サウンドプロデュースグループ「Elements Garden」の代表を務める上松範康と、RPGをはじめ、ジャンルを問わずゲームタイトルを企画開発してきた金子彰史が原作を手掛ける、歌曲と物語の融合を目指したオリジナルテレビアニメーション「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズの集大成にして最新作。
キャラクターが唄いながらアクションし、感情や思いを歌詞に乗せるという、衝撃の映像体験は2012年1月にスタート。
以来、7年にわたってシーズンを重ね、そのすべてが前作以上の高評価をもって迎えられてきたタイトルの第5弾が、「戦姫絶唱シンフォギアXV(エクシヴ)」となります。
クライマックスにて、さらに過酷な運命の到来を予感させた前シーズン「戦姫絶唱シンフォギアAXZ(アクシズ)」より直接的に繋がる本作「XV」は、新たなキャラクター、新たな楽曲を迎えることで、シンフォギアシリーズ最大スケールのドラマとバトルを描いていきます。
第1話より繰り広げられる、怒涛の物語にご期待ください。
神の力を以ってして、神そのものを討ち斃さんとした原初のヒトガタ、アダム・ヴァイスハウプトは、サンジェルマンたちの理想の源(パワーソース)であるラピス・フィロソフィカスにて黄金錬成されたシンフォギアが撃槍。
暗躍してきたパヴァリア光明結社はここに瓦解し、その残党は、各国機関の活躍によって追い詰められていくのであった。
そしてーー
追い詰められているのはパヴァリア光明結社だけではない。
かつての超大国アメリカもまた、日本に向けた反応兵器の発射事実を非難・追及され、国際社会からの孤立を招いていた。
閉塞した状況は、新たな世界規模闘争の火種にもなりかねないため、速やかなる政治的解決が望まれているが、複雑に絡む国家間の思惑は軋みをあげるばかりで、遅々として進んでいない。
当該国である日本も、アメリカとの協調政策を打ち出して関係修復をアピールしているものの、どこかうすら寒い表面的なムードに終始して、局面打開には至っていない。
いまだ見えない世界の行く末。
さらに、張りつめた空気はここにも。
都内ランドマーク各所が一望できる、デートスポットとしても人気の大観覧車のゴンドラに乗っているのは、私立リディアン音楽院に通う高校生、立花 響と小日向 未来。
ふたりが手にした鯛焼きは白玉入りであり、絶品。
甘すぎず、まるでぜんざいもかくやという口当たりの餡は申し分が無かった。
それでも、ふたりの間に緊張が走るのは、何の気なしに未来が響に発した、問い掛けに始まるものであった。
返答に窮した響の胸の奥にあるものは、果たして。
過去から現在に向けて紡がれたいくつもの物語は、XVに集束していく。
聖骸を巡る攻防は、どこまでも真夏の只中。
はじける湖面を舞台に、少女たちの歌声が輝きを放つ。