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本編

人生劇場

人生劇場

  • 138分 
  • 2日間 330 pt 〜

大正7年。東京で貧乏学生の日々を送る瓢吉は、一連の学生運動に熱中していた。そんな時、初めての女であるお袖と知り合う。時を同じくして、横浜・本牧でもう一組の男女がままならぬ愛の炎に灼かれていた。侠客・飛車角はおとよという女郎に惚れ抜いていたが、身請け話が持ち上がったため、足抜けを決意し、小金一家に身を寄せる。一方、瓢吉は作家を目指すものの、お袖との愛欲の日々から這い出せず、苛立ちを募らせていた。 そんな中、もう一人の女・女流作家を目指す小岸照代と出会う。三州・吉良、大陸から戻った吉良常が瓢吉の父・瓢太郎のもとを訪れる。その夜、瓢太郎は一生を締めくくるべく、瓢吉に遺書を残し、拳銃自殺する。知らせを受けた瓢吉は、急ぎ帰郷し、吉良常、母・おみね、初恋の幼なじみ・おりんとの久しぶりの再会を果たす。だが、人はいつか故郷を捨てる日が来る。瓢吉、おみね、吉良常は、故郷を捨て、それぞれの道へと旅立つ。人の世の有為転変。小金一家の世話でささやかな隠れ所帯を持ち、幸せに暮らす飛車角とおとよだったが、丈徳一家との出入りを余儀なくされた小金一家への義理のため、丈徳を叩っ斬る。しかし、出入り後、おとよは約束の場所にはいなかった。兄弟分の奈良平がおとよを売ったのだ。怒り狂う飛車角は、奈良平を襲う。近くの寺に逃げ込んだ飛車角は、そこで小説と取り組む瓢吉と吉良常に出会う。吉良常の勧めに従い、自首する飛車角。ひたすら文学修行に勤しむ瓢吉は、照代と懸賞小説の一席と二席を分かち合い、これを機に同棲生活を始める。瓢吉と別れてから、流浪の生活を送っていたお袖は、玉の井の鱶野で女郎となっていた。そこへ売られてきたのがおとよだった。運命の糸に弄ばれるように鱶野で、おとよは小金一家の宮川と再会する。宮川に飛車角の面影を見たおとよは魅入られたように抜き差しならない深みへとはまっていく…。 一方、瓢吉のもとに出版社から中国大陸の取材旅行の話が舞い込んでくる。出版社へと出向く瓢吉は、そこで変わり果てたお袖と再会する。逃げ出すお袖と追う瓢吉。だが、そこで見失ったお袖は行方不明となってしまう。お袖の身を案じ、中国行を断念する瓢吉。再び新たなさすらいの旅に出かける吉良常。道ならぬ愛に苦しむおとよと宮川。無事出所した飛車角が待ち望むおとよとの再会…。 人々のさまざまな想いを重ねて、人々はそれぞれ自らの〝人生劇場〟を歩んでいく…。

PV

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