刑事ヴァランダー シリーズ3

• 第1話 弔いの庭
• 第2話 リガの犬たち
• 第3話 罪の贖い

前妻への未練を断ち切ったヴァランダーは、ヴァンニャと暮らすことで自らを変えようと一念発起。海岸近くの一軒家を購入し、ヴァンニャの息子のペーターも含めた新生活が始まった。だが引っ越し早々、海岸に女性の死体の一部が流れ着く。さらに、新居の裏庭に植えられたクロフサスグリの茂みから白骨死体が見つかる。それがニュースになった日の晩、ヴァランダーは何者かが家の様子をうかがっていることに気付き・・・。

イースタの海岸にゴムボートが漂着し、スーツを着た2人の男性の死体が発見された。死体には拷問された痕があり、彫られたタトゥーからロシアン・マフィアだと考えられた。このため、旧ソ連で現ラトビアの首都リガの警察本部から、心当たりがあるという捜査官リエパがイースタにやってくる。ヴァランダーとリエパはお互いに似た部分を感じ意気投合するが、リエパが帰国した直後に謎の電話がかかってくる・・・。

リハビリに励むフーグルンドを見舞って帰宅した夜、思いがけない客がヴァランダーの家を訪れる。客はアンナ・ヴェステンといい、ヴァランダーの娘リンダの幼なじみだった。だが彼女は唐突に姿を消してしまい、ヴァランダーはあわててリンダに電話をかける。翌日、父娘はイースタで久しぶりに再会するが、所轄内のマレボ湖の岬では、白鳥と共に初老の女性が焼死体となって発見されるという奇怪な事件が発生していた。