100分de名著

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100分de名著

一度は読みたいと思いながらも、途中で挫折してしまった古今東西の“名著”。この番組では難解な1冊の名著を、25分×4回、つまり100分で読み解いていく。

[お試し] フランクル“夜と霧” 第1回 絶望の中で見つけた希望再生

[お試し] フランクル“夜と霧” 第1回 絶望の中で見つけた希望

『100分de名著』の動画一覧

本編

道元“正法眼蔵” 第3回「全宇宙が仏性である」

道元“正法眼蔵” 第3回「全宇宙が仏性である」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

「一切が衆生なり、悉有が仏性なり」。衆生が悉有(全宇宙・全存在)であり、その全宇宙こそ「仏性」であると道元はいう。この見方に立てば、私たちは仏性の中で呼吸し、仏性の中で生活していることになる。それは、仏こそ万物を生かしている命であり、山川草木全てがそのまま仏の命のあらわれであるという壮大な世界観である。第3回は、「仏性」の巻を中心に、あるがままの姿に仏をみる道元思想の神髄に迫る。
道元“正法眼蔵” 第4回「全ての行為が修行である」(最終回)

道元“正法眼蔵” 第4回「全ての行為が修行である」(最終回)

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

普通は悟りを得るための手段として修行をすると考えられているが、道元はそうは考えない。修行そのものの中に悟りがあり、悟りの中に修行があるとみる。この立場に立てば、行(歩き)・住(止まり)・坐(坐り)・臥(ふす)といった生活の一挙手一投足が修行となり、そのただ中に悟りがあるという。第4回は「洗浄」「諸悪莫作」等の巻を通して、人のふるまいを何よりも重んじた道元の言葉から、人として生きるべき指針を学ぶ。
レヴィ=ストロース“野生の思考” 第1回「“構造主義”の誕生」

レヴィ=ストロース“野生の思考” 第1回「“構造主義”の誕生」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

長い間未熟で野蛮なものとして貶(おとし)められてきた「未開社会の思考」。近代科学からすると全く非合理とみられていたこの思考をレヴィ=ストロースは、「野生の思考」と呼び復権させようとする。「野生の思考」は、非合理などではなく、科学的な思考よりも根源にある人類に普遍的な思考であり、近代科学のほうがむしろ特殊なものだと彼は考える。それを明らかにする方法が「構造主義」というこれまでにない全く新しい方法だ。
レヴィ=ストロース“野生の思考” 第2回「野生の知財と“ブリコラージュ”」

レヴィ=ストロース“野生の思考” 第2回「野生の知財と“ブリコラージュ”」

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ありあわせの素材を使い、さまざまなレベルでの細かい差異を利用して本来とは別の目的や用途のために流用する思考方法「ブリコラージュ」。未開人の思考法には近代化の中で私たちが見失ってしまった、理性と感性を切り離さない豊かな思考の可能性が潜んでいる。動植物など経験的な素材を使って精緻な知の体系を築き上げる「神話」はその代表例だ。第2回は近代知と対比し「ブリコラージュ」と呼ばれる思考法の豊かな可能性に迫る。
レヴィ=ストロース“野生の思考” 第3回「神話の論理へ」

レヴィ=ストロース“野生の思考” 第3回「神話の論理へ」

  • 24分 NHK見放題
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自然と文化のインターフェース上に働く根源的な知性作用こそが「神話」だというレヴィ=ストロース。例えば「サンタクロース」という伝承は、さまざまな外部のインパクトを受けながら大きく意味を変容させることで、人類が直面した巨大な変化を受け止めるインターフェースとして働いてきた。こうした「神話的な思考」は基層で常に働き続け現代人をもつき動かしている。自然と文化の対立を結び合わせる知恵「神話」の知恵に迫る。
レヴィ=ストロース“野生の思考” 第4回「“野生の思考”は日本に生きている」(最終回)

レヴィ=ストロース“野生の思考” 第4回「“野生の思考”は日本に生きている」(最終回)

  • 24分 NHK見放題
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レヴィ=ストロースは晩年、何度も日本を訪れた。文楽を観劇し、職人たちの仕事ぶりを見学するなど、精力的に日本各地を巡った彼は、その豊かな文化、世界観に驚き、「野生の思考は、日本にこそ生きている」と考えた。各地で行われた講演録を読み解くと、日本文化の中に、今後の社会を変えていく大きな可能性を見つけることができる。第4回は、彼が提唱した「野生の思考」が、どのような形で日本の中に生きているのかに迫る。
中原中也詩集 第1回「“詩人”の誕生」

中原中也詩集 第1回「“詩人”の誕生」

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  • 3日間 110 pt 〜

ふだん「詩」に接することが少ない私たちでも、ときに「詩のことば」が胸を貫くことがある。では、人はなぜ詩を書くのか? そして、人はどんなときに詩を読みたいと思うのか? 中原中也が自らの言葉を見つけ、詩人になっていくまでの人生を見つめていくと、そうした疑問がするするとほどけてくる。第1回は、「汚れつちまつた悲しみに…」「春の日の夕暮れ」といった代表作を読み解き、一人の詩人が誕生するまでを見つめる。
中原中也詩集 第2回「“愛”と“喪失”のしらべ」

中原中也詩集 第2回「“愛”と“喪失”のしらべ」

  • 24分 NHK見放題
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長谷川泰子との恋、小林秀雄との三角関係、そして別離。その苦悩が中也を詩人にしたともいわれている。切ないまでの恋心、そして別離の悲しさ。あふれ出すような激烈な思いが「ことば」として結晶していくとき、そこに「詩」が生まれるのだ。第2回は、「盲目の秋」「朝の歌」といった中也の詩を通して、「愛」や「喪失」が人間に何をもたらすのかや、そうした苦悩にぶつかったときに生まれる言葉の奥深さを明らかにしていく。
中原中也詩集 第3回「“悲しみ”と“さみしさ”をつむぐ」

中原中也詩集 第3回「“悲しみ”と“さみしさ”をつむぐ」

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  • 3日間 110 pt 〜

中也の代表作「生い立ちの歌」「月夜の浜辺」を読み解いていくと、「悲しみ」や「さみしさ」という感情が幾重にも織りつむがれた複雑なものであることをあらためて感じさせてくれる。そして何度も繰り返されるリフレインは、まるで包み込むようにその「悲しみ」「さみしさ」を鎮めてくれる。中也は、「悲しみ」「さみしさ」をさまざまな言葉でつむいでいくことで、私たちにその感情の奥深さをあらためて教えてくれるのだ。
中原中也詩集 第4回「“死”を“詩”にする」(最終回)

中原中也詩集 第4回「“死”を“詩”にする」(最終回)

  • 24分 NHK見放題
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晩年の中也の詩には「死」がつきまとう。幸福の絶頂にあった中也を襲った息子、文也の死。あまりにも痛切な出来事が中也を変えた。「春日狂騒」といった詩では、まるで中也の存在を「死の影」が食らい尽くしていくように、言葉を深い闇が覆っていく。しかしそんな中でも、必死で「光」を見いだそうとする姿もかいまみることができる。第4回は、中也が死とどう向き合ったのか、「詩」は絶望から人を救うことができるのかを考える。
ガンディー“獄中からの手紙” 第1回「政治と宗教をつなぐもの」

ガンディー“獄中からの手紙” 第1回「政治と宗教をつなぐもの」

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日常的行為を通して、人々の中に眠る「内発的な力」を呼びさまそうとしたガンディー。その代表的な実践が「塩の行進」だった。わずか数人の行進が数千人もの人々を巻き込むまでのうねりとなったのはなぜか。それは「政治の中に宗教を取り戻す」というガンディーの思想の根幹に関わっている。第1回は、「獄中からの手紙」から「塩の行進」の意味を読み解き、近代人が回避してきた「政治と宗教の本来の関係」を見つめなおしていく。
ガンディー“獄中からの手紙” 第2回「人間は欲望に打ち勝てるのか?」

ガンディー“獄中からの手紙” 第2回「人間は欲望に打ち勝てるのか?」

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徹底的な禁欲主義を貫いたとされるガンディー。しかし、ガンディーは生まれながらの聖者ではない。さまざまな欲望にまみれ、人の何倍もの反省を繰り返しながら、ゆっくりと自分の思想を練り上げていった。誰よりも人間の「弱さ」「愚かさ」を知り抜いた人間だからこそ、自分自身の欲望と向き合うさまざまな「実験」を続けたのだ。第2回は「獄中からの手紙」にも描かれたガンディーの生き方を通して「欲望との向き合い方」を学ぶ。
ガンディー“獄中からの手紙” 第3回「非暴力と赦(ゆる)し」

ガンディー“獄中からの手紙” 第3回「非暴力と赦(ゆる)し」

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憎悪の反復は、最終的には何も生み出さない。「ゆるし」によってこそ、次の平和に向かって進むことができるという。このようにガンディーの「非暴力」思想は、単に暴力を否定するだけのものではない。「怒りや敵意を超えろ」というメッセージが込められている。ガンディーは敵対する人々に対しても、「祈り」「断食」といった自己変革を伴う運動によって、相手の心を動かし、高次の対話につなげていこうとするのだ。
ガンディー“獄中からの手紙” 第4回「よいものはカタツムリのように進む」(最終回)

ガンディー“獄中からの手紙” 第4回「よいものはカタツムリのように進む」(最終回)

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

近代が追い求めてきた価値と正反対のものを称揚するガンディー。安価な海外製品を買うよりも、手作業で作った自国産品を作り使おうという「スワデーシー」はその代表例だ。それは「隣人に対する義務」「豊かな時間」を取り戻す宗教的な行為でもある。「受動的抵抗」とも呼ばれたその運動の数々は、暴力を伴う前のめりな運動よりもはるかに大きなうねりを巻き起こした。ガンディー思想の根底に流れる宗教観、労働観に迫る。
宮沢賢治スペシャル 第1回「自然からもらってきた物語」

宮沢賢治スペシャル 第1回「自然からもらってきた物語」

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  • 3日間 110 pt 〜

首に手帳とペンをぶら下げて夜の山を歩きながら言葉を連ねていったという賢治。彼は自然から何らかのエネルギーをもらい、まるで自然と一体化するように作品を作っていった。賢治の童話作品を読んでいくと、自然界こそ彼の創作の源だったことがわかる。第1回は、「注文の多い料理店」におさめられた童話などを中心に、賢治と自然との関わり方を読み解き、自然を奥深く感じ取って作品にしていく豊かな感受性を学んでいく。
宮沢賢治スペシャル 第2回「永遠の中に刻まれた悲しみ」

宮沢賢治スペシャル 第2回「永遠の中に刻まれた悲しみ」

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自らの詩のことを「心象スケッチ」と呼んだ賢治。心象とは、宇宙や無限につながるものであり、人間の心象を描くというのは、個人的なものを越えて普遍的なものをスケッチすることだと賢治はいいたかったのだという。妹トシの死への悲しみを刻印した一編「永訣の朝」も、単に個人の悲しみだけではなく、人間の「生と死」という絶対的な真実をこそ記そうとしたのである。第2回は、賢治が向き合った「生と死」の問題に迫っていく。
宮沢賢治スペシャル 第3回「理想と現実のはざまで」

宮沢賢治スペシャル 第3回「理想と現実のはざまで」

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賢治ほど、現実と理想のギャップで悩んだ人間は少ない。父親に反発しながらも経済的に頼らざるを得ない負い目。農民の幸せを願って創設した「羅須地人協会」が誰からも理解されずに挫折したこと。病弱のために仕事を全うできなかったこと。その苦悩と、必死の願い、祈りの全てが込められた作品が「雨ニモマケズ」であり、理想と現実のせめぎあいを描いたのが「なめとこ山の熊」などの童話だった。
宮沢賢治スペシャル 第4回「“ほんとう”を問い続けて」(最終回)

宮沢賢治スペシャル 第4回「“ほんとう”を問い続けて」(最終回)

  • 24分 NHK見放題
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賢治が繰り返し使った「ほんとう」という言葉。古今東西の哲学者や文学者たちが求めてやまない真理を、賢治は「ほんとう」という言葉に込め真剣に考え追求した。「銀河鉄道の夜」や「学者アラムハラドの見た着物」には、そのテーマが貫かれている。にもかかわらず死ぬ間際に自分の人生を「迷いの跡」だと言い放つ賢治。これは何を意味するのか?「ほんとう」に行き着くための「迷い」自体が、彼の貫いた文学の道だという。
陳寿“三国志” 第1回「動乱の時代を生き抜く知恵」

陳寿“三国志” 第1回「動乱の時代を生き抜く知恵」

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人間と組織が興亡を繰り返す後漢末の時代。少しでも読みを誤ると没落の運命が待っている。「名士」を重んじたが欲望におぼれ見放されていく董卓。「名士」を軽んじ自ら帝位につこうとして身を滅ぼす袁術。逆に「名士」の意見を聞きすぎて優柔不断で決断できなかった袁紹。いずれも地域社会に根をおろす「名士」と呼ばれる知識人たちとの距離のとり方を誤ったが故に没落していく。動乱の時代を生き抜く知恵を「三国志」に学ぶ。
陳寿“三国志” 第2回「曹操 乱世のリーダーの条件」

陳寿“三国志” 第2回「曹操 乱世のリーダーの条件」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

その戦略や政策があまりにも革命的で時代を超越していたと評価される曹操。かつての敵を精鋭部隊に育てる「人材登用術」、兵糧の確保のために流人となった農民を活用する「屯田制」、儒教に対抗して新しい文化を育てる「建安文学」のサロン作りなど、時代に先がけたアイデアは後の律令(りょう)体制の基礎ともなっていくのだ。第2回は、曹操が実行したさまざまなアイデアの適否を読み解き、乱世に生き残るリーダーの条件を探る。