『善も悪も敵も味方も、すべては自分の中にある。ひとは絶対的に孤独で、正解も不正解も哀しみも喜びも怒りも、すべては主体的なものに過ぎない。-この世は残酷で、そして温かい-』
前作『ムーンライト・ダイナー』に続く、神威杏次監督率いる"神威組”長編4作目は、いつにも増して斬新さを極めたカムイ・ワールドの進化系。一筋縄ではいかない作品構成を、監督と俳優たちが何度もディスカッションを重ね理解を合わせ、9日間の怒涛の撮影に雪崩れ込んだ。神威組”鉄の結束”が生み出した最新作は、神威杏次の映像文学と人生哲学を、上級のエンターテイメントで彩った驚愕のシリアス・サスペンス。2023年6月からの国内劇場公開では、東京初日から170席の劇場で満席寸前の大盛況。複雑に張り巡らされた伏線回収に"答え合わせ”に訪れるリピーターが続出。続く大阪公開では、初日から3日間、怒涛の満席完売ラッシュ!となり、熱烈なファンの多さを誇る神威組の面目躍如となった。出演陣は、中川ミコ、平塚千瑛、工藤俊作、坂本三成、萩原佐代子、牧野美千子、萩田博之らの常連俳優陣に加え、元・猿岩石の森脇和成が初参加。2023年秋、第77回サレルノ国際映画祭に公式選出。イタリアで長い歴史を誇る同映画祭に、神威監督作としては、前々作『スモーキー・アンド・ビター』以降、3年連続選出の快挙となった。