ギャラリーフェイク
第9話 黄金郷(エルドラド)への誘い
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画質についてあらすじ
「エルドラドはアマゾンにある」そう言い残し息絶えたトレジャーハンター・ペドロ。ラモスは、ペドロが残した翡翠の恐竜を持ち、フジタ・サラと共にアマゾンへ向う。ところが、着いてみるとそこは何の変哲もない村だった。期待は裏切られたかの見えたが・・・。
『ギャラリーフェイク』の動画一覧
まとめ買い
傷ついた『ひまわり』 / 13人目のクーリエ / 美神法廷(ミューズコート) / 消えた黄金仏 / 翡翠(フェィツィ)の店 / レンブラント委員会の挑戦 / 父の値段 / 黄金郷(エルドラド)への誘い / 幸福の王子 / 戦場に消ゆ / 生きているオフィーリア / 監獄のミケランジェロ / パサージュをぬけて / 二重奏 / 楊貴妃の香 / からくり奇譚 / 地図は導く / 知念、危機一髪!
傷ついた『ひまわり』 / 13人目のクーリエ / 美神法廷(ミューズコート) / 消えた黄金仏 / 翡翠(フェィツィ)の店 / レンブラント委員会の挑戦
父の値段 / 黄金郷(エルドラド)への誘い / 幸福の王子 / 戦場に消ゆ / 生きているオフィーリア / 監獄のミケランジェロ
パサージュをぬけて / 二重奏 / 楊貴妃の香 / からくり奇譚 / 地図は導く / 知念、危機一髪!
山水の星 / 千手堂の男 / エルミタージュの女帝 / レディー・サラ(前編) / レディー・サラ(後編) / 雨やどり / ジョコンダの末裔(前編) / ジョコンダの末裔(後編) / 顔のない自画像 / 古裂の華 / サバイバル・イン・サハラ / 孤高の青 / アンティーク・オルゴールで子守唄を / 残暑絵金見舞 / 神々の宝石 / 修復するは我に有り / ハワイの万華鏡 / メトロポリタンの一夜
山水の星 / 千手堂の男 / エルミタージュの女帝 / レディー・サラ(前編) / レディー・サラ(後編) / 雨やどり
ジョコンダの末裔(前編) / ジョコンダの末裔(後編) / 顔のない自画像 / 古裂の華 / サバイバル・イン・サハラ / 孤高の青
アンティーク・オルゴールで子守唄を / 残暑絵金見舞 / 神々の宝石 / 修復するは我に有り / ハワイの万華鏡 / メトロポリタンの一夜
本編
「ギャラリーフェイク」オーナーのフジタはニューヨークにいた。ニューヨークはかつてフジタがキュレーター(学芸員)を務めたメトロポリタン美術館がある街。ショッピングに浮かれる助手のサラとは対照的にフジタはどこか物憂げである。オークションの下見会で、二人はフジタのキュレーター時代の同僚マックスと出会う。そこに展示されているモネの「積み藁」にはフジタとマックスの過去と因縁があった・・・。
エンパイヤ・ステート・ビル展望台。フジタとの出会いを思い返すサラと三田村。一年前、三田村が高田美術館館長に就任した際、彼女が公開した絵画、ゴッホの『幻のひまわり』。戦時中に行方不明となったその絵画には、無残な焼け焦げの痕があった。数日後、その絵画を売ってほしいという依頼を受けたフジタは三田村を訪ねる。そのクライアントがサラだった。
フジタとサラが乗ったニューヨークからの帰国便。偶然にもそれは、ラファエロの『マドンナ』(絵画)を運搬する便だった。クーリエは12人。その中に、フジタと懇意のモレッティがいた。離陸後、何かの異変に気付いたフジタが『マドンナ』の置かれる貨物室へ行くと、そこには窃盗団と対峙するクーリエたちがいた。
突然、逮捕されるフジタ。罪状は詐欺容疑。デューラーの贋作を真作と偽り、五億で売りつけられたと、買い手が訴えたのだ。しかし、刑事の厳しい取調べに対しても、あくまでペースを崩さないフジタ。そこで、検察側が用意した証人。それは、何と三田村。彼女は、デューラーの真贋を判定すべく、選ばれたのだった。
ギャラリーフェイクを訪ねて来た男・知念護人。彼は国宝Gメンと呼ばれる国宝の判定を影で行っている人物。彼から、奈良の寺に眠る純金の黄金仏の伝説を聞いたフジタとサラは、その寺へ赴くこととなる。寺に辿りついた二人が見たものは、腐り、今にも崩れ落ちそうな不動明王。黄金仏探しもそっちのけで、フジタは修復に取り掛かる。
フジタと共にオープンしたての高級宝石店を訪れるサラ。その店の女性オーナー・翡翠(フェイツイ)とフジタは旧知の仲だった。翡翠の裏家業は泥棒。その腕は超一流。今回手に入れたのは、世界最大のブルーダイヤ・ホープ・ブリュー・ダイヤモンド。それは、高田美術館で行われている展示会の目玉だ。知らぬ間に偽物とすり替えていた翡翠は、三田村を救いたければ、ギャラリーフェイクの顧客名簿を渡せとフジタを脅すのだった。
オランダからピーター・ラストマンが来日した。世に多く残されたレンブラント作品の真贋を鑑定する「レンブラント委員会」のメンバーである。日本の美術館関係者は、自身の美術館にある作品が贋作と鑑定されてはたまらないと動揺する。そんな中、フジタは、サラと共に知り合いの常盤が館長を務める田舎の美術館へ足を運ぶ。そこにはレンブラントの作品である『広つば帽の男』があった。
理想の父親としてフジタに憧れを抱く女子中学生・友美。しかし、実際の父親は、腕時計オタクの冴えないバスの運転手。ある日、フジタの跡をつけた友美は、ギャラリーフェイクで展示されたアンティーク時計を熱心に見つめる父の姿を発見する。父は憧れのフジタと知り合いであった。
「エルドラドはアマゾンにある」そう言い残し息絶えたトレジャーハンター・ペドロ。ラモスは、ペドロが残した翡翠の恐竜を持ち、フジタ・サラと共にアマゾンへ向う。ところが、着いてみるとそこは何の変哲もない村だった。期待は裏切られたかの見えたが・・・。
エメラルドを盗む際、しくじり、怪我を負った翡翠が逃げ込んだ部屋の住人・ヒロト。彼は翡翠のナイフにも動じず、ただ穏やかに時が過ぎるのを待つのだった。後日、ヒロトを探し再びその地区へとやって来た翡翠は数々の女のヒモとして生きるだらしない青年ということを知る。しかし、彼の描く『幸福の王子』をモチーフにした絵に興味を持った翡翠は、自宅へと連れて帰った。
ベトナムを訪れたフジタとサラは「川口京助が生きている」という情報を掴む。ベトナム戦争中、忽然とその消息を絶った伝説の戦場カメラマン・川口京助。ビジネスになりうる特ダネにフジタは高揚する。現地人・ホーの案内で、ある村を訪れた二人は、そこで家庭を持ち現地の生活に馴染みきった男と出会う。ホーは彼を川口京介だというが…。
インド洋上空、爆発し墜落した飛行機。その便にはサラが乗っていた。乗客乗員の生存は絶望的という報道に、現実を受け入れられないフジタ。日に日にやつれていく彼を心配した三田村は、ギャラリーフェイクを訪れ、他愛もない会話でフジタを励まそうとする。そんな中、開かれたチャリティーパーティー。それは毎年サラが主催していたものだった。サラの代わりにと出席したフジタだったが、そこで思わぬ行動に出るのだった。
日本海に面して聳え立つ刑務所。冬、雪がちらつく中そこを訪れたフジタは、ある暑い夏の思い出をふり返る。それは十数年前、フジタがまだ美術大の学生だった頃。フジタは、通称・ミケランジェロの辰と呼ばれる受刑者・下田のアシスタントとして、二人で監視台に天井画を描く作業を行ったのである。下田は彫り師であったが、彼のフレスコ画に関する技術に若きフジタは驚きを覚える。
パリへ買い付けにやって来ていたフジタ。留守番させておいたはずのサラも合流する。パリからギャラリーフェイクに届けられた絵画の裏に、古いラブレターがはさまれており、その届け先を調べる為にやって来たという。しかし、手紙の届け先であるバーは既になく、今の主人に当時のマスターの居所を聞いたサラは、その男を訪ねることにする。一方、パサージュにある雑貨屋で、一つの道化師の人形に目を止めたフジタ。購入しようとするが、女店主に断られてしまう。
15年前盗まれ、未だ未解決の美術品盗難事件。それから、盗まれたままになっている絵画・フェルメール作『合奏』。それが、闇取引で売買されるという情報を掴んだフジタと三田村は、ロンドンへと発つ。その頃、同じ情報を掴んでいたスコットランドヤードのロジャー・ワーナーは、おとり捜査のため変装し、闇ブローカーのダレムに会う準備をしていた。既にダレムとアポを取っていたフジタだったが、三田村に同行させてほしいと頼まれ困惑。しかし、彼女の思いを汲み取り、彼らもまた二人でダレムの待つ屋敷へと向う。
舞台で楊貴妃を演じることになった女優・秋吉雅子は、「楊貴妃の香」を得るため、天才的調香師ジャン・ポール・香本のもとに通う。一方、フジタに言いつけられ、絵の代金を払わない秋吉を追っていたサラ。サラと出会った香本は、秋吉ではなくサラに楊貴妃の香を施すと言う。嫉妬に燃える秋吉。そして、香本の密かなる陰謀とは・・。
田舎に墓参りに帰っているフジタ。町会議員の従弟に引っ張られ、夏祭り会場で「お宝鑑定の会」の鑑定員を務める羽目になる。出てくる品はどれもこれも安物・贋作ばかりだが、ひとつだけフジタの目に留まった品があった。それは金属製のからくり人形「蟹の盃」。思わず買い上げてしまうフジタだが、売主によればこの品は怪しい曰くつきだという…。
地図を売らない古地図屋「コロンブス」。店員のマリアンは悩んでいた。店主である父自身が古地図のコレクターであることから、人に売ろうとしないのである。マリアンの父が貯金をはたいて買ってしまった地図。「わしが手に入れた中で最高の地図」と豪語するが、興奮のあまり倒れてしまう。助けを求めるマリアンの前に現れたのはトレジャーハンター・ラモス…。
岩手県のある寺で仏像のご尊顔をよだれを流さんばかりに見とれている男、国宝Gメン・知念護人。知念は夢中になるあまり手を触れて、何と国宝級の弥勒菩薩像の指を折ってしまう。国宝Gメンとして有り得ない失態。知念が頼ったのはギャラリーフェイクのフジタだった。しかし、弥勒菩薩像は京都へ運送されることになっていた!
スペースシャトルの打ち上げをテレビ中継で見ているフジタ。搭乗している日本人クルー関根はフジタの美大時代の同級生であった。感慨深く過去を思い返すフジタへ三田村館長からの電話が入る。ヨーロッパ映画の巨匠バッソー監督を京都案内に連れ出して欲しいとの依頼であった。どうもこの監督、曲者らしく・・・。