桜咲くまで

第42回

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  • 23分

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あらすじ

菜穂子(沢尻エリカ)の大学受験の日がやって来た。みんなの心配をよそに、夜になっても菜穂子はなかなか帰って来ない。やっと帰ってきた菜穂子は「試験を受けなかった」と切り出す。会場まで行ったが、やりたいことが見つからないままでいいのかと考え「目標を持って大学を選ぶので、1年間浪人させてほしい」と言う。「菜穂子の受験が終わるまで」という約束で同居していた仁(渡辺裕之)は、家を出てハナ(丹阿弥谷津子)の介護に通うと道子(市毛良枝)に言う。

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本編

第1回

第1回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

若林道子(市毛良枝)は6年前に夫の仁(渡辺裕之)と離婚。アパレル会社に勤めながら2人の子供を育ててきた。長男の孝文(小松拓也)は東大を卒業して一流企業に入社、エリートコースを歩んでいたが、今では道子と口もきかない。名門の百合華女学園に通う長女の菜穂子(沢尻エリカ)は大学受験を控えていたが、予備校に行くふりをしてカラオケボックスに通っていた。ある日、道子は10年ぶりの高校のクラス会に出席し、同じ演劇部でウワサされた仲だった三浦(国広富之)と再会。離婚を隠して幸せな主婦を装う道子に、三浦は「3年前に離婚した」と話す。
第2回

第2回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

孝文(小松拓也)は入社したばかりの会社を辞め、2カ月前から自分の部屋に引きこもっていた。そんな悩みを道子(市毛良枝)は、同級生の律子(増子倭文江)や秋代(鶴間エリ)にも打ち明けられなかった。一方、教師を辞めて日雇いで暮らしている仁(渡辺裕之)は、道子との約束で離婚してからは家族と一度も会っていない。最近、元教え子・昭一(古本新之輔)が営む居酒屋「風林火山」に通い、安アパートには田上千鶴(吉田真希子)という女性が通っていた。そんな中、菜穂子(沢尻エリカ)に同級生の里香(木南晴夏)から助けを求める電話が入る。
第3回

第3回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

里香(木南晴夏)の電話はホテルからだった。菜穂子(沢尻エリカ)は両手を縛られた里香を助け出し、行きつけのカラオケボックスに連れて行く。出会い系サイトで知り合った男性とホテルへ行ったという里香を、店で働く啓太(森本亮治)は厳しく叱りつける。そんな中、道子(市毛良枝)は三浦(国広富之)に芝居に誘われる。一旦は断った道子だが、家に帰っても孝文(小松拓也)からは相手にされないため、芝居に駆けつける。そんな2人が並んで歩く様子を、外出した孝文が物陰から見ていた。一方、仁(渡辺裕之)は昭一(古本新之輔)の口利きで進学塾の英語教師になる。
第4回

第4回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

三浦(国広富之)からの電話で笑顔になる道子(市毛良枝)。その姿を見た菜穂子(沢尻エリカ)は、何かがあると直感する。その夜、出かけたままの孝文(小松拓也)が、翌朝、酒の匂いをさせて帰って来た。心配した道子は会社を休む。そして酒に溺れ、借金をして教師も辞めた仁(渡辺裕之)のことを思い出す。そんな心配をよそに、孝文はその夜も道子を振り切り、外出する。
第5回

第5回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

翌日も会社を休んだ道子(市毛良枝)を心配して、律子(増子倭文江)と秋代(鶴間エリ)が訪ねてきた。「孝文(小松拓也)が風邪をこじらせた」と取りつくろう道子だが、律子たちの前にスーツ姿で現れた孝文は、ごく普通に挨拶して家を出て行ってしまう。一方、進学塾の英語教師となった仁(渡辺裕之)を、菜穂子(沢尻エリカ)が偶然目撃する。6年ぶりに見る父親の姿に菜穂子は・・・。そんな中、百合華学園の生徒を狙った通り魔事件が起こる。フード付きのジャージ姿の犯人に、道子は孝文を重ねてしまう。
第6回

第6回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

菜穂子(沢尻エリカ)が通う百合華女学園の生徒が、フード付きのジャージを着た犯人にナイフで切りつけられる事件が起こる。道子(市毛良枝)は、同じような服を持っている孝文(小松拓也)が犯人ではないかと不安を抱くが、通り魔が逮捕されたという知らせに胸をなでおろす。そんな中、菜穂子は仁(渡辺裕之)が教師をしている進学塾を訪ねる。6年ぶりに再会した親子は食事を共にしながらお互いの思いを話す。
第7回

第7回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

朝帰りをした孝文(小松拓也)を道子(市毛良枝)は思わずたたき、孝文は黙って部屋に引きこもってしまう。孝文のことが気になったまま出勤した道子だが、社長の良子(大塚良重)から「厳しい状況なので辞めて欲しい」と言われショックを受ける。一方、菜穂子(沢尻エリカ)は昭一(古本新之輔)が経営する居酒屋「風林火山」で仁(渡辺裕之)と会うようになり、仁が教師をしている進学塾にも通い出す。その夜、道子が夕食の支度をしていると、バンコクにいる三浦(国広富之)から電話が入る。
第8回

第8回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

菜穂子(沢尻エリカ)が仁(渡辺裕之)と会っているのを「塾の先生と付き合っている」と勘違いした里香(木南晴夏)は友人たちにそのことを話してしまう。気になった啓太(森本亮治)は、菜穂子を問い詰めるが、父親だと分かりわだかまりも解ける。その帰り、菜穂子はホストとして店の客を見送る孝文(小松拓也)を目撃する。一方、家庭や仕事の悩みを誰にも打ち明けられない道子(市毛良枝)は、三浦(国広富之)に電話をする。
第9回

第9回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

菜穂子(沢尻エリカ)は啓太(森本亮治)にだけ、孝文(小松拓也)がホストクラブに勤めていることを打ち明ける。その夜、派手な格好の菜穂子がホストクラブに現れて孝文を指名し、思いをぶつける。その時、仁(渡辺裕之)から菜穂子の携帯に電話が入る。孝文は吹き込まれたメッセージの声が仁だと気付く。翌日、偶然に菜穂子の携帯電話のメールを開封した道子(市毛良枝)は、それが仁からのものだとも知らずに、男性と付き合っているのだと誤解する。
第10回

第10回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

菜穂子(沢尻エリカ)は仁(渡辺裕之)のことはなんとか隠し通す。しかし、予備校の授業料滞納通知を道子(市毛良枝)に発見され、予備校に通っていないことなどを厳しく問い詰められる。「何も知らないくせに」と菜穂子は部屋に閉じこもってしまう。翌朝、帰ってきた孝文(小松拓也)は道子に、仁とホストクラブのことを話すと、大きなショックを受けた道子は思わず家を飛び出す。
第11回

第11回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

菜穂子(沢尻エリカ)が仁(渡辺裕之)と密かに会っていたことにショックを受けた道子(市毛良枝)は家を飛び出すが、行く当てもない。結局、会社に行き、良子(大塚良重)に打ち明ける。仁(渡辺裕之)と会うよう勧められた道子は、仁の母・ハナ(丹阿弥谷津子)から住所を聞き、昭一(古本新之輔)の店「風林火山」で久しぶりに再会する。約束を破った仁を責める道子に、仁は「菜穂子とはもう会わない」と言う。一方、ハナと同居している仁の兄・智(岡本富士太)は転勤先の上海へ妻・信子(立石凉子)と一緒に行くため、ハナを介護付きケアハウスへ入れようと考えていた。
第12回

第12回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

仁(渡辺裕之)からのメールが来なくなった菜穂子(沢尻エリカ)は心配になり「風林火山」を訪問。仁と道子(市毛良枝)が会っていたことを知る。一方、道子は三浦(国広富之)に呼び出され、彼がオープンさせる輸入家具店のマネージャーをして欲しいと頼まれる。道子はその場で引き受け、離婚していた事も打ち明ける。そんな中、仁のアパートを訪ねた菜穂子は、仁が千鶴(吉田真希子)と彼女の息子・航平(高橋快聖)と仲良くしている様子にショックを受ける。家にも帰れず、深夜まで街をさまよう。そのころ、道子と仁は一緒に菜穂子を捜していた。
第13回

第13回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

昭一(古本新之輔)が仁(渡辺裕之)のアパートにやって来て、菜穂子(沢尻エリカ)が評判の悪い少年たちのバイクに乗っていたのを見たという。道子(市毛良枝)と仁は少年と顔見知りの啓太(森本亮治)を訪ねるが、手掛かりはなかった。そんな中、家に帰った道子の元に警察から電話が入る。菜穂子が少年に唆されて万引きをしたという。菜穂子を厳しく叱る道子。仁も家に駆けつけ、久しぶりに孝文(小松拓也)とも再会する。そこで孝文がホストクラブに勤めていることを知る。
第14回

第14回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

道子(市毛良枝)に協力を申し出る仁(渡辺裕之)だが、道子は「3人で何とかやっていける」と答える。翌朝、道子はベッドで寝ている菜穂子(沢尻エリカ)の手首にナイフで切った傷を発見。また、自分の顔が切り取られた家族写真を見た仁は、孝文(小松拓也)から「会った以上、父親としての責任があると思う」と言われてしまう。そんな中、道子は三浦(国広富之)との電話で、マネージャーの話を辞退したいと告げる。
第15回

第15回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

就職を断ろうと道子(市毛良枝)が三浦(国広富之)に会っていると、仁(渡辺裕之)から電話が入る。道子と会った仁は「家に戻らせて欲しい」と切り出す。すぐには返事ができなかった道子だが、夜になって仁のアパートを訪れる。その姿を階段の下から千鶴(吉田真希子)と航平(高橋快聖)が見ていた。道子は仁が家に戻って来るのを条件付きで承知する。早速、仁は孝文(小松拓也)と菜穂子(沢尻エリカ)にそのことを話すが、菜穂子は部屋に閉じこもってしまう。
第16回

第16回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

仁(渡辺裕之)は菜穂子(沢尻エリカ)のため、千鶴(吉田真希子)に別れを告げ、道子(市毛良枝)たちの家に引っ越す。道子も迷った末、三浦(国広富之)の元で働くことを決める。その夜、仁は大阪から出てきた兄・智(岡本富士太)に呼び出される。上海に転勤になったため、母・ハナ(丹阿弥谷津子)の面倒を見てほしいと言う。さらに、仁が道子たちと暮らし始めたと聞いたハナは、同居に前向きになる。
第17回

第17回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

仁(渡辺裕之)が加わり、ぎこちない同居生活が始まった。菜穂子(沢尻エリカ)は今日も学校に行こうとしないが、菜穂子のことは仁に任せて道子(市毛良枝)は仕事に出る。かたくなに心を閉ざす菜穂子だが、啓太(森本亮治)からの電話には笑顔が戻る。夕方、里香(木南晴夏)たちが学校帰りに家を訪ねて来た。里香から仁が学校に来て担任と話していたと聞き、菜穂子はますます仁に反発する。
第18回

第18回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

仁(渡辺裕之)から菜穂子(沢尻エリカ)が学校で「落ちこぼれ」だと知り道子(市毛良枝)はショックを受け、里香(木南晴夏)から学校の様子を聞く。一方、仁が菜穂子に置手紙をして塾へ行った後、菜穂子は仁の荷物から大学ガイドや参考書などを見つけ、自分のために勉強してくれていると気付く。久々に外出してカラオケボックスで啓太(森本亮治)と話をする菜穂子を仁が捜しに来た。急いで隠れた菜穂子は、仁が自分と向き合おうとしていると感じる。そんな中、家に大きな荷物が届き、夕方、智(岡本富士太)がハナ(丹阿弥谷津子)を連れてやって来た。
第19回

第19回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

智(岡本富士太)はハナ(丹阿弥谷津子)を置いて帰り、ハナもこの家で暮らす気でいた。道子(市毛良枝)は慌てて大阪へ電話をかけるが、一方的に事情をまくしたてられてしまう。一方、孝文(小松拓也)はキャバクラを経営する計画を立て、キャバクラ嬢の美鈴(福澄美緒)にスポンサーを紹介してもらおうとしていた。翌朝、何も知らずに朝食のみそ汁を作るハナ。菜穂子(沢尻エリカ)はそんなハナを心配させないようにと久々に学校へ行く。ハナがやって来たことで、菜穂子や孝文は幼い頃を少しずつ思い出し始めていた。
第20回

第20回

  • 24分 
  • 2日間 220 pt 〜

菜穂子(沢尻エリカ)の部屋に里香(木南晴夏)が遊びに来た時、孝文(小松拓也)も美鈴(福澄美緒)を連れて帰って来た。ハナ(丹阿弥谷津子)は手作りの和菓子や、ご飯を作って4人をもてなし、にぎやかなひとときを過ごす。施設で育った美鈴も懐かしいふるさとを思い出しそっと涙ぐむ。その夜、仁(渡辺裕之)はハナに同居は菜穂子が大学に入る来年の春までで、その後はハナも一緒に別の場所に住む予定だと話す。すると翌朝、ハナが家からいなくなっていた。