『千年の恋 ひかる源氏物語』の動画一覧

本編

千年の恋 ひかる源氏物語

千年の恋 ひかる源氏物語

  • 143分 
  • 2日間 330 pt 〜

今からちょうど千年前、紫式部は越前国で、父・藤原為時と弟・惟規と娘・賢子と共に好きな書物を読み耽り、つれづれに物語を書きながら静かな日々を送っていた。その紫式部の元へ、宮中で内覧として権勢を振るっていた藤原道長から、娘・彰子の教育係として京の都へ来て欲しいという文が届く。源氏物語を完成させるという強い意志を抱き、越前国を後にする式部。京では道長とその兄・道隆とが覇権を争い、おのおのの娘に帝の御子を産ませるために躍起になっていた。道隆の娘・定子の教育係は清少納言。式部は静かな闘志を燃やす。しかし、彰子の瞳の清らかさに式部は心を打たれ、いつしか自らが人生をかけて紡いでいる長く壮大な“女と男の物語”を説いてゆく-- 主人公は、桐壷帝の子・光源氏。武芸学問に優れ、この世のものとは思えないほど美しい容姿を持ち、誰からも愛され羨まれている。わずか十二歳にして四歳上の葵の上を娶り、宮中ではその葵の上の兄で親友でもある頭の中将らと蹴鞠に興じ、香を楽しむ。何不自由のない人生を送っているかに見えた源氏だったが、心の底には誰にもうちあけられない深い苦悩を抱えていた。どうしても抑えられない恋心。しかも相手は、実母・桐壺更衣に似た、帝の寵愛する義母・藤壺中宮だった。その想いを止めることが出来ず、源氏は里に下っていた藤壺の館を訪れ、なかば強引に一夜を共にする。その夜、藤壺は源氏の子を宿してしまう。言い知れぬ罪の意識に苛まれ、次第に光源氏を遠ざける藤壺。だが、一度きりの逢瀬はかえって源氏の煩悩を刺激した。藤壺への悩ましいほどの憧れは、六条御息所や源典侍などの年上の女性にも向けられる。若い源氏は、さらにあまたの姫君と関係を持つが、その代償として、嫉妬に狂った六条御息所により正妻・葵の上が呪い殺されてしまう。また、帝に仕える女房・揚げ羽の君は、抑圧された生活に耐えかね、屋敷を飛び出してその時代を生きる女性の苦悩の化身となり、あてどなくこの世を寂しく彷徨うのであった。

この作品をみた人はこちらもみています