『連続テレビドラマ 幼獣マメシバ』の動画一覧

本編

第2話 時として人生は、誰かの思惑に逆らえないのだ。

第2話 時として人生は、誰かの思惑に逆らえないのだ。

  • 24分 
  • 7日間 110 pt 〜

祭壇には芝良男(笹野高史)のピンボケた遺影が飾られている。芝家では、急な事故で一昨日亡くなった父・良男の葬儀が行われ、ごく身内の親戚たちがそのピンボケた遺影を眺めながら急な不幸に浸っていた。鞠子(藤田弓子)が、振る舞いの鮨桶を台所で洗っていると背後に気配が。振り向くと、一人息子の二郎(佐藤二朗)が写メを撮影して去っていった。二郎はその足で祭壇へ向かい、パシャパシャと写メを執拗に撮りまくった。親戚からは大ブーイング。「葬式にも出ないで何やってるのよ」「またブログに載せようと思ってるんでしょ」35歳で無職のパラサイト中年・二郎は、親戚中の鼻つまみ者だった。適当に毒を吐いて去っていく二郎。二郎の唯一の理解者の財部(高橋洋)からも態度をたしなめられるが、まるで聞く耳を持たない。ここ一帯の土地は芝家の持ち物で、二郎はその正当な相続者だった。親戚は、二郎がこのままだと芝家が心配だと鞠子を責めた。数日後、相変わらず引きこもっている二郎の部屋に財部がやって来た。鞠子から預かった、と渡された封筒の中には「芝一郎」名義の通帳が入っていた。「誰よ一郎って?隠し子でもいたの?」財部の問いかけに「知らんよ勿論」と返す二郎。と、庭から犬の鳴き声が。そこに居たのは、生まれたばかりの鞠のようにモコモコなマメシバの子犬だった…
第3話 社会は、甘くない時はとても甘くないのだ。

第3話 社会は、甘くない時はとても甘くないのだ。

  • 24分 
  • 7日間 110 pt 〜

マメシバの「一郎」を置いたまま、どこかへ行ってしまった母、鞠子(藤田弓子)。ぶら下り生活を続けてきた二郎(佐藤二朗)は、一郎を飼う気などサラサラ無く、隣に住む親戚の富子(角替和代)に押し付けようと画策。ところが、鞠子は先手を打っていた。事前に「二郎ちゃんが何か頼んできても断ってください」と言われていた富子と夫の重男(志賀廣太郎)は、「これがお前への試練だ」と取り合ってくれない。同じく2人の娘で一人暮らししている加代子(渋谷琴乃)にも断られる。「みんな勝手だよ」仕方なく一郎を引き連れながら嘆く二郎。どうあってもこの幼獣と二人暮らしなんてできるはずがない。しかし…その様を面白がっている財部(高橋洋)から、駅前のペットショップで親切な店員が居ると聞き、早速赴くことに。と、ふいに一郎の首に巻かれたスカーフの中に「赤いお守り」を発見。中からは、「1.バカ夫妻」と書かれた謎のメモと、楽譜の一節らしき紙片が出てきた…
第4話 どん底を経験すると、その後少し前向きになれるのだ

第4話 どん底を経験すると、その後少し前向きになれるのだ

  • 24分 
  • 7日間 110 pt 〜

母、鞠子(藤田弓子)の仕掛けた罠にまんまとハマり、マメシバ一郎と共に母親探しを始めた二郎(佐藤二朗)。鞠子からの次なる指令は「2 富士見公園の五時の少女」。こんなくだらないゲームを早く終わらせて元の引きこもり生活に戻りたい一心の二郎は、うまれてはじめて県道の先にある富士見公園に赴く。そこは昼間から犬連れの主婦や若い女性が憩いの場として利用しており、二郎は何とか少女の情報を取ろうと、一郎をダシにコミュニケーションを図る。だが見ず知らずの人に話しかけた事などない二郎。まったく相手にされないどころか、つい失礼な口をきいてしまい、不審者と思われてしまう。やがて、夕方五時。それらしき少女、さとみ(伊藤かな恵)が公園に現れた…
第5話 人の気持ちは、小鳥を持つ様にやさしく掴むのだ。

第5話 人の気持ちは、小鳥を持つ様にやさしく掴むのだ。

  • 24分 
  • 7日間 110 pt 〜

「富士見公園五時の少女」を付け回し、不審者と思われ通報された二郎(佐藤二朗)は、警察署の取調室にいた。生活安全課の為末(山本剛史)から親戚全員から身元引き受けを拒否された事を告げられる。留置所に入れられた二郎。同室の男、笹波(西田幸治)から質問攻めに合う。笹波は異常なまでの「犬マニア」で、柴犬に関するトリビアをやたら披露する。ヘンな奴同志、妙にウマが合う二人。こうしてみると、この狭い留置所が何だか居心地良く感じてしまう二郎。パソコンさえあれば、自分の部屋に引きこもっているのと同じだ。そんな二郎に、笹波は「お前には待っている奴が居るだろう」とクギをさす。父さんは死んだし、母さんは家出したし。待ってる奴なんていない。そう言う二郎に、「犬がお前を待っている」と笹波は告げた。
第6話 旅の恥は、なかなか掻き捨てられないのだ。

第6話 旅の恥は、なかなか掻き捨てられないのだ。

  • 24分 
  • 7日間 110 pt 〜

富士見公園の少女から母、鞠子(藤田弓子)の情報を聞き出す為に、二郎(佐藤二朗)は、策を練っていた。鞠子が指令メモに同封していた楽譜の歌が何かヒントなのではないかと思いついた二郎。郵便局員だが、歌手に憧れている親戚の財部(高橋洋)にギターで歌わせて少女に聞かせてみる作戦に出る。嫌がる財部を無理やり富士見公園に連れて行く二郎。少女が来る前の予行演習とばかりに財部に公園で弾き語りの度胸をつけさせていると、流行のアニメ「じんじゃーまん」の歌を歌って、遊んでいた子供たちの心を掴み、俄然調子に乗る財部。やがて五時になり、犬を連れたさとみ(伊藤かな恵)が現れた。鞠子が残した楽譜の曲を演る財部。さとみがピクリと反応した。その時、物陰で様子を伺っていた二郎の手から、一郎が逃げ出し、さとみに向かって駆けて行った。
第7話 間に入って「まあまあ」と丸く収めるのは、才能なのだ。

第7話 間に入って「まあまあ」と丸く収めるのは、才能なのだ。

  • 24分 
  • 7日間 110 pt 〜

母、鞠子(藤田弓子)から三つ目の指令をゲットした二郎(佐藤二朗)。「川沿いの赤い魚」。川沿いを歩く二郎。季節はずれの鯉ノボリを上げている家を発見した。遂に、県道の先富士見川も越えることになった二郎は、緊張の局地にいた。目当ての家を見つけると、恐る恐る橋を渡る二郎。卒倒しそうになりながらも何とか渡り切り、目的の家に。すると、何やら玄関前で揉めている様子。なんでもその家の主人、御手洗藤子(りりィ)が地域住民に迷惑をかけていると言う。庭に犬の銅像のがあって、垣根の側を通行人が通ると、威嚇する仕掛けが作動して、犬から放水し、通行人をビショぬれにするらしい。なんとも奇怪な仕掛けを作ったもんだと庭を眺める二郎に、近所のリーダー格の男、山下喜助(鈴木清信)が、声をかける。もし良かったら自分たちのグループに入って欲しいと誘われる二郎。うまく人と話せない二郎はいつの間にかご近所トラブルに巻き込まれてしまうのだが…
第8話 人の取柄は、気付かなければ一生開花しないのだ。

第8話 人の取柄は、気付かなければ一生開花しないのだ。

  • 24分 
  • 7日間 110 pt 〜

藤子(りりィ)の家に招かれた二郎(佐藤二朗)は、母、鞠子(藤田弓子)と藤子との意外な交流を知る。かつて藤子が飼っていたチロルという犬が自宅前で自転車に轢かれた時、偶然通りかかった鞠子が犯人を追いかけてくれて怪我をした事があった。それ以来、気が合って何度かこの家にも来ていたらしい。銅像は初め単なる墓標のつもりだったが、ある日何者かに銅像を壊されてしまい、近所の仕業だと思い込んだ藤子は大枚かけて近付く者に放水する銅像に作り変えたのだった。「あんたがここまで来れたら褒めてやって欲しいって言われてるよ」そう言って藤子は四つ目のお守りを二郎に渡した。中に入っていた四つ目の指令を見てギョっとする二郎。そこには、チロルを轢いた犯人の名前が書かれていた
第9話 ちゃんと気持ちを伝えた事が、生きてて一度もなかったのだ。

第9話 ちゃんと気持ちを伝えた事が、生きてて一度もなかったのだ。

  • 24分 
  • 7日間 110 pt 〜

山下家の一人息子、知輔(ささの堅太)から、どうすれば犬が好きになれるのかを教えて欲しいと懇願される二郎(佐藤二朗)。かつて知輔は、あまりにも犬が恐くて隣の家の犬、チロルを轢こうとした過去があった。その際、二郎の母、鞠子(藤田弓子)と知り合いになり、二郎はかつて犬と喋った事があったのよと聞いていた。「君ね、とことん作り話だよそれ」全否定するも、尚も食い下がる知輔。正直ウザかったが、四つ目の指令が「犯人は隣の息子」だった事を思い出した二郎。仕方なく知輔の犬トラウマ克服に付き合う事にする。この知輔という少年の犬嫌いたるやハンパなものではなく、産まれて間もない一郎ですら恐がって近づけない。まずは散歩からと知輔の犬の散歩に付き合う二郎。そして、まだ越えていない国道の前までやって来るのだが…
第10話 神様を信じてもいいかと、一瞬だけ思ったのだ。

第10話 神様を信じてもいいかと、一瞬だけ思ったのだ。

  • 24分 
  • 7日間 110 pt 〜

何とか国道を越えた二郎(佐藤二朗)は、母、鞠子(藤田弓子)が最後に立ち寄ったと思われるクリスモータースの工場にやって来た。そこにはうだつの上がらない社長、御手洗新造(西本竜樹)が飼っている猛犬、ギブミーが繋がれていた。聞くと、鞠子がやってきた時、初めてギブミーが吠えるのを止め、鞠子に懐いたと言う。これまで経験から鞠子がギブミーの首輪に指令を仕掛けたと悟る二郎。何とかギブミーに近付こうとするが、とにかく猛烈に威嚇してきて、まったく人を寄せ付けない。飼い主の新造もまったく持って歯が立たない。聞けば、慰謝料で揉めている妻のクリス(FIFI)だけは、ギブミーに近づけたという。二郎は今は別居しているクリスに会いに行くのだが…
最終回 思えば遠くに来たもんなのだ

最終回 思えば遠くに来たもんなのだ

  • 24分 
  • 7日間 110 pt 〜

二郎(佐藤二朗)は、猛犬ギブミーと対峙していた。かつて二郎は犬と喋れたと母、鞠子(藤田弓子)は言った。その言葉を信じてみようと二郎は思った。人を寄せ付けない、極端に臆病なこの大型犬と、分かり合ってみようと。にらみ合いが続く中、工場の主人、新造(西本竜樹)は慰謝料でモメている妻クリスとの関係に決着を付けるべく、ある行動を取ろうとしていた。銀行強盗。気弱な新造は勇気をふりしぼって出て行った。二郎はギブミーとのにらみ合いの最中、昔こんな事があったと思いだしていた。それはまだ子供の頃、亡くなった父、良男(笹野高史)が、飼っていた柴犬と庭で話していた。その頃まだ二郎は犬が恐くて、良男に教えてもらう。「犬は恐くない。こっちが壁を作ると、犬も話してくれない」その数日後、確かに犬の声が聞こえたんだ。二郎は、ギブミーに心から話し始めた。

『マメシバ』シリーズ