華麗なるペテン師たち シーズン7

• 第1話 ハグ＆キス
• 第2話 真の姿
• 第3話 ウェンデル vs ストローラ―
• 第4話 ベニーの葬儀
• 第5話 サッカーを愛する男
• 第6話 悲しきギャンブラー

ロンドンで相変わらず精力的に活動しているミッキーたちの次なるカモは、アルバートが見つけてきた判事のスタンリー・ミード、下院議員のジェレミー・ギャレット、貴族のマンリー子爵の3人。いずれも鼻持ちならない男だ。メンバーが誰をカモにするか投票しているところに、エディーがやってきた。彼の姪がモデルになるための面接で上京していたのだが、そのモデル事務所に900ポンドをだまし取られたというのだ。

エマは、小さな詐欺を働いている最中に、昔付き合っていたジョー・ライアンと再会する。かつては熱烈に愛し合い、結婚も意識していたが、ジョーの方がエマを捨てて去ったのだ。その後結婚をして子供も生まれたジョーは、バーミンガムで教師をしながら幸せな暮らしをしていたが、突然妻を亡くし、住宅ローンの為に高利貸しに手を出してしまい、借金地獄に陥っていた。やっと手にしたマイホームも数日後には退去させられることになっていた。

マーカス・ウェンデルはウェンデル・カジノの経営者で、近くオープンするロンドンの店のプレス向け内覧会にはミッキーとアルバートも招待されていた。マーカスの高祖父は、アルバートの曽祖父チャーリーをイカサマで捕らえた張本人だった。それから代々イカサマと闘ってきたウェンデル一族を誇り、カジノの中の展示室に歴代捕らえたイカサマ師の写真を飾っていた。

ミッキーたち5人は、昔のペテン師仲間のベニーの葬儀に参加していた。手わざが上手い優秀なペテン師で、かつてはミッキーのチームのフィクサーの座をアッシュと争ったほどの男だ。しかし、アッシュは葬儀の帰りに死んだはずのベニーと再会する。大きな詐欺に失敗して自信を失ったベニーは、スポーツ賭博に手を出した結果、大負けしてしまい。危険なブックメーカーに4万ポンドの借金を追ってしまったため、自らの死を装ったという。

アッシュの愛するサッカーチーム“レイルトン”が破産した。アッシュによれば、そもそも経営が苦しかったところへ、金儲け主義の代理人ドン・コールマンが汚い手口で選手を移籍させたために10万ポンド損したらしい。彼の熱意に押されてミッキーたちがコールマンを調べてみると、今までにも偽造ビザの取得や違法な移籍など、押しの一手であくどく儲けていたことが分かる。そこでミッキーたちは彼を次のカモに定める。

ミッキーたちは、アルバートの旧友と夜通しポーカーに興じていた。翌朝、一同がエディーの店に行くと、大きな木箱が届けられていた。中に入っていたのは、生きた状態のペテン師仲間“冷静なクーパー”だった。彼は10年以上前に押し入った銀行で大量のダイヤを手に入れていたが、捕まってしまったため、刑務所に行く直前に工業用機械置き場に埋めていた。しかし、そのダイヤは実はイタリアンマフィアが別の銀行から盗んだものだった。