『THE TUDORS~背徳の王冠~ シーズン1』の動画一覧

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第1話~第10話

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英国王ヘンリー8世 / 仇敵 / 仕組まれた恋 / ヘンリーの決意 / 悲しき王妃 / 落日の兆し / 神の怒り / 世紀の裁判 / 栄華の終わり / 獅子の目覚め

本編

第1話 英国王ヘンリー8世

第1話 英国王ヘンリー8世

  • 56分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

時代は16世紀。イングランドの若く野心的な国王ヘンリー8世は、叔父の暗殺後、フランスとの戦争を宣言し、自らの地位を確かなものにしようとしていた。 宮廷ではそんな彼のやり方をもてはやすものが多い中、次の教皇の座を狙う大法官のトマス・ウルジー枢機卿には、ヘンリー8世とは別の考えがあった。フランス大使とボニヴェ司教に莫大な費用が掛かる戦争を避けることができると約束し、トマス・モアにヨーロッパの平和を保障するための協定文書を書くよう依頼したのだ。 一方、ヘンリー8世は妻キャサリン王妃がなかなか世継ぎとなる男児を妊娠しないことから、彼女の体が呪われているのではないかと危ぶみ始めていた。そして、次から次へと宮廷内で目に留まった好みの女性をものにしていく。そんな中で、ウルジーはヘンリー8世の愛人でキャサリンの侍女エリザベス・ブラントが妊娠したことを知り、対応を迫られる。 宮廷では反王派で何かとヘンリー8世に逆らっていたバッキンガム公爵が、自分が正当な王位継承者であると主張し、ヘンリー8世に反旗を翻そうとしていた・・・。
第2話 仇敵

第2話 仇敵

  • 57分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

イタリアはウルビーノ公国で、ヘンリー8世の叔父がフランス兵によって殺害された。年来、フランスと敵対しているヘンリーは急ぎ諸侯を召集し、フランスへの開戦を宣言する。しかし、叔父が死んでもヘンリーの悲しみは表面だけで、王妃の侍女達と浮気をしたり、親友の廷臣達と遊び暮らしていた。王の信頼の厚い側近、ウルジー(枢機卿)はフランスびいきで(注・袖の下をもらっている)、どうしても開戦は避けたい。密かにフランス側と交渉を始め、和平協定の草案を作って、ヘンリーの師、トマス・モアとともに王に和平を進言した。ヘンリーはその進言を受け入れる。ウルジーは和平の実現に尽力したことを楯に、フランスの枢機卿に次期法王選出会議でのフランス票を要求し、その約束を取り付ける。ヘンリーの友人ブランドンはバッキンガム公爵の娘に目をつけ、手を出してしまった。バッキンガムはその情事の現場に行き合って腹を立て、王にブランドンの宮廷追放を願うが相手にされない。公爵は日頃から自分こそ王になる正当な権利があると思い王位を狙っており、ヘンリーと反目し合っていたが、この件で彼の敵意はいよいよ高まったのだった。ヘンリーと王妃キャサリンの間には世継ぎの王子がいなかった。王子が生まれないのは聖書の教えに背き、兄嫁と結婚したからだとヘンリーは思うようになり、心はもうキャサリンから離れていた。キャサリンは男の子を授けてほしいと神に必死に祈るが、皮肉にもヘンリーの子を身ごもったのは王妃の侍女のエリザベスだった。和平の条件として王女メアリとフランス王太子が婚約するということを知ったキャサリンは心穏やかでない。キャサリンの実家であるスペイン王家は長年フランスと敵対していた歴史があるからだ。だがヘンリーに苦情をいっても相手にされなかった。駐フランス大使のブーリンが呼び戻され、協定調印の準備をするようヘンリーに命じられる。この帰国の際、バッキンガムも彼に近づき、反逆の仲間に引き入れようとする。だが、ブーリンはこれを機会に娘達を王に近づけ、わが身の栄達のために利用しようという腹しかなかった。協定調印のためカレーに向かう日が近づいていた。これで自分の名前が後世に残ると舞い上がっているヘンリーは旅立ちが待ちきれなかった。
第3話 仕組まれた恋

第3話 仕組まれた恋

  • 55分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

バッキンガム公爵が処刑され、あとは目障りなウルジーを追い落とすために、ノーフォーク公爵とブーリンは「アン」という手を使ってなんとかヘンリー王の歓心を買おうと画策していた。そんな折り、フランスとの協約をすませたヘンリー王のもとに、そのフランスとは敵対しているスペインの密使が訪れることになって、使節の饗応のために仮面劇が開かれることになった。ヘンリーもマスクをつけて出演するので、ブーリンは娘のアンも共演者として送り込み、目論み通りアンにヘンリーの目を向けさせることに成功する。 ヘンリーはアンに心を奪われた。それでなくとも跡継ぎのないことで、夫の心がどんどん離れていくのを感じているキャサリン王妃はヘンリーに愛していることを懸命に訴えるが、引き留めることはできなかった。 ヘンリーはスペイン使節にカール皇帝をイングランドに招待したいと告げ、両国の和議の準備は整う。ヘンリーの招待を受けて皇帝はさっそくイングランドにやってきた。ヘンリーは新造した軍艦を見せ、改めて両国の同盟を確認する。キャサリンにとっても肉親の甥との会見はうれしく、誰にも言えないヘンリーとの不仲もうち明けるのだった。めでたく条約は調印され、皇帝と王女メアリとの婚約も整う。しかしこの協定はフランス側にも漏れてしまい、裏切られた王フランソワの怒りを引き起こした。 ヘンリーは妹のマーガレット王女をポルトガル王と結婚させようとしていた。この王はもう年寄りで、若いマーガレットは大いに不満だった。結婚は承知するが、その代わり、その老王が死んだらそのあとは自分の選んだ男と結婚させろとヘンリーに迫って約束させる。ヘンリーは輿入れするマーガレットに随行して王の名代として結婚式にのぞむ大役を友人のブランドンに命じ、彼をその役目にふさわしい公爵に叙した。ウルジーはスペインとの協定がフランスに漏れてしまった責めをヘンリーの秘書ペイスに負わせた。実際にフランスに通じて年金をもらっていたのはウルジーであるが、そのことが漏れぬよう、ペイスに罪を転嫁してロンドン塔に送り込んだのである。
第4話 ヘンリーの決意

第4話 ヘンリーの決意

  • 59分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

マーガレット王女はブランドンのエスコートでポルトガルに旅立っていった。ローマからはモアが戻り、法王に献上したルターを批判する冊子の返礼として、ヘンリーに「信仰の擁護者」の称号が下されることを告げる。またヘンリーのもとにはアン・ブーリンからの手紙と共に、彼が贈ったブローチが返されてきた。アンは宮廷を去って、父親の領地に戻ってしまっていた。心の晴れないヘンリーは憂さ晴らしにフランス王の妹だというマルグリットと関係を持ったりもするが、アンを忘れられず、彼女に宮廷に戻って欲しいと手紙を出し、新しい首飾りを贈る。 ミラノで戦っていたカール皇帝から使者が来て、フランス軍に大勝を収めたことが知らされる。その後の対仏本土決戦のための準備もウルジーの手で着々と進んでいた。一方、ウルジーによってロンドン塔に送り込まれたペイスは釈放されることになったが、そのときはすでに彼は精神を病んでいた。ペイスの後任としてウルジーはクロムウェルを推挙する。 ロンドンでもルターの教えは徐々に広まり、その集まりも開かれるようになっていた。そしてそのような場にクロムウェルの姿も見られた。 ヘンリーは槍試合で目にケガをさせるところだったナイバートと、槍代わりに大木を抱えて見せたコンプトンとをナイトに叙した。 マーガレットの護衛でポルトガルに向かっていたブランドンは、ヘンリーの命令に背いて船旅の途中でマーガレットと結ばれる。リスボンに着いたマーガレットは夫になる王のあまりの老醜に気を失うが、ともかくも結婚式は挙行された。だが床入りは衆人環視の中というひどいものであった。 ヘンリーの懇願でアンは宮廷に戻っていた。アンに焦らされた王が彼女に心を奪われていることは、王妃キャサリンの目にも明らかだった。そんなある日、狩りに出ていたヘンリーは自分の無鉄砲な行動から病気にかかり、死にかけてしまう。跡継ぎもないまま死んでいたかも知れないと思ったヘンリーは、離婚を決意し、そのためのの手を打つよう、ウルジーに命じる。 そしてその頃、王との生活に絶望したマーガレットは、王を殺してしまった。
第5話 悲しき王妃

第5話 悲しき王妃

  • 56分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

トマス・ブーリンをロッチフォード子爵に叙した爵位授与式で、ヘンリーは非嫡出の息子ヘンリー・フィッツロイを、リッチモンドおよびサマセット公爵に叙した。正妻のキャサリンの娘メアリーより、愛人の息子を次期王位継承者にしたことでキャサリンは憤り、さらにメアリーの婚約者であるカール皇帝が約束を破ってポルトガル王女と結婚したことを知ってショックを受ける。 アンとキスまでこぎつけたヘンリーは、早くキャサリンとの婚姻を無効にしたくて仕方がない。ウルジー枢機卿の取り計らいで司教たちを集めて内密に審議させるが、法王が特別免除した結婚を、離婚に至らせることに反対の声が上がる。 キャサリンは最愛の娘と引き離されることになった。またヘンリーとの結婚が無効であること、宮殿から退去させられることをヘンリー本人から聞かされ泣き崩れる。メアリーとの別れのとき、キャサリンはメアリーにスペイン語で、自分に流れている血を忘れず、イングランド王の唯一の正式な娘として、強く生きるようにと告げた。 カール皇帝が、同盟国であるにもかかわらず相談もなしにフランスやローマと単独平和協定を結んだ。怒り心頭のヘンリーは使節メンドーサを呼びつけて怒鳴り散らす。メンドーサはこれを冷ややかにかわし、その帰り際に出会ったブーリンに対しては報酬をちらつかせ、皇帝の味方につくことを打診する。 ポルトガル王の夫を殺したヘンリーの妹マーガレットは、イングランドへ向かう船の中でブランドンからプロポーズを受け結婚する。だがその報告を聞いたヘンリーには結婚を認めてもらえず、イングランドから追放されてしまう。 ヘンリーはアンと最後の一線までは越えずに辛抱していたが、婚姻無効の審議は期待どおりに進まない。ウルジーはヘンリーに好意的なクレメンス法王に裁定を任せようと考える。 その後ヘンリーはフランシスから和解を申し入れられた。フランスと結託して皇帝に逆襲しようと画策するが、その矢先にローマが皇帝の軍に攻め入られたと知らせが入る。ローマの司祭たちは殺され、法王は皇帝の捕虜になってしまった。 一方、公爵となり母親のエリザベスと離れて暮らすようになったヘンリー・フィッツロイは、粟粒熱に冒され短い生涯を終えたのだった。
第6話 落日の兆し

第6話 落日の兆し

  • 58分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

家門の栄達とウルジー失脚を謀るためのノーフォーク=ブーリンの共同戦線は着々と目的に近づき、アンはヘンリーの心を虜にしていた。アンは父や叔父の命令ではじめは打算で王に近づいたのだったが、ヘンリーの愛にしだいにほだされ、その心は複雑だった。ウルジーはパリに発っていった。表向きはフランスとの和睦や不安定になっているヨーロッパの和平を図るためだったが、本当の目的はヘンリーのために、キャサリンとの婚姻無効の許可を取ることであった。法王が神聖ローマ帝国の皇帝に捕らえられている状況では、法王の許可はあてにできない。ウルジーは枢機卿会議を主催し、自分が法王の代わりを務める気で、王にもその成功を約束していた。 コンプトンと恋仲になっていたタリスも、ウルジーの要請で他の楽士達と共に、パリに随行していった。同じ随行員の中に、かつてアンの恋人だった詩人のワイアットも、ヘンリーに追い払われて加わっていた。ワイアットは自作の詩に曲を付けてくれとタリスに頼む。 もともと親仏派だったウルジーは、皇帝から解放されてパリに戻っていたフランソワの宮廷で大歓迎を受け、めでたく和睦の調印をすますことが出来た。しかしその間に、捕らえられていた法王が逃げ出し、事態は急変する。 法王が皇帝の手から逃れたと知ったヘンリーは、法王宛に使者を立て2通の親書を託す。1通はアンとの結婚の許可を願うもの、もう1通は離婚が不可能ならもうひとり妻をめとる(重婚)許可を願うという途方もない内容だった。 その内容を知ったウルジーもさすがに承服できなかったが、彼としては王の命令を果たさねばならない。潔癖なモアの賛意を得られぬままウルジーはあくまでも枢機卿会議で婚姻無効の決定を得るつもりだった。しかし法王が自由の身となった今、枢機卿会議の意味がなくなり、彼はむなしく枢機卿達の訪れを待つばかりだった。 ウルジーの留守中にノーフォークとブーリンは王との会食に漕ぎ着け、その席でブーリンはウルジーが私腹を肥やしている話をヘンリーに告げる。ヘンリーは信頼していた側近の不正の疑いにショックを受ける。 ノーフォーク達はブランドンを仲間に引き入れるため、その交換条件として彼を宮廷に戻すよう王に進言する約束をしていた。会食の席でノーフォークは約束通りブランドンを戻してやれと王に勧める。おかげでようやくブランドンは宮廷に復帰することが出来た。 王の離婚問題に関しては何の成果もないまま、ウルジーが帰ってきた。宮廷ではヘンリーとアンが期待に満ちた表情で待ちかまえていた。
第7話 神の怒り

第7話 神の怒り

  • 57分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

宮廷から離れた地にあるコンプトンの城で、コンプトンが粟粒熱に冒され死亡した。かつて深い仲にあったトマス・タリスの悲しみは深く、コンプトンのために鎮魂歌を作曲する。そんな中タリスは、作曲の合間に訪れた双子の片割れジョアンに神々しい光を見出だし、恋に落ちた。ヘンリーはフランスと再び同盟を結び、カール皇帝と対峙することとなった。これに一役買ったウルジーは、王の婚姻を無効にさせることについては、ローマ法王が幽閉されているオルヴィエートに2名の使節を送り法王を説得する策を講じたことで、ヘンリーからの信頼を取り戻す。フランスからはベレー大使が訪れ、フランス軍がナポリにいる皇帝軍を征服し、皇帝をイタリアから追い出すのも時間の問題であることをヘンリーに告げた。ウルジーから法王へ送られた2人の使節はヘンリーからの私書を渡し、裁判を行う前に法王に婚姻無効の認可をしてほしいと説得するが、キャサリンを支持する皇帝からすでにアンの批判を吹き込まれていた法王は、ヘンリーの要求に応えなかった。代わりにカンペジオを法王特使に任命し、ウルジーと共に裁判を行うことを提示する。ついに疫病はロンドンにまで広まった。近親者たちが次々と死んでゆく。ヘンリーは煎じ薬を試したり、医師から聞いた通り運動で汗をかいたりと、必死に感染予防に取り組む。アンやキャサリンを王宮から離れさせ、貴族たちも宮廷から追い出した。それでも感染への不安は尽きず、ヘンリーはわずかな侍従を連れて人里離れた城へ逃げる。疫病の猛威は止まらない。ウルジーからの手紙では、要人が次々に感染して死亡したと書かれていた。そして何よりヘンリーがショックを受けたのは、アンが感染したという報告だった。ヒーヴァー城へ医者を送るが、手の施しようがない状態だと宣告される。さらにウルジーまでもが病に倒れた。疫病よりもルターの異教を恐れるモアからは、ロンドンが無政府状態で暴動も起きているという旨が報告される。ヘンリーの恐怖は頂点に達し、幻覚を見るほどになった。だがしばらく経つと、疫病はようやく静まった。教会にはタリスの作曲した鎮魂歌が響き渡る。運よく、アンとウルジーは病を克服することができた。カンペジオ特使がフランスに着いたとの連絡も入り、喜びにあふれるヘンリーは、愛するアンとついに再会を果たしたのだった。
第8話 世紀の裁判

第8話 世紀の裁判

  • 56分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

教皇特使のカンペッジオ枢機卿がロンドンに到着した。法王クレメンスの代理として、ヘンリーの婚姻無効の是非を争う裁判を、ウルジーと共に行うためである。迎えたウルジーは、ヘンリーの意向に添わない裁決を出した場合は、イングランドがローマから離反するだろうとカンペッジオに脅しをかける。 ヘンリー王と会見したカンペッジオは、王妃キャサリンが修道院に引きこもれば、キャサリン自身の体面も守れ、八方上手く収まると提案し、ヘンリーを喜ばす。しかしキャサリンとしては、「本当のことを」言うしかなかった。すなわち自分は王の「本当の」妻で、別れるつもりはないと。 王の離婚問題で揺れる宮廷ではあったが、疫病の収まった今、タリスは死んだジョアンの姉妹ジェーンを訪ね、結婚を申し込む。またアンもクロムウェルから宗教改革者の本を受け取る。彼女もルターのシンパなのだ。 カンペッジオはブーリンやノーフォークから、王の離婚は国民の指示を受けているという訴えを受けていたが、モアからはそれは嘘で、国民は王妃を愛していると告げられる。告解で王妃の訴えも聞いていた彼は、いよいよ悩みが深くなって、部屋に引きこもってしまった。 事が遅々として進まないことにいらだったアンは、ヘンリーの耳に元凶はウルジーだと吹き込む。彼に絶対的信頼を寄せていたヘンリーもしだいに不信を募らせていった。そしてカンペッジオとウルジーの本心がどこにあるか知るため、クロムウェルとブランドンをローマとパリに派遣し探らせる。その結果はウルジーへの疑いを深める情報を得ただけだった。 それでも裁判の準備は進み、キャサリンのもとに王妃の弁護人に任命された大司教と司教がやってくる。しかし彼らはキャサリンが嘘をついている、正当な王妃ではないと決めつけていたため、キャサリンは彼らを解任し、モアの推薦するフィッシャー司教という誠実な弁護人を得る。 自分の情況が危なくなったことを感じているウルジーは焦り、裁判の直前、もう一度、はっきりとカンペッジオに脅しをかけ、彼もやむなくそれを了承した。そして裁判当日。ヘンリーの発言に引き続き立ち上がったキャサリンは、王の前にひざまずき、自分は王の本当の妻であり、貞節を尽くしてきたこと、初夜のとき処女であったことを心を込めて訴え、その後そのまま退廷してしまった。
第9話 栄華の終わり

第9話 栄華の終わり

  • 51分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

王妃不在の中、ヘンリーの結婚無効の是非をめぐる裁判は続けられた。キャサリンが前夫と肉体関係にあったことを証言する者も現れるが、決定打には欠けていた。またキャサリンは、ヘンリーに屈しろと言うウルジーの説得に応じない。王妃を応援する民衆も目立つようになった。キャサリンの弁護人フィッシャーは結婚の正当性を訴え、命の危険をかえりみずヘンリーの不倫を弾劾するのだった。結局、裁判はローマ法王庁へ差し戻されることになり、判決は再び延期された。これはキャサリンを思う皇帝の働きかけにより、ローマ法王がカンペッジオに指示を出したものだった。ヘンリーはローマへ召喚されることとなる。アンは、裁判が思うように進まない不満をヘンリーにぶちまけたり、ヘンリーの元を一時去るなどしてヘンリーを焦らせ、すっかり意のままに操っていた。ここで奥の手を出し、イングランドでは異端者と呼ばれていた者の本について、法王をはじめ聖職者への批判が書かれていることを話す。法王の批判だと聞いたヘンリーは興味を持ち、ついにその書を開いてしまう。マーガレットはブランドンの浮気に耐えながらも夫を愛し続けていたが、心労がたたってついに体を壊してしまった。ブランドンはマーガレットの異変にまったく気づかず、結局ブランドンが他の女と浮気をしている間に、マーガレットは血を吐いて死ぬ。ウルジーは停戦中のフランスとローマ皇帝との和平会談にトマス・モアを派遣した。法王の代表も参加するので、ヘンリーの結婚を無効にするためには皇帝との和解を阻止する必要があったからだ。しかし、モアは会談に間に合わず3国の間には和平が結ばれてしまう。ウルジーの破滅は決定的となった。今やブーリン、ノーフォーク、ブランドンがヘンリーの側近としてすべてを取り仕切っていた。ウルジーはヘンリーの館に招かれるも冷遇され、とうとう大法官を罷免されてしまった。実刑はどうにか免れたが、住居も財産も没収され、残されたのはヨーク大司教の地位とわずかな年金だけとなった。ヘンリーは新たな大法官にモアを任命したいと考え、話を持ちかける。キャサリンとの離婚に反対するモアは当初渋っていたものの、ヘンリーの言葉巧みな説得に、大法官となることを承諾するのだった。
第10話 獅子の目覚め

第10話 獅子の目覚め

  • 55分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

ウルジーを罷免したヘンリーは国王の補佐機関である枢密院を作り、張り切って自ら政事に臨んでいたが、あらためてウルジーがいかに有能だったかを思い知らされていた。彼の心は、ノーフォークの危惧するとおり、しだいにウルジー復帰へと傾いていく。離婚裁判は膠着状態にあり、それを打開する方法としてクロムウェルはヘンリーにある提案をする。この件は法律問題ではなく神学上の問題であるから、ヨーロッパ中の大学の神学者の意見を訊けばよい、彼らは王に肯定的な判断を下すだろう、というものだ。ヘンリーは早速、神学者の意見を訊くため、クロムウェルを大陸に派遣する。いっこうに王妃になれずにいるアンだったが、彼女は次第に驕慢となっていく。父親も伯爵に叙されてブーリン家はわが世の春を謳歌していた。このブーリンにヘンリーは皇帝と法王にあらたな訴状を渡す任務を与える。大陸から帰ったクロムウェルがもたらしたのは概ね吉報であったが、皇帝と法王に会いに行ったブーリンの成果はなかった。皇帝には会えず、法王からは離婚を認めないという勅令書を預かってきただけである。そして、その勅令が出た裏にはウルジーの動きがあったことを知り、ヘンリーは激怒する。ヨークに追いやられていたウルジーは宮廷への返り咲きを謀るため、アンに取りなしを依頼する手紙を書いたり、それがだめとなると皇帝やキャサリンにまで和解の仲介を依頼したりしていた。そしてその結果、ヘンリーを怒らせた法王の勅令が出されたのである。こうした悪あがきの結果、ウルジーはロンドン塔に送られることとなり、そこで結局自殺をしてしまう。信頼し愛していた分だけ彼を憎んだヘンリーだったが、やはりその死には強い衝撃を受けたのだった。一方、大法官に就任したモアは、穏健派だったウルジーとは反対に、厳格なローマ教会派で、改革者への弾圧を強めていた。王権の絶対性を唱え、教皇権より上であると説くティンダルの書を広めた改革家フィッシュをも焚刑に処してしまう。 しかし、自分にとって都合のよいティンダルの本を読んだヘンリーは、次第に反教会的となり、ルターのことさえ一定程度、肯定するようになっていた。またイングランド全体にも宗教改革の声は強まっていた。そうした風潮に、スペイン大使のチャプイスはヘンリーやブーリンに何とかしろと訴えるが、そのために、逆に大使の地位を追われてしまう。そして、王権の絶対性を意識し始めたヘンリーは、しだいにライオンの牙を剥き始めるのだった。

『THE TUDORS~背徳の王冠~』シリーズ

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