栗の森のものがたり

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栗の森のものがたり

金色と銅色の枯葉の絨毯に彩られる色彩豊かな季節。静寂がささやく栗の森で語られる哀切の余話『栗の森のものがたり』。ケチで不器用な年老いた棺桶職人マリオと、この地を離れることだけを夢見…

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本編

栗の森のものがたり

栗の森のものがたり

  • 82分 字幕 
  • 2日間 550 pt 〜

栗の森に囲まれたイタリアとの国境地帯にあるスロヴェニアの小さな村。第二次世界大戦後、長引く政情不安が村人の生活に深く影を落とし、今年も厳しい冬がやって来た。年老いた棺桶職人マリオは、家を出たまま戻らない一人息子ジェルマーノからの連絡を待ち続けていた。息子の行先も知らず、その身を案じる妻ドーラを慰めようともしないマリオ。できるのは、投函することのない息子宛の手紙に想いを綴っては引き出しにしまうこと。そしてドーラは、なぜ息子に連絡させてくれなかったのかと夫を責めながら息を引き取ってしまう。 栗売りのささやかな収入で生計を立て、一人で暮らすマルタ。彼女はいつか村を出て、数年前に夫が向かったオーストラリアに旅立とうと決めていた。マルタはある日、谷間を流れる川に栗の実を流してしまうが、その様子を偶然目にしたマリオは川に入り、それらを拾う。マルタの自宅で互いの身の上を語りながら、その境遇を思いやる二人。マルタは村を出ることを決意するが、手持ちの現金では足りない。そんなマルタに「俺をいい思い出にしてほしい」と言いながら、マリオはある提案をマルタに持ち掛けるのだった…。

PV