京都・祇園町―。新撰組の末裔を名乗る近藤長介(いかりや)は、置屋「伊川家」の婿養子。 アルバイトに競馬の「のみや」をやっている。そんな長介に愛想をつかした妻・昌代(園)は芸妓共々家を出てしまった。
向かいには、桂小五郎の子孫を詐称する日舞の師匠・桂忠次(荒井)と、 鞍馬天狗と西郷隆盛の子孫と信じて疑わない、鞍馬工作(仲本)、西郷風太(高木)が住んでいたが、 3人は、大家の勝手な事情で住んでいた家を追い出されてしまい「伊川家」に転がり込む。
一方、置屋にも関わらず芸妓が一人もいないことから組合から除名を申し渡された長介は、 3人の力を借り、芸妓候補として一人の人物をスカウトするが、その人物は、月形半平太の子孫を名乗る月形ヒデオ(加藤)で実は男だった。 だが、切羽詰まっている長介。背に腹は代えられないと、ヒデオを無理やり芸妓に仕立ててしまう。
そんな折、芸妓志願の可愛い娘が現れる。彼女は、ひな子(吉沢)といい、大阪で有名な老舗「浪花屋」の一人娘だったが、 親の借金の方にヤクザ・吉良平(芦屋)に結婚を迫られ家出してきたのだ。雛菊と名付けられた彼女は、たちまち祇園の人気者に。 しかし、吉良平がひな子を見つけてしまい、宴会の席に乗り込んできたからさあ大変。事態を収拾すべく、長介たち5人は宴会場へ乗り込んだ。。。