家族をかえりみず、ただ仕事一筋に来た企業戦士の男。年齢を重ね、閑職に身を置くことになった男は、娘の嫁ぎ先であるアラスカで、元恋人と再会する。極北の地を旅しながら、二人は遠い青春の日々に思いを巡らせていくのだが…。
遠き青春の日に心を通わせた男女(池部良・八千草薫)が、極北の地で偶然の再会を果たす。戦後、それぞれの道を歩んできた2人は、再び静かに心を寄せ合いながら、白夜の街を旅する。何がお互いの気持ちを変えてしまったのか…。アラスカと小樽を舞台に、取り戻せない若き日が一冊の絵本から浮かび上がる。倉本聰脚本の前編・後編ドラマ。
配信開始日:2017年08月11日
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遠い絵本 第一部
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アラスカのアンカレッジ空港で、立花冴子(八千草薫)は、思いがけない人物とすれ違う。故郷の小樽で、かつて心を通わせた坊城五郎(池部良)だった。冴子が、アラスカで暮らすようになり25年。アメリカ人の夫と死別後、空港の免税店で働きながら、亡き夫の連れ子ジョニーと生活している。懐かしさから、坊城の宿泊先を探す冴子。一方、坊城は、高度経済成長期の日本で、家族さえ顧みずに“企業戦士”として生きてきた。だが5年前、妻に先立たれ、今や若くはない身を閑職に置くことが決まっていた。アラスカの旅は、人生を見つめ直す時間でもあった。それぞれに戦後を送ってきた冴子と坊城。2人は再会を果たしアラスカの地を旅する。遠い日の記憶が冴子によみがえる。「自分は童話を書くから、よく私に“絵を描け”と話していたわ…」若き日の坊城は絵本作家を目指していた。しかしアラスカの白夜の下、まるで“人生の空白”を知らされたかのように、ただ坊城は佇んでいた…。(前編)
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