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本編

500ページの夢の束

500ページの夢の束

  • 93分 字幕 
  • 3日間 440 pt 〜

ウェンディ(ダコタ・ファニング)は毎日、大好きな『スター・トレック』の脚本執筆に熱中している。以前から自分なりに物語を作って楽しんでいたのだが、シリーズ誕生50周年を記念して、脚本コンテストが開催されることになったのだ。『スター・トレック』の知識にかけては誰にも負けないウェンディは、もちろん優勝を狙っていた。 自閉症を抱えるウェンディは、今はワケあって唯一の肉親である姉と離れて、ベイ・エリアの自立支援ホームで暮らしている。ソーシャルワーカーのスコッティ(トニ・コレット)の指導を受けながら、昼間は“シナボン”で働いていた。 ある日、久しぶりに姉のオードリー(アリス・イヴ)が、ウェンディを訪ねて来る。だが、気持ちの行き違いから言い合いになり、姉は「さよなら」も言わずに帰ってしまう。ショックのあまり、ウェンディはそのまま夜中まで寝込むのだった。 日付が変わった頃に目覚めたウェンディは、せっかく書き上げた脚本が、郵送では火曜日の締め切りに間に合わないことに気がつく。焦って涙がぽろぽろとこぼれるが、なんとか自分で自分を落ち着かせ、ロサンゼルスのパラマウントまで、バスに乗って届けようと決意する。 太陽が昇るのを待って、お気に入りのスター・トレックのリュックに脚本とピーナツバター・サンドを詰め込み、こっそりとホームを出て行くウェンディ。すると、愛犬のピートが、あとからトコトコとついてくる。「帰って」と諭してもあきらめないピートを相棒に迎え、ウェンディは決意も新たに出発するのだった。 1度も渡ったことのない通りに勇気を出して踏み出し、ロサンゼルス行きのバスの切符を買ったウェンディは、「ペット禁止」の貼り紙を見て、ピートをバッグに隠してバスへと乗り込む。ホームでは出勤して来たスコッティが、慌てて周囲を探し始めていた。 このままロサンゼルスまでまっしぐらのはずが、ピートがおしっこをしてしまい、一人と1匹はバスを降ろされる。目的地まで370キロ、とにかく歩き出すしかない。一方、ウェンディが脚本を届けに行ったのだと気づいたスコッティは、反抗期真っ只中の息子のサムを車に乗せて、ハリウッドへ向かう。 車内で息子から、ウェンディの脚本の出来はどうだったかと聞かれて、「そもそも『スターウォーズ』のカークって何者?」と尋ねてしまうスコッティ。すると、このところほとんど母親に口をきかなかった息子が、『スター・トレック』の魅力をすらすらと語るのだった。 さらに、報せを聞いたオードリーも、家を飛び出しウェンディを追いかける。果たして、それぞれの旅の行方は? ウェンディは締め切りまでに、パラマウントに着くことが出来るのか? だが、実はウェンディには“本当の目的”があった──。

PV

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