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本編

継承盃

継承盃

  • 119分 
  • 2日間 330 pt 〜

吉成正一は、関東堂場一家花村組系仙藤組の若い衆。元証券セールスマンが脱サラしてヤクザになった変わり種。そして、金の取り立ては、口八丁手八丁を駆使し、天賦の才を見せるので、上のおぼえも悪くない。そんな中、本家堂場組々長が引退し、二代目を花村組々長が継ぐことになったことから、その“継承式”の執行実務担当として親分の仙藤組長が任命され、親分と共に奔走することになる。だが、その初っぱなから大問題が発生。媒酌人の雁金の親分が心臓病で倒れたのだ。代役を捜すにしても、ヤクザの盃事には古来から難しい作法があり、並のヤクザでは勤まらない上に、雁金の親分が回復すれば、控え役に甘んじてもらう必要があったからだ。結局、常州梅ヶ崎一家の総長・門田大作を担ぎ出すことになる。その使者には、組頭・繁田強三と正一。だが、その向かう途上で自動車事故となり、正一のみがその役目を果たすことになる。果たして、正一に前に現れたのは、アル中一歩手前のおっさんであり、その申し出をあっさりと引き受けてしまった。拍子抜けの正一は、その妻・恵も伴い、帰京する。仙藤親分からもお褒めの言葉も貰い、門田たちの接待役でウハウハな日々を過ごす正一。だが雁金の親分が退院し、門田の出番はなくなってしまう。いよいよ継承式当日、とんでもない事件が起こる。組員に金を貸して踏み倒された金融業の社長が、破れかぶれになって式場に乱入、式場はメチャクチャとなり雁金の親分は投げ飛ばされ、再入院の憂き目に遭う。そして、媒酌人に再び門田を担ぎ出すことになった正一もてんてこ舞い。だが、そんな門田は控え役になった憂さ晴らしで、前後不覚なまでに呑んだくれ、酔い潰れていたのだった。翌日、継承式の当日を迎えた。果たして、式は無事進行するのだろうか…。