エロスは甘き香り

自信喪失のフリーカメラマン浩一と、服飾デザイナーの卵悦子、漫画家志望の昭と、バーのホステス雪絵の四人が共同同棲生活を元米軍基地のヤンキーハウスP38で始めたのは深い理由があった訳ではない。 浩一は仕事がなく食うために悦子のところにころがりこみ、写真器材いっさいの面倒をみて貰い、なかばヒモの様な暮らしをしていた。 悦子は以前年男という恋人がいたが、逃げられてしまい、さほど愛してはいないが浩一の強引さとSEXのテクニックに彼といっしょに暮らす様になっていた。しかしそんな彼女でも浩一に仕事がくる様に働きかけたこともあった。 売れない漫画を描いて、行きばのなかった昭はひょんなことから愛人の雪絵をつれて浩一たちのところに居候をきめこんでしまった。 共同同棲生活が始まったのはそれからである。