『誰もがいつか、自分が月であることに気づくんだ。光を放つことができるのは、もう手の届かない遠い場所から太陽が照らしてくれているから。そして放たれる月の光は、また長い歳月を経て、どこか遠く、誰かの心に降り注ぐ。』国内劇場公開後、欧州の映画祭で高い評価を得た前作『スモーキー・アンド・ビター』(2020)に続き、神威杏次監督率いる“神威組(TEAM KAMUI)”が2021年に製作した劇場用長編映画3作目(国内劇場公開:2022年3月5日~)。W主演に菅井玲と神威組の中心メンバー・中川ミコ。さらに、前作に引き続き、平塚千瑛、工藤俊作、坂本三成、萩田博之ら常連俳優陣が再び集結。他に類をみない世界観と、時系列を縦横無尽に飛び回る脚本構成など、神威杏次独特の世界“カムイ・ワールド”を彩る“無国籍・ハートウォーミング・ハードボイルド”。2021年秋、第76回サレルノ国際映画祭(イタリア)に正式出品され、イタリア・アウグステオ劇場でのスクリーン上映も実現するなど、前作『スモーキー・アンド・ビター』に続き、本作も海外で高評価を得た。