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本編

エロスは蒲団の香り

エロスは蒲団の香り

  • 74分 
  • 2日間 550 pt 〜

時は昭和初期、中年作家の竹中時雄(貴山侑哉 )のもとに、神戸の女学校からやってきた横山芳子(由愛可奈)という若い娘が弟子入りしてくる。時雄は芳子のあまりの美しさに一瞬で目を奪われてしまう。芳子は麝香(ジャコウ)という香水をつけていた。それは、雄鹿の発情期に雌鹿を誘うために使われる、鹿の陰部にある匂い袋を乾燥させて作られたものだった。時雄は気づかれないようにその匂いを吸い込む。弟子入り前の手紙のやりとりでは、女の身で文学に携わることと処女の文学者は危険だ、などと言っていた時雄だったが、「先生!先生!」と目を輝かせながら接してくる芳子に、ひそかに恋心を抱くようになる。芳子にとっても、知的な文学者の時雄は魅力的であり、ある時、「女であることは変えられないが処女であることは変えられる」と言って、時雄を見つめる。時雄には妻(竹中久子:山田キヌヲ)がいるため、どちらも関係をもつことをためらっているが、妄想の中ではお互いを激しく求め合ってた。そんなある日、芳子の恋人であるという学生(田中秀夫:小林優斗)が現れ、時雄は以前にも増して芳子に執着するようになるー。

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