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本編

博徒外人部隊

博徒外人部隊

  • 93分 
  • 2日間 330 pt 〜

横浜の元浜村組代貸の郡司益夫が10年ぶりに出所してくると、ハマは一変していた。東京から伸してきた大東会が堅気づらをして港湾荷役の仕事を仕切っていた。かつては、浜村組と港北会の二つの縄張りがあったが、大東会会長の大場が、巧みに二つの組を対立させて潰したのだ。その抗争のため、郡司は10年の刑を受けることになったのだ。大場の許に出所の挨拶に出向いた郡司は、5百万円を強請り取り、これを軍資金に沖縄で組を起ち上げようと考える。その夜、港北会の元幹部の工藤登が大場の命を狙ったが、逆に重傷を負い、郡司の許に転がり込んでくる。さて、郡司は昔の子分の尾崎、鮫島、イッパツ、オッサン、そして工藤を連れて沖縄へと乗り込む。そこには終戦直後の日本の混乱期を感じさせる雰囲気があった。那覇には、二つの組織があった。一つは、港湾荷役を資金源にする波照間親父一派ともう一つに具志堅親父一派がいた。また、この他にも少人数の愚連隊もいたが、その中でも狂犬次郞は、コザ市の大ボス与那原親父の弟ということもあり、その後ろ盾で那覇に喰い込もうと機会を窺っていた。郡司は、先ず具志堅を叩こうと、資金源である脱税ウィスキーのルートを押さえた。具志堅は波照間と組んで郡司との対立を試みるが、郡司の決死の覚悟に臆し、郡司は順調に縄張りを拡げていった。波照間もただそれを黙認する他なかった。だが、この平穏も長くは続かなかった。与那原が郡司の縄張りを横取りしようとコザから援軍を次郞に送り込んできたからだ。郡司らが事務所代わりにしていたクラブに爆弾が投げ込まれ、機関銃の掃射が行われる。オッサンは爆死し、関は機関銃で蜂の巣にされながらも次郞に向かって突進し、抱きついたまま死んでいった。次郞を捕らえた郡司や工藤らの捨て身の気迫に呑まれた与那原は、次郞を解放してもらうと那覇を引き払い、コザへと戻る。しばしの平和な日々が続いた。そんなある日、大東会の一行が那覇へと乗り込んでくる。目的は、沖縄の港湾荷役業の独占であった。大東会の力を恐れて波照間は和平の道を探るが、与那原と次郞は即刻の内地への引き上げを要求し、大東会と対決する。しかし、先手を打った大東会は、二人を抹殺すると郡司らに沖縄撤退を要求する。その代償として、5百万円を提供を申し出る。郡司は黙ってその金を受け取る。数日後、郡司、工藤、尾崎、鮫島の生き残った者たちは、大場や波照間が集う埠頭へと向かう。その手には、白刃が閃いていた。死斗に次ぐ死斗…。遂に銃弾に倒れる鮫島。郡司の盾となって死ぬ尾崎。波照間をドスで貫き、倒れる工藤。満身創痍の郡司も大場をドスで抉り、折り重なって息絶えるのであった。