TABOOタブー

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1814年のイギリス。アフリカに渡り、死んだと思われていたジェームズ・ディレイニーという男が、突如ロンドンに帰って来た。帰国した彼を待ち受けていたのは、父ホーレスの謎の死だった。

遺産をめぐってジェームズは、強大な力を誇る東インド会社の総帥ストレンジ卿と、真っ向から対立することになり……。

命を狙われていることを察したジェームズ・ディレイニーは、東インド会社との戦いにイギリス王室とアメリカ政府を巻き込み、争いを有利な方向に導こうとしていた。

国王の側近たちは汚い手段に出るが、それに激怒したストレンジ卿は王室と対立する決意を固める。

ジェームズ・ディレイニーの計画の全貌が明らかになるにつれ、彼の過去にまつわる秘密も徐々に明かされてゆく。

ジェームズは東インド会社所有の火薬原料を盗みだし、アメリカに引き渡すための火薬製造を画策していた。その反逆的な行為が東インド会社の知るところとなり、ストレンジ卿はジェームズとの全面戦争を宣言し、彼が作り上げたものすべてを破壊すると脅す。

仲間の裏切りにあい、絶体絶命の危機に陥ってゆくジェームズ・ディレイニー。彼が父の死の真相を知った頃、王室と東インド会社はジェームズを完全に叩き潰すために手を結んでいた。

国王側に拘束されたジェームズは、ストレンジ卿との直接対話を要求。卿の過去の罪を暴露し、交換条件をもちかける。それを知った皇太子の怒りが爆発し、国王側はジェームズを葬る最終計画を実行に移す。ジェームズに残された時間はわずか。そして訪れる結末とは?