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本編

佐藤家の朝食、鈴木家の夕食

佐藤家の朝食、鈴木家の夕食

  • 102分 
  • 2日間 440 pt 〜

佐藤拓海は2人の母、晴子、平田彩との3人暮らし。 毎朝、それぞれ違う卵料理が並ぶ食卓を囲み、仲良く過ごす3人。 だが、拓海は自らの家族のかたち、自分の父親について、複雑な想いを胸に秘めている。 そんな折、斜向かいの家に鈴木裕之、省吾、2人の娘であるそらの3人が引っ越してくる。 両家族が交流を持つにつれ、次第にお互いの不思議な家族のかたちが明るみになっていく。 生物の授業で、遺伝子組み換えのことを学び、自分と重ねる拓海。 思い悩んだ拓海は、ついに晴子に父親は誰かと問いただす。黙り込む晴子。 拓海は、晴子の弟であり叔父である圭一に会いに行く。そこで、拓海は、圭一が父であることを知らされる。 血縁にこだわった晴子と彩は、彩の卵子と、晴子と血縁関係である圭一の精子を体外受精し、晴子のお腹に入れて産んだのだった。 やり場のない怒りをかかえ、家出をする拓海。向かった先は、圭一のところ。 圭一に帰るよう言われた拓海は、他に頼るあてもなく、しぶしぶ家に帰るが、部屋に引きこもり、今までのように3人で食卓を囲むことはなかった。 次第にそらと仲良くなっていく拓海。拓海は、そらが学校に通っていないことを知る。 そらに母親は誰かと尋ねる拓海。そらは、母親のことを知らないし、いらないと答える。 しかし、そらにも心境の変化が…。荷造りをする拓海。母2人に「俺はまともだから」と言い残し、そらと省吾たちの車を奪い走り去る。 自らの存在意義に疑問を持ち、互いの家族の中に「居場所」を失った2人が向かった先は…。

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