HELIX ‐黒い遺伝子‐ シーズン1

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HELIX ‐黒い遺伝子‐ シーズン1

疾病対策予防センター(CDC)の科学者たちが北極の研究所に向かい、集団感染と思われる事態の調査にあたる。人類の未来がかかったギリギリの状況の中、彼らは自らの命をも危険にさらしていく…

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第01話~第13話

全話第01話~第13話

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  • 30日間 2,002 pt 〜

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始まり / 媒介 / 274 / 未知なる鎖 / ホワイトルーム / 兄妹 / 完治者 / 血族の絆 / レベルX / 地下室の秘密 / ブラック・レイン / 報復 / 闇の中へ

本編

第01話 始まり

第01話 始まり

  • 42分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

アラン・ファラガットは疾病対策予防センター(通称CDC)の研究主幹だ。病原体の研究を専門としている。ある日、彼の元に陸軍から調査の要請が入る。 感染症研究所のセルジオ・バリエセロス少佐によると、北極バイオシステムズの研究所でレトロウイルスの集団発生が起きたという。既に2人が死亡し、3人目の感染者が出ている。実のところ病原体は定かではなく、3人目の感染者はアランの弟ピーターだった。 状況を聞いたアランたちは北極の研究所に向かう。アランに同行した早期対策チームのメンバーは次の3人だ。 まずアランの元妻ジュリア・ウォーカー。彼女はピーターとの浮気現場を見られたことからアランと離婚していた。2人目は、動物研究を専門とするドリーン・ボイル。そしてアランの部下で、彼を密かに想っているサラ・ジョーダンだ。 研究所に到着した一同を、責任者のハタケ・ヒロシ博士と、警備主任でハタケの養子ダニエルが迎える。だが2人はどこか非協力的だ。 間もなく、アランとジュリアは防護服に着替え隔離室に向かう。するとそこには別人のようなピーターがベッドに縛り付けられている。彼の目は血走り、体のあちこちからは血管が浮き出ている。また採取した血液は黒く変色している。さらに彼は突然取り乱し、ものすごい力で暴れる。一方、死亡した2人の体は骨を除いて溶解している。 ハタケ博士によるとピーターは突然変異の研究を行っていた。そのことと今回の集団発生との関係はまだ分からない。だがピーターの血液からは自然界に存在しない、小さなウイルスが発見される。これがピーターを変化させていると、アランたちは結論づける。 その頃、ドリーンとバリエセロスは封鎖された区域でサルを発見する。ダニエルがサルの存在を否定していたにもかかわらず、この区域からは大量のサルがいた痕跡が見つかる。 その後バリエセロスは、独りで建物の外に出る。すると大量のサルが凍っているのを発見する。 やがて研究所では惨劇が始まる。瀕死の状態だったピーターが突然、隔離室から逃げ出したのだ。彼は換気ダクトからあちこちへ移動し、警備の一人を殺す。強力な麻酔薬も全く効果がない。彼は警備の腕に入っているICチップを利用し、スタッフのいる部屋へ入っていく。
第02話 媒介

第02話 媒介

  • 38分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

ピーターがサンルームに居た所員6人を襲った。そのうち3人は逃げて行方が分からない。アラン、バリエセロス、ダニエルは逃げた3人を捜索し、1人ずつ確保する。その間サラは隔離室の管理を、ジュリアはピーターの実験に関する調査を、ドリーンはサルの解剖を行う。 間もなくジュリアは施設内のカメラの映像から、ピーターのラボのケースが突然倒れるのを見つける。そこで彼女はハタケと一緒にピーターの記録を確認し「ナルヴィクA」「ナルヴィクB」という2つのウイルスがあったことを突き止める。これを元に再現した実験では、思わぬ事実が判明する。 まずナルヴィクAを投与された被験体の致死率はほぼ100パーセントだった。一方ナルヴィクBの場合、発症率は100パーセントだったが致死率はゼロ。感染しても生きていることが分かる。さらにナルヴィクBに感染した被験体は、積極的にウイルスを感染させる行動を取っていた。これはまるで蚊やノミなどの媒介生物のような動きだった。 こうして研究所内で起きた集団発生のウイルスが、ナルヴィクAとBの2種類と判明する。その間にもピーターに襲われたヘイヴンとスレマニ、ブライスの3人は徐々に異変をきたし始める。やがてパニックに陥った3人は脱出をはかる。 最初はサラを人質に解放を訴える。このときはアランが説得に成功するが、二度目は違っていた。 患者の1人ヘイヴンがけいれん発作を装い、サラたちが処置に気を取られた隙に患者たちは脱出する。さらにジュリアに事件が起きる。除染のためシャワーを浴びていた彼女を、ピーターが襲撃したのだ。彼女は口に黒い粘液を押し込まれてしまう。
第03話 274

第03話 274

  • 44分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

ジュリアはシャワー室で失神し、アランに発見される。彼女は疲れを理由にするが、実際の原因は分かっていた。 アランに発見される直前、彼女はピーターに襲撃され、黒い粘液に暴露していた。感染に怯える彼女は、アランに真実を告げることができない。 間もなく予想外の事態が起こる。ピーターが助けを求め、アランの前に現れたのだ。こうして彼は隔離室に搬送され、薬物の投与を受ける。 同じ頃、逃げたスレマニが通路にいるアランたちの前に姿を見せる。だが彼女は、ハタケの安全を優先するとして、ダニエルに撃たれてしまう。女はアランたちの応急処置で一命を取り留めるが、事態は収まる気配がない。 そこでアランたちは感染者を一斉に収容する場所を作ると決める。こうしてレベルRが隔離フロアとして選ばれる。ここは研究所で最も古く、核融合実験など危険な実験にも耐えられる構造をしていた。 間もなくサラが検査薬を開発し、全員が簡易検査を受ける。こうして陽性だった人々は隔離フロアに残り、一同は落ち着きを取り戻したかに思えた。 そんな時、症状の悪化したスレマニが警備に襲いかかる。これを見た人々はパニックに陥り逃げていく。一方ジュリアは恐怖の余り動くことができない。 すると一発の銃声がスレマニを撃ち抜く。撃ったのはアランだった。彼はジュリアを守るため、無我夢中で引き金を引いたのだった。 その直後、ジュリアは手のひらに付いた黒い粘液を見せ、自分が感染したことを告げる。これを知ったアランは断腸の思いでレベルRから引き上げる。一方、ジュリアの感染を知ったハタケは動揺を隠せない。 やがて、人々に追い打ちをかけるような出来事が勃発する。まず唯一の衛星アンテナが爆破され、外界との通信が遮断される。またサラの作った検査薬が失敗だったことが判明する。これはレベルRに健康な者が、地上に感染者が紛れている可能性を示していた。 同じ頃アランは、感染者のブライスが「治療薬のソドラをよこせ」と叫ぶ場面に遭遇する。アランがハタケを問い詰めると、彼は「ウイルスの万能薬だ。ほぼ100パーセントの治癒率を誇るが、致死率は75パーセントに達する。そのため今回の治療には使えない」と答える。 またドリーンはサルから採取したサンプルの培養実験を始める。すると細胞は異常なペースで増殖する。これを見たバリエセロスは、ハタケの邪魔が入る可能性を示唆し「内緒にすべきだ」と告げる。ドリーンは、バリエセロスを完全に信用したわけではない。だが今回は彼の助言に従う。
第04話 未知なる鎖

第04話 未知なる鎖

  • 43分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

レベルRが封鎖され、閉じ込められた所員たちはパニックに陥る。そんな中、マリンたちは空気管理システムを操作し、空中の二酸化炭素量を増やすことで上階の人々と交渉しようと試みる。 これを知ったジュリアは反対するが、マリンたちに部屋を追い出されてしまう。こうして彼女は身の安全を確保するべく廊下を逃げる。すると彼女の前にガスマスクを付けた人物が現れる。この人物はジェイと名乗り、ベクターに襲われるジュリアを助けたり、一緒に食べ物を捜したりする。 間もなく二人は食料の貯蔵棚を見つける。このときジュリアは、すぐ傍の壁に見覚えのあるサインを見つける。それは紛れもなくジュリアの描いたものだった。彼女は昔、研究所に来たことがあったのだ。 その頃、上階では警報が鳴りハタケたちは二酸化炭素量が増えていることに気づく。するとハタケはダニエルを連れて、オフィスに設置された秘密の階段からレベルRに向かう。 マリンたちは、真摯な態度で謝罪するハタケを前に武器を置き、空気管理システムを元に戻す。するとハタケは突如ダニエルの銃を抜き一同を射殺。ダニエルは驚きから言葉が出ない。 同じ頃アランはデュシャンを説得し、ピーターにソドラを投与する。間もなくピーターは意識を取り戻すが、効果は一時的だった。彼は「アランを妬んでいた。またジュリアとは一晩だけではなく、学会などを口実に何度も会っていた」と告白する。これを聞いたアランは「父親の暴力から守ってくれていたのはピーターだ。ずっと傍にいるべきだったのに自分が突き放した。悪いのは自分だ」と後悔を口にする。 一方サラの元にはヴァン・アイゲン博士が訪ねてくる。彼女は汗をかき、見るからに体調が悪そうだ。このときヴァン・アイゲンは検査に疑問を投げかける。 当初、サラは自分の作った検査薬に自信を持っていた。だがヴァン・アイゲンが幻覚を見始めたことから、検査薬の失敗に気づく。サラはアランへ報告しようと立ち上がるが、ヴァン・アイゲンは「あなたに腫瘍があるのは分かっている。口外しない代わりに看病して欲しい」と告げる。 さらにバリエセロスは、ウイルスの秘密に近づくドリーンの注意をそらそうとする。だが彼女は、ウイルスが人間を根本から作り替える何かであることを突き止めてしまう。こうしてバリエセロスはやむなくドリーンを殺害する。
第05話 ホワイトルーム

第05話 ホワイトルーム

  • 43分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

ピーターの意識が戻らない中、アランとデュシャンは治療薬開発のためのヒントを見つける。だが本格的な実験に取り組もうとした矢先、ドリーンが遺体で発見される。この時間帯、ドリーンの居た部屋の監視カメラの映像は消去されている。 間もなくアランは検死解剖を行い、ドリーンの耳たぶ付近に注射針の痕を発見する。これは自然死を装い、ドリーンを殺害した証拠だった。アランはダニエルたちの犯行だと決めつけるが、ダニエルは「なぜバリエセロスを信用するのか」と問いかける。 これで我に帰ったアランは、ダニエルと一緒にバリエセロスの部屋を捜索する。すると室内からはプラスチック爆弾と通信用アンテナ、端末が見つかる。端末にはドリーンの研究データの他「ヴィット博士」と「ホワイトルーム」に関する記述がある。 この直後、ダニエルは研究所を出て、ある場所に向かう。そこには氷上にスイッチがある。彼がスイッチを押すと複数の容器が浮上。その一つには、高齢男性の首が入っている。実はこの首こそ、ヴィット博士だった。 そのとき何者かがダニエルを襲撃する。相手はバリエセロスだった。彼は容器を奪ってその場から立ち去る。さらに彼は、途中で遭遇したアランも襲撃。そうしてヴィット博士の首を持って姿を消す。だがダニエルはバリエセロスに追いつき、彼の腹をアイスピックで刺す。こうしてバリエセロスは重傷を負った状態で雪に放置される。またアランは磁石を頼りに自力で研究所に戻る。 その頃サラはヴァン・アイゲンの看病で疲弊し、彼女自身も腫瘍による激しい頭痛で苦しんでいる。間もなくヴァン・アイゲンは黒い粘液を吐き、自殺を決意する。彼女の苦しみを知ったサラは自殺を幇助する。 一方レベルRではジュリアとジェイが、ハタケと遭遇する。ジュリアはベクターたちの攻撃をかわしつつ、瀕死のハタケを看病する。 やがて一同は反対側のトリアージ室に到着し、ジュリアはハタケの傷を縫合する。このときジェイが不審な言動を取り始める。 実は逃げる途中、ジュリアはジェイとはぐれた瞬間があった。このとき彼女はハタケから娘の話を聞いた。だがジェイは二人の会話の内容を知っていたのだった。 このことからジュリアは、ジェイが感染による幻覚だったと気づく。幻覚のジェイは何故か、ジュリアを「ジュールズ」と読んでいた。この呼び方をするのはアランとジュリアの母親だけだった
第06話 兄妹

第06話 兄妹

  • 43分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

バリエセロスが姿を消すなか、アランとサラはウイルスの研究を続ける。すると二人は、ナルヴィクが運搬機構だと突き止める。この結果を聞いたハタケは「ナルヴィクは癌治療のために開発された」と答える。 さらに研究を続けたアランたちは、極度の低温下ではウイルスの働きが弱まることを発見する。こうして彼らは、ピーターの体を冷やすべく冷却療法のプロ、エイドリアン博士を訪ねる。 エイドリアン博士は脱出のさい第一陣に加わるのを条件に、ピーターに最新型の冷却療法を施す。しばらくするとピーターは順応し、目や口を開けるなどの反応を示す。こうしてアランたちは遂にウイルスの治療法のヒントを見つける。 その頃ジュリアは幻覚が激しくなっている。彼女の前には、ピーターや謎の少女が現れ始める。さらに彼女は小屋のような場所で目を覚ます。そこは幼少期、母親に連れられてきたモンタナの家だった。そして目の前には例の少女が座っている。 ジュリアが声を掛けると、少女は「自分の名前はジュリアだ」と告げる。この言葉をきっかけに、ジュリアはその場所がモンタナの家であり、少女が小さい頃の自分だと気づく。 しばらくすると彼女の前にアラン、ハタケ、バリエセロス、ピーター、サラが現れ、不思議な食事会が始まる。このときピーターは「全ては君のためだった」と謎の言葉を告げる。間もなくジュリアはアランに促され、七面鳥を切り分ける。すると七面鳥の中から黒い粘液が溢れ出す。 一方バリエセロスは、手錠をはめられた状態で目を覚ます。そこはイヌイットの女性アナナの家だった。彼女は「31人の子供たちが誘拐された。北極バイオシステムズの話をしろ」と迫る。その後、バリエセロスは隙を見て逃げ出すが、彼の目の前にダニエルとそっくりの男性トゥルークが現れる。実はトゥルークには双子の兄弟ミクサがいた。 このことを知ったバリエセロスは、ダニエルが幼少期に誘拐されたと確信し「研究所に戻る」とアナナへ伝える。するとアナナは「一緒に行く」と答える。 やがて北極バイオシステムズの上空にヘリコプターが現れる。それを見たハタケは警戒を強める。
第07話 完治者

第07話 完治者

  • 43分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

研究所に突如、武装した集団が現れる。彼らは北極バイオシステムズの親会社、イラリアのメンバーだった。トップのサットンは「事態の収拾に向けて協力したい」と告げる。 アランは、レベルRにいるジュリアを連れ戻して欲しいと伝える。要望を聞いたサットンは準備に入るが、ハタケは密かに危機感を募らせる。 実はサットンは、ハタケと同じく銀色の目を持っていた。また、彼女はハタケがジュリアに大変関心を持っており、何かを計画しているのではないかと睨んでいる。ハタケはサットンのただならぬ雰囲気を察しており、彼女がジュリアに危害を加えることを恐れる。こうしてジュリア奪還の準備が進むなか、ハタケは秘密の階段から彼女の救出に向かう。 間もなくハタケは、レベルRの一室でジュリアと再会する。するとそこには症状の治まった彼女がいる。さらにジュリアの目は銀色に輝いており、この様子を見たハタケは涙を流す。 その頃、サットンたちはレベルRまでジュリアを捜しに行くが、凶暴化するベクターたちになすすべもなく引き上げてくる。 一方、研究所にはアナナとバリエセロスが到着する。ダニエルを一目見たアナナは、生き別れた弟のミクサだと確信して抱きつく。 ダニエルはバリエセロスを拘束し、アナナを拒絶する。だが、しばらくして彼女を監視カメラのない場所に呼び出し話を聞く。そうして、研究所には昔から子供が現れては消えていたことを思い出し、自分は誘拐されたのだと直感する。こうしてダニエルはハタケを拘束する。 間もなく、レベルRから戻ったアランはラボにいるジュリアを発見する。そうして彼女の症状が治まっていることや、彼女の目が銀色に変化していることに気づく。
第08話 血族の絆

第08話 血族の絆

  • 43分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

ジュリアは目が銀色になるという症状を残しながらも、ナルヴィクの感染から回復する。 同じ頃ベクターたちがレベルBに現れ、食料を汚染させる。こうして非感染者たちは感染と飢餓の危機にさらされる。 またバリエセロスは研究所から脱出し、アナナのスノーモービルで逃げようとする。だがそこへアナナとサットンの部隊が現れたため、彼女をかばって逃がす。 一方、サットンはジュリアの銀色の目に気づくと彼女を部屋に監禁する。これに対し、ジュリアは通気口に上って追跡をかわす。このとき彼女はベクターたちと遭遇するが、自分を恐れるように去って行く彼らの姿を目撃する。 ジュリアの脱出を知ったアランは、彼女に「ハタケを解放しろ」と伝える。このとき彼は薬品を調合して爆弾を作り、サットンを殺そうとする。 だが計画は失敗する。サットンは軽傷しか負わず、「ピーターを殺されたくなければ出てこい」とアランに要求する。このときサラが大音響発生装置を使って反撃。アランはこの隙に逃げるが、ピーターはベクターたちに連れ去られてしまう。 反撃を受けたサットンたちは、ジュリアを連れて研究所を去ろうとする。だがハタケがサットンを殺害し、アランやダニエルたちがサットンの部隊を拘束。ジュリアは無事に救出される。 一連の騒動が終わり、ダニエルはハタケに「あなたのした行為は許せない」と告げる。するとハタケは「いつか分かってくれるはずだ」と謎めいた言葉を残す。
第09話 レベルX

第09話 レベルX

  • 40分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

アランたちは本格的なベクター対策に乗り出すべく、レベルRで感染者を捕まえる。このときアランはフロアが閑散としている点や、風が吹き上げてくる点に気づき、更なる地下室の存在に気づく。 するとハタケは遙か昔に出来た、レベルXという場所の存在を明かす。ここは1850年代にロシアの交易所として創られた建物で、独立した電力供給装置があった。またレベルXにはナルヴィクを始め、様々なウイルスに関する大元のサンプルが貯蔵されている。 映像で確認したところ、この場所には暖を求めてベクターたちが集まっていた。 そこでアランは一つの作戦を立てる。それは研究所に外気を取り込んで建物を冷やし、ベクターたちの動きを封じること。その間にレベルXに貯蔵されているナルヴィクを破棄することだった。低体温症を避けるべく、作戦にあたえられた時間は最大で28分だった。 ダニエルたち警備チームは非感染者にブランケットを配り、ハタケとサラが電力供給装置を停止。間もなくアランとジュリアはレベルXのウイルス貯蔵室に到着する。しかし肝心のナルヴィクは何者かによって持ち去られている。 こうしてナルヴィク処分の作戦が失敗に終わる中、サラがけいれん発作を起こして倒れる。彼女を介抱していたハタケはサラの脊髄腫瘍に気づき、アランに報告する。 また作戦の途中でジュリアはモンタナの家とそっくりな部屋を発見する。ハタケにその点を尋ねると、彼は「あの部屋は偽物ではない。モンタナだと思っていた場所そのもので、自分は父親だ」と正体を明かす。 一方、バリエセロスはクラインから、アナナと村が襲撃されるという知らせを聞く。間もなく施設内の電力供給装置が停止し、バリエセロスたちの居た部屋の電磁錠が解除される。 このとき彼はクラインを殺して外へ飛び出し、遭遇したダニエルに事情を伝える。話を聞いたダニエルはバリエセロスと村へ向かい、途中でアナナと合流する。 そのころ村ではイラリアの部隊が住民たちを集めているところだった。そこでバリエセロスはイラリアの仲間を装って部隊に近づき、ダニエルとの連携プレーで敵を片付ける。このときダニエルはトゥルークと再会し、少しずつ昔の記憶を取り戻す。 時期を同じくして、研究所からは一人の男が出ていこうとしていた。それはエイドリアン博士だった。彼はナルヴィクを所持していた。
第10話 地下室の秘密

第10話 地下室の秘密

  • 42分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

ハタケは、エイドリアン博士がナルヴィクを持ち去ったことを突き止める。それを知ったアランとジュリアはハタケの制止を振り切り、雪上車で出発する。 彼らが到着したのは研究所のおよそ80キロ先にある、閉鎖されたレーダー基地だった。アランたちの予想通り室内にはエイドリアンがおり、彼はイラリアと取引しようとしている。アランはエイドリアンと格闘の末、どうにか彼を捕まえる。だがその直後、事態は急展開する。 アランたちの邪魔が入ったことを察したイラリアの狙撃手がエイドリアンを射殺したのだ。アランとジュリアはナルヴィクを持って狙撃手の攻撃をかいくぐり、地下室に逃げ込む。 するとそこには銀色の目をした男が鎖に繋がれている。彼はグンナル・ミカエルソンと名乗り「自分は29年前ハタケに幽閉された。食事をせず40日間生きることができる。また永遠の命という究極の能力を手に入れたが、その人数は500人以下でなければならない」と奇妙なことを言い出す。 アランは彼の言葉を嘘だと切り捨てるが、ジュリアは自分と同じ目を持つ相手の言葉に不思議な説得力を感じる。だが間もなく、グンナルはジュリアの持っていた大型のチェーンカッターで自らの首を切って死んでしまう。 このあとアランとジュリアは狙撃手に捕まるが、ダニエルが狙撃手を射殺し二人は解放される。こうして3人はエイドリアンのバッグを処分し研究所へ戻る。この時点で、アランはナルヴィクが処分されたと思っている。だが実はジュリアが密かにウイルスを持ち帰る。 研究所に戻った一同は、昏睡状態のサラを見つける。彼女は研究の途中でけいれん大発作を起こして倒れたのだった。 サラは倒れる直前、ジュリアのDNAに含まれるテロメアが、新生児のものと同じ長さに戻っていることを突き止め、癌治療に役立てられる可能性をビデオデータとして記録していた。このデータを見て涙を流すアランに対し、ハタケは「ジュリアならサラを救える」と語る。 またハタケは、アランとジュリアがグンナルに会ったことを知ると重大な告白をする。それは「グンナルは、ジュリアの母親であるジェイを裏切りサットンに寝返った。死刑宣告に等しいその決断に、自分は『終身刑』で報復した。また不老不死の500人がイラリアを経営している」というものだった。 一方、バリエセロスとアナナ、ダニエル、トゥルークはイヌイットの人々を連れて逃げる。そのさなかバリエセロスとアナナは心を通わせ、惹かれ合って行く。やがて集落を去る間際、二人はキスをする。
第11話 ブラック・レイン

第11話 ブラック・レイン

  • 38分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

ベクターたちは共同体として意志を持ち始める。彼らは罠を仕掛け、非感染者を一人ずつ仕留めていく。 そんな中、アランたちは人々をサンルームに集めて警備をつけるが、この対応が裏目に出てしまう。ベクターは人々が一箇所に集まるのを見越して大量の粘液を用意していた。間もなく、彼らは火災警報でサンルームのスプリンクラーを作動させ、粘液の雨を降らせて人々を感染させる。 だがアランたちは諦めない。その頃ジュリアはサラの研究を引き継ぎ、自分の血液を分析していた。その結果、彼女の細胞の特性を利用し、体内の免疫系にナルヴィクを攻撃させるという手法を思いつく。このときサラが、冷却液で効果が持続すると指摘する。さらにダニエルが、彼の開発した特殊な噴霧器「アーカ」で、冷却液を吹き付けることが可能だと提案する。 一同は、イラリアの総攻撃が始まる前にベクターに冷却液を吹きつけ治療を施す。こうしてピーターを含む大勢が正常に戻り、彼らはジュリアが幼少期を過ごした部屋へ移動する。そこは作りが頑丈であると同時に、外部へ抜ける通路もあった。 ハタケは事前に、建物の各所へ爆弾を仕掛けていた。そこで一同はイラリアの傭兵部隊を内部へ誘い込んだところで、建物を爆破する計画を立てる。 ところが計画は失敗に終わる。イラリアはハタケたちの予想に反し、ザ・サイスと言う殺し屋を派遣してきたのだ。ザ・サイスはハタケも恐れる冷徹な人物で、エレベーターにいたデュシャンたちを皆殺しにする。また、ザ・サイスの仲間が建物内に設置されている爆弾を全て解除し、建物の爆破は阻止されてしまう。 そんな中、サラに異変が起きる。彼女はジュリアの脳脊髄液を取り込んだあと目が銀色に変化する。これに気づいたアランとジュリアは戸惑いを隠せない。
第12話 報復

第12話 報復

  • 39分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

殺し屋のザ・サイスが到着する中、生存者はシェルターに隠れる。だが出発の遅れたデュシャンの一行は殺されてしまう。 これを知ったアランたちは、敵をホワイトルームに誘い出す。この頃ザ・サイスは、母親のサットンがハタケに殺害されたことを知り、復讐心に燃えている。 間もなくホワイトルームには、ザ・サイスと部下のテアが現れる。そしてテアがハタケの容器を奪おうとした瞬間、足下が崩れる。こうして彼女は氷の奥底へと消えるが、一番の敵ザ・サイスは逃げてしまう。 この作戦の直後、ジュリアがザ・サイスに連れ去られる。アランたちはダクト内に麻酔ガスを流して敵を眠らせ、ジュリアを救出する作戦に出る。 準備のためアランとピーターはダクトに入る。このときアランは初めて、自分が常にピーターの意見を却下し、頑固な振る舞いをしていたことに気づく。 間もなくダクト内の羽板が再設定され、麻酔ガスを流す準備が整う。だがここで予想外の展開となる。 まずダニエルが独りでジュリアの救出に向かう。彼はハタケが命がけで彼女を助けるのを見越していた。そのためハタケの先回りをし、ザ・サイスとの直談判にやってきたのだ。 それからしばらくして、今度はハタケが交渉にやってくる。するとザ・サイスは、首に爆弾を取り付けたジュリアとダニエルを見せ「どちらか選べ」と迫る。 苦しむハタケを前に、ダニエルは「愛している」と叫び自害する。爆発で肉片となったダニエルを前に、ハタケは無念の涙を流す。 その直後、駆けつけたアランたちは別の場所に、年老いた女性が監禁されていることを知る。女性を見たジュリアは、それが母親ではないかと直感する。 一方、バリエセロスはイヌイットの人々を率いて移動する。だがトゥルークに「アナナに近づくな」と言われて姿を消す。
第13話 闇の中へ

第13話 闇の中へ

  • 39分 字幕/吹替 
  • 2日間 220 pt 〜

ジュリアはハタケがナルヴィクを作った理由を知る。それは彼女や母親のジェイ(ジェーン)の命を守るためだった。 そのころアランたちはザ・サイスを拘束し、ジェイの居場所を突き止めようとする。ところがザ・サイスは意外なことを口にする。プエルトリコのラレスでナルヴィクAの大流行が起きていると言うのだ。アランたちが対処するなか、ウイルスは既に持ち去られていた。アランはこれをバリエセロスの仕業だと考えるが、事実は全く違っていた。 ウイルスを密かに持ち出したのはピーターだった。彼は以前からイラリア側と繋がっており、ナルヴィクを持ち出す過程で感染し、研究所内での集団発生を招いていた。ピーターは罪悪感にさいなまれながらも、兄であるアランへの対抗心を煽られる。そうして自分を評価してくれるイラリアを断ち切れず、結局はザ・サイスを逃がし、起爆装置まで渡してしまう。 真相を知らないアランは、ザ・サイスの逃亡を知ると生存者たちをスロープに集めて脱出をはかる。そこには所員たちの救助に訪れたアナナとトゥルーク、誘拐された子供たちのリストを手に入れたバリエセロスもいる。 ところがシャッターを開けた直後、ザ・サイスが起爆装置のスイッチを入れる。こうして辺りは一瞬で炎に包まれる。サラ、アナナとトゥルーク、バリエセロスの生死は不明。ジェイはジュリアを助けようとしてザ・サイスに殺害される。ハタケはかろうじて意識があるが、ジェイの遺体に重なるように倒れ込む。ジュリアはザ・サイスに捕まり、ウイルスや治療薬と一緒にヘリの中へ押し込まれる。このときアランは、サットンの首を投げ入れザ・サイスの隙を突こうとするが、彼女を助けることはできない。 それから数百日後――。アランは銀色の瞳を持つ種族の一人を拷問し、ジュリアの居場所を吐かせる。彼女が居るのはフランスにあるイラリアの拠点だった。そうして室内ではジュリアと思われる女性が会議を仕切っている。

『HELIX-黒い遺伝子-』シリーズ

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