・・。
#5

#5

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

深夜、ある患者が突然亡くなった。その日、夜勤だった新人ナース・尾崎珠子(上田育子)は初めて患者の死に直面し、落ち込む。担当医・藤堂(五代高之)の不当な非難がまた珠子の心を沈ませる。一方、入院患者の林(井之上淳)との間接キスに心ときめかせる。 ある夜、園絵(中村玉緒)が愛子(宮田圭子)のその後を気にしていると、愛子が大量の吐血をして運び込まれてきた。
#6

#6

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

愛子(宮田圭子)の容態は一旦落ち着く。児玉(佐川満男)と園絵(中村玉緒)は愛子に、2年前に手術も受けた大学病院に転院するよう促すが、愛子はどうしても真田総合病院で検査を受けたいと言う。一方、軽い脳梗塞で入院中の河合(北見唯一)は、妻・千代子(松谷令子)と離婚して園絵と結婚すると言い、千代子は激怒する。
#7

#7

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

精密検査の結果、愛子(宮田圭子)の癌は、胃と肝臓、すい臓にも転移していることがわかり、園絵(中村玉緒)は愕然とする。一方、入院患者の河合(北見唯一)の妻・千代子(松谷令子)が、河合から送られてきた離婚届を持って病院を訪ねてくる。河合が園絵と再婚したいと思っているのを知った千代子は「財産目当てだ」と園絵に食ってかかる。
#8

#8

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

涼子(辻沢杏子)は父親が心筋梗塞を起こし手術することになったため、急遽、郷里の仙台に戻る。しかし、責任感の強い涼子は、父に半日付き添っただけで戻ってくる。 園絵(中村玉緒)は児玉(佐川満男)と共に、愛子(宮田圭子)に病状を説明するが、愛子の家族への説明には辛くて立ち会えない。本人の希望により、愛子の家族には癌であることを隠した嘘の説明をする。
#9

#9

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

仙台から戻ってすぐ夜勤に入った涼子(辻沢杏子)に対し園絵(中村玉緒)は、無理をするなと叱る。留美子(舟木幸)は退院する林(井之上淳)に指輪を返し、一から付き合いたいと伝える。一方、愛子(宮田圭子)から「あと5ヶ月だけ生かしてほしい」と言われた園絵は、愛子の余命について児玉(佐川満男)に尋ねる。 そんな中、河合(北見唯一)の妻・千代子(松谷令子)は、無理矢理夫を退院させようと乗り込むが・・・。
#10

#10

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

河合(北見唯一)を強引に退院させようとした千代子(松谷令子)は、それ以来病院に姿を見せない。代わりに、家族の意に反して夫を退院させないことで病院を訴えるとの手紙が届き、事務長の広岡(朝日完記)は動揺する。そんな中、愛子(宮田圭子)は、変わらず家族に癌を明かさず、たったひとりで病と闘っていた。
#11

#11

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

軽い脳梗塞で入院していた河合(北見唯一)が脳内出血を起こして倒れた。翌日、意識は回復したが、出血の部位が原因で痴呆の症状が現れてしまった。妻の千代子(松谷令子)の顔はもちろん、園絵(中村玉緒)の顔さえわからず、病院を徘徊したり、ナースたちに子どものように甘えたりと、全く別の人格になってしまった。ショックを受ける千代子に、園絵は、河合のために前向きに考えることを提案する。
#12

#12

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

涼子(辻沢杏子)は園絵(中村玉緒)に促されて仙台へ向かうが、父親は一足違いで亡くなる。自身も体調が悪く、仙台の病院でレントゲンを撮った涼子は、ドクターから、一刻も早く呼吸器内科医に診てもらうよう促され動揺する。一方、愛子(宮田圭子)は癌の痛みをこらえ、5ヶ月後に結婚する娘の幸子(高橋美香)に対して元気に振る舞う。しかし幸子は母親の様子がおかしいことに気付き・・・。
#13

#13

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

幸子(高橋美香)が母親の病名に疑いを持ち始めた。園絵(中村玉緒)は、病状が悪化する愛子(宮田圭子)にそれを伝えるが、愛子は幸子の結婚式まで癌を隠すと譲らない。一方、留美子(舟木幸)は、ナースの仕事と林(井之上淳)との結婚の間で心揺れていた。そんな中、河合(北見唯一)の徘徊は日増しにひどくなり、ある晩ついに行方不明になってしまう。
#14

#14

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

行方不明の河合(北見唯一)は、翌朝明け方、院内のとんでもない場所で発見される。河合の妻の千代子(松谷令子)は夫の変わり様を目の当たりにし、老人専門の病院に移すことを決める。一方、外科医・藤堂(五代高之)は、愛子(宮田圭子)に手術を勧める。それをたまたま、幸子(高橋美香)が立ち聞きし・・・。
#15

#15

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

愛子(宮田圭子)が癌であることを知った幸子(高橋美香)は、園絵(中村玉緒)に向かって、自分の実の母親なのではないかと思い始める。一方、仙台の病院で診察を受けた涼子(辻沢杏子)が、レントゲン写真を持って、児玉(佐川満男)を訪ねる。肺癌が転移している可能性も高く、一刻も早く全身の精密検査を受けるよう児玉は促す。
#16

#16

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

涼子(辻沢杏子)は、左の肺の悪性腫瘍の転移具合を調べるための精密検査を受けることになった。このことを知っているのは園絵(中村玉緒)と児玉(佐川満男)だけ。そして涼子は何事もないかのようにナースの仕事に打ち込む。 一方、愛子(宮田圭子)の癌の進行は早かった。愛子が癌だということを娘の幸子(高橋美香)から聞かされた森田(山本弘)は動揺し、「なぜ隠していたのか」と園絵に詰め寄る。
#17

#17

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

家族に癌を隠した愛子(宮田圭子)の胸の内を、前妻として、幸子(高橋美香)の母として、森田(山本弘)に話す園絵(中村玉緒)。幸子はそんな園絵を初めて「お母さん」と呼ぶ。そんなふたりを見て、森田もようやく、現実と向き合おうとする。 肺癌の疑いで精密検査を受けた涼子(辻沢杏子)は、あくまで気丈に振舞い、夜を怖がる河合(北見唯一)の添い寝をするなど、今まで以上に献身的な看護を続ける。そして、その河合も老人専門病院に転院することが決まる。
#18

#18

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

涼子(辻沢杏子)の精密検査結果が出た。左肺の癌はすでに転移しており、手術は不可能。残された選択肢は放射線治療か抗癌剤投与か、何もしないかの3つ。園絵(中村玉緒)のショックは大きい。児玉(佐川満男)から結果を聞いた涼子は極めて冷静に事実を受け止めたようだった。しかしその夜、児玉を相手に涼子は酒を飲み続けるのだった。 幸子(高橋美香)は、父親の前で園絵を「お母さん」と呼んでしまって以来、初めて園絵と話をし、互いに心のうちを明かす。
#19

#19

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

園絵(中村玉緒)は、娘の幸子(高橋美香)を自宅に泊め、20年ぶりに我が子の寝顔を見て、ともに朝食をとる。 涼子(辻沢杏子)は、同じ末期癌の愛子(宮田圭子)と、暇を見てはふたりだけで話し合うようになる。涼子が治療をしないで自然にまかせることを選択した夜、愛子の容態が急変した。愛子は苦しい息の中で園絵に「私の代わりに幸子の結婚式に出てほしい」と頼み、息を引き取る。
#20

#20

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

涼子(辻沢杏子)は、これまで以上に屈託のない笑顔で同僚たちと冗談を言い合い、ナースの仕事に励んでいる。「なぜそんなに強く居られるのか?」という園絵(中村玉緒)の問いに、涼子は「もし総婦長ならこんなときどうされるか? その答え通りに行動している」と答える。 そんな涼子は、残された時間を伊豆のホスピスでナースとして働くことを決意し、大晦日、同僚たちに何も告げずに病院を退職する。