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本編

博徒列伝

博徒列伝

  • 98分 
  • 2日間 330 pt 〜

昭和初期、芝浦埠頭の工事現場をしきる大木戸一家の若松組組長の若松勇次郎は、生来の喧嘩っ早さが災いし、三年間の懲役に服するため、跡目を兄弟分の川田修に譲り、また服役後も川田の右腕として働いていた。そんな中、若松組の下で働く酔いどれ人足の権三に因縁をつけた監獄一家の一員キズ平を勇次郎が締め上げたことで、監獄一家組長の金光常吉は仕返しとして、弟の次郎に命じて権三を殺させる。これに対し、勇次郎は子分の上州輝と万力徳に命じて次郎を捕まえ、監獄一家に喧嘩状を叩きつける。このため、関東きっての顔役である浅草の甲田辰五郎がこの仲裁に出てくる。以前からの若松組への嫌がらせを、甲田の差し金と睨む勇次郎はこの申し出を拒絶するが、勇次郎の最近のやり方を快く思わない川田は、甲田の甘言に乗り、甲田と兄弟分の盃を交わすという条件で次郎を解放した上に、芝浦埠頭の実権を金光たちに譲ることを承諾する。その談合中、別室で待つ勇次郎は、甲田の客分の殺し屋三次と対峙するが、喧嘩芸者の異名をとる勝弥の仲裁で事なきを得る。事態は勇次郎が案じた通り、金光たちの仕切りに変わって以来、人足たちの不平不満が募り、工事は一向に捗らなかった。そんな中、人足たちの賃金までもピンハネする金光たちに、単身立ち向かう渡世人上がりの人足小桜孝平の危機を救ったことで、勇次郎と孝平の友情が芽生える。孝平が人足として働くのは、兄貴分の病気の治療費を工面せんがため、身売りさせた女房の身受金三百円を稼ぐためだった。これに心を動かされた勇次郎は、甲田の賭場でその身受金を稼ぎ、孝平にその金を渡す。そして、勝弥とともに散歩する勇次郎であったが、勝弥に因縁をつける富士上一家の子分ガン鉄を痛めつけたことで、留置されてしまう。警察署長の計らいで、富士上一家の組長健吉と和解することで勇次郎は釈放されるが、迎えに来た伊太八と勝弥ともども金光たちに闇討ちされ、伊太八は無惨にも殺されてしまう。勇次郎は弔い合戦を川田に相談するが、甲田とのこれ以上の摩擦をさける川田は、逆に勇次郎を破門してしまう。事の真相を確認した健吉は、勇次郎に甲田の一件を自分に預けてくれと頭を下げ、勇次郎の暴走を押し止める。新年の親分衆の初寄合席上で、甲田と川田の六分四分の兄弟分の杯が交わされる。いまや勇次郎が破門されていることもあり、大木戸一家の縄張りを狙う甲田は、金光に命じて川田を闇討ちにする。さらに勇次郎をも亡き者にしようとするが、孝平にその危機を救われるが、孝平は金光の子分と刺し違えて亡くなる。川田の許に駆けつける勇次郎に、川田は自らの非を詫びて死んでゆく。健吉が勇次郎に詫びを入れ、甲田一家に殴り込もうとするのを押し止め、また勝弥に別れを告げた勇次郎は、上州輝と万力徳を伴い、甲田一家へと殴り込む…。

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