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本編

実録・私設銀座警察

実録・私設銀座警察

  • 94分 
  • 2日間 330 pt 〜

昭和二十一年、終戦直後の焼野原と化した銀座は、三国人に仕切られていた。街ではバンスケが米兵相手に商売をしていた。酒場にはカウンターに四十度、二十一度.十五度と度数を書き出したカストリ焼酎の一升瓶が並んでいる。酒場の一隅では賭場が行われている。むしろ敷きに車座の中に、元陸軍二等兵岩下敷之と戦前から少しは名が売れていた博徒宇佐美義一がいる。宇佐美があまりにも勝ち続けている為、岩下が因縁をつけて喧嘩となる。その喧嘩にロをはさんだ元伏竜特攻隊員池谷三郎も巻き込まれる。それを飲みながら眺めていた予科練帰りの樋ロ勝も喧嘩の中に入り、四人は表で格斗をするが、いつの間にか仲間になってしまう。四人は銀座を我が手にするため暴れまくり始める。ある日、ビアホールで一団の愚連隊が騒いでいる処に、既に戦後の銀座暗黒街で急速にのし上ろうとしている宇佐美とその一党が入って来る。宇佐美たちは愚連隊をビアホールの事務所に呼び出す。そして愚連隊の頭株と見た男に池谷は、ドスを抜くなり顔面に叩き割る。他の愚連隊たちは逃げ出してしまう。元のホールに戻った宇佐美たちが支配人と飲み直している処に、銀座で最大の勢力を誇る愚連隊のボス山根譲と実弟順以下子分が現れる。山根は挑戦的に宇佐美を見つめるが、池谷が仲に入りその場はおさめるのである。山根の喧喧を買おうとした宇佐美を制した池谷は、真向から争えば多勢に無勢、山根一人を狙うべきだと説得する。その後、山根を殺すべく山根の配下木島を抱き込む。宇佐美が情婦悦子にやらせているバー「キティ」で、宇佐美達が山根殺害を企てている。そこに黒人兵を殺した学徒兵陸軍軍曹渡会菊夫が逃げ込んで来る。状況を察した宇佐美はポンと洋モクの箱を渡会に渡し隠まうのである。その後、木島が山根をおびき出し、渡会が鉄砲玉として山根殺害に成功する。山根の弟順も宇佐美と池谷達の策略により、単身で兄の復讐に乗り込むが返り討ちにあってしまう。山根兄弟を殺した宇佐美とその一党は銀座を制圧する。宇佐美を首領としながら、池谷、岩下、樋口は各々子分を数人かかえ独立する。