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本編

暴動島根刑務所

暴動島根刑務所

  • 95分 
  • 2日間 330 pt 〜

昭和23年の山口県徳山。暴力団の幹部を殺害した闇屋の沢本保は、正当防衛を主張するも殺人罪で9年の刑を宣告され、島根刑務所へ送られる。そこは、看守たちが好き勝手を働く無法地帯だった。連日の看守からの地獄の責めと、処刑台の不気味さ、独居房の恐怖を存分に味あわされ、沢本はクギを呑み込んで病院行きを企むが、失敗。逆に刑が3年加算され、計12年の刑となってしまう。そんなある日、囚人仲間と共に三宅所長宅の使役に出されることに。チャンス到来とばかりに、看守を締め上げ、制服を奪い、白昼堂々と逃亡する。半年後、大阪へと逃れ、ひも同然の暮らしを送っていたが、ひょんなことから川で溺れている少年を助けたことから人命救助で表彰される。表彰状を受け取るものの、警察署長に身元を見破られ、島根刑務所へと連れ戻されるのだった。時を同じくして、元やくざの幹部で敵対する組の組長を殺した罪で服役していたものの仮出所していた川村勇次が、昔の遺恨からまた殺人を犯し、刑務所へと戻ってくる。大人しく刑を務める川村とは逆に、事ある毎に看守に反抗する沢本の名は、刑務所内に鳴り響くことになり、沢本を中心に団結する囚人たちと看守たちとの間に一触即発の不穏な空気が流れ始める。そんな中、無期懲役囚の皆川が刑務所の仕打ちから自殺する。この事件を契機に、沢本たち囚人の怒りは爆発し、遂に一大暴動を起こし、看守を人質に武器弾薬を奪い、刑務所の大半を占拠。お手上げ状況の三宅所長らは、川村を仲裁役として、沢本の説得に向わせる。しかし、沢本は川村の説得を聞き入れず、二人は対決することになる。二人の死力を尽くした凄絶な死斗は、川村に軍配が上がり、この暴動に終止符が打たれる。深夜、秘かに看守たちによって連行される沢本と川村。二人は、網走刑務所に移管されることとなったのだ。列車で護送される二人は、看守の隙を見て手錠のまま走る列車から飛び降りる。走る列車の車輪で手錠をぶった切った二人は、あくなき自由を求めて何処へともなく走り去るのだった…。

『松方弘樹東映脱獄三部作』シリーズ

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