100分de名著

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100分de名著

一度は読みたいと思いながらも、途中で挫折してしまった古今東西の“名著”。この番組では難解な1冊の名著を、25分×4回、つまり100分で読み解いていく。

[お試し] フランクル“夜と霧” 第1回 絶望の中で見つけた希望再生

[お試し] フランクル“夜と霧” 第1回 絶望の中で見つけた希望

『100分de名著』の動画一覧

本編

ハムレット 第1回 「理性」と「熱情」のはざまで

ハムレット 第1回 「理性」と「熱情」のはざまで

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

「優柔不断な青年」と見られがちなハムレット。しかし、行動をためらうのには大きな原因があった。そこには中世から近代へ向かうに際し、近代人としてのアイデンティティーを確立しようとする人たちが不可避的にぶつかる問題があった。ハムレットのちゅうちょは「理性」と「感情」の相克という近代人の宿命に根ざしていた。第1回はハムレットが行動をちゅうちょする場面を詳細に振り返りながら「ハムレットの悩み」の真実に迫る。
ハムレット 第2回 生きるべきか、死ぬべきか

ハムレット 第2回 生きるべきか、死ぬべきか

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

激情に流されてしまうレアーティーズ、思慮深いが行動に出るのには慎重すぎるホレイシオ、理性と熱情を見事に調和させたフォーティンブラス。主人公ハムレットは、それぞれの行動を見つめ、自分がどう生きるべきかを考えていく。「生きるべきか、死ぬべきか」というせりふには人間の生き方を問う普遍的な問題が含まれているのだ。第2回は、登場人物から見えてくるシェークスピアの人間観やせりふに込められた深い意味に迫る。
ハムレット 第3回 弱き者、汝の名は女

ハムレット 第3回 弱き者、汝の名は女

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

「ハムレット」には、母ガートルードや恋人オフィーリアなどを通してシェークスピアの女性観が描かれている。「尼寺へ行け!」という有名なせりふは、憎悪を燃やして吐いた言葉ではなく、実は、醜い世界と縁を切らせオフィーリアを守ろうとした「愛の言葉」だった!? 第3回は、ハムレットが女性たちとかかわるシーンを振り返りながら、「愛する人との向き合い方」を考える。
ハムレット 第4回 悩みをつきぬけて「悟り」へ

ハムレット 第4回 悩みをつきぬけて「悟り」へ

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

近代人としての悩みを真正面から引き受けて悩み続けたハムレットは、最後に「なすべきことを全てやりきった後は全て運命にまかせよう」という悟りの境地に至った。第4回は、狂言師・野村萬斎と一緒に、「ハムレット最後の決断」の意味や、狂言等日本の古典とシェークスピア劇との共通性を読み解き、「ハムレット」に秘められた普遍的なメッセージを明らかにする。
100分de日本人論

100分de日本人論

  • 100分 NHK見放題
  • 3日間 220 pt 〜

さまざまな視点から名著を読み解くことで、「日本人」について多角的に考察する。九鬼周造「『いき』の構造」からは、日本人の美学を。折口信夫「死者の書」からは、日本人の感受性を。河合隼雄「中空構造日本の深層」からは、日本人の心のかたちを。鈴木大拙「日本的霊性」からは、日本人の根源にあるものを。各分野の一線で活躍する論者の視点から読み解いていく。
岡倉天心“茶の本” 第1回 茶碗に満ちる人の心

岡倉天心“茶の本” 第1回 茶碗に満ちる人の心

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

天心は「茶」の根本思想を「俗事中の俗事たる茶を飲む行為のようなごく日常的な営みを、究極の芸術・宗教ととらえる日本独特の世界観」と紹介する。この考え方を天心は「美しくも愚かしいこと」という一言に象徴させる。天心は「茶の精神」を、つまるところ「一抹の夢」にすぎない現実の無常を美しいものと観じ微笑んで受け入れる境地であると考えた。そしてそこに、欲望に狂乱する現代世界の混乱を収拾するヒントがあるという。
岡倉天心“茶の本” 第2回 源泉としての老荘と禅

岡倉天心“茶の本” 第2回 源泉としての老荘と禅

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

「茶」の根本には、「虚(不完全性)」「小さいものの偉大さ」という理念が存在する。人間は不完全であるからこそ完成に向けて無限の可能性が開かれているという老荘の人間観。そして「極小の中に宇宙大の真理が宿る」という禅の思想。その影響から、日常茶飯のひとつひとつが修行であり、その中に至上の境地を見いだす「茶の精神」が生まれたのだ。 放送以外の配信の許諾が得られなかったため、一部映像を編集してお伝えします。
岡倉天心“茶の本” 第3回 琴には琴の歌を歌わせよ

岡倉天心“茶の本” 第3回 琴には琴の歌を歌わせよ

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

西欧近代の美学では、しばしば芸術家、鑑賞者双方が我をむき出しにし、自己主張し合う。しかし、それでは、芸術の本質は理解できない。自己を空しくし芸術に身をゆだねることによって、自己を超越した「自他一体の境地」に至ることこそ「茶」が教える芸術の奥義だという。第3回では、茶が教える美の極意「自他一体の境地」や、日本人の感受性が凝縮した「茶室」に込められた意味を解き明かす。
岡倉天心“茶の本” 第4回 花、そして茶人の死

岡倉天心“茶の本” 第4回 花、そして茶人の死

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

西欧では、花は物質的資源として人間の好き勝手に浪費され、使用済みとなれば無用のごみとなる。天心はこうした態度が一般化すると、自然環境を人間の都合に合わせてしまう人間中心主義に陥ると批判する。これに対して、「茶」は、自然と人間は対等であることを理想としているのだ。第四回は、「茶の本」に込められた「自然観」を、世界的建築家・隈研吾さんと読み解いていく。
フランケンシュタイン 第1回 「怪物」の誕生

フランケンシュタイン 第1回 「怪物」の誕生

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

科学の粋を集めて造り出された人造人間。しかしそれは見るもおぞましい「怪物」だった。作者メアリ・シェリーはいかにしてこの発想を得たのか? そこには何度も繰り返された死産の体験があった。やがて出産は作者にとって恐怖の対象となる。おぞましい「怪物誕生」の物語は「出産恐怖」の反映だったのだ。第一回は、作者の人生や時代背景から、「怪物誕生」の意味を読み解く。
フランケンシュタイン 第2回 疎外が“邪悪”を生み出す

フランケンシュタイン 第2回 疎外が“邪悪”を生み出す

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

ある家族との出会いや読書体験を通して怪物は「人間」として目覚め始める。しかし、姿が醜いというだけで苛烈な迫害を受け始め、いつしか怪物は人類に復しゅうを誓うようになった。怪物の視点に立つとこの作品は「人はなぜ生きるのか」を問い続けるアイデンティティー探求の物語として読める。第二回は「怪物の告白」を読み解くことで「人間存在とは何か」「社会になぜ悪が生まれるのか」といった普遍的な問題を考えていく。
フランケンシュタイン 第3回 科学者の“罪”と“罰”

フランケンシュタイン 第3回 科学者の“罪”と“罰”

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

偉大な功績を残したいという野心に突き動かされた主人公ヴィクターは、怪物の逆襲という手痛いしっぺがえしを受ける。そこには、本来人類に幸福をもたらすはずの科学が暴走し、やがて人類を破滅の危機へと導いていくという、現代人が直面している問題が象徴的に描かれている。第三回は、科学者ヴィクターの行動を見つめることで、「科学の功罪」を問うていく。
フランケンシュタイン 第4回 “怪物”とは何か?

フランケンシュタイン 第4回 “怪物”とは何か?

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

人類の敵ともいえる「怪物」を作者は同情的に描いている。近代社会が抑圧・排除してきた「負の部分」を象徴的に担った存在として「怪物」をみていたからだ。「抑圧された醜い欲望」「社会のゆがみが生み出した下層階級」……いわば「怪物」は人間社会が生み出してきた分身でもある。だからこそ、私たちは「怪物」を否定できないのだ。第四回は、「怪物という存在」が担った象徴的な意味を読み解き、人間の「負の部分」を見つめる。
ブッダ 最期のことば 第1回「涅槃(ねはん)への旅立ち」

ブッダ 最期のことば 第1回「涅槃(ねはん)への旅立ち」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

80歳を迎えたブッダは霊鷲山に滞在していた。身体が衰え自身の死期が近いことを悟ったブッダは故郷を目指して最後の旅に旅立つことを決意する。旅の途上で説かれた教えには、自分の死後仏教や教団が永く維持・存続するための秘けつが込められている。第1回は「涅槃(ねはん)経」の全体像を概観し、ブッダが「自己鍛錬システム」として説いてきた仏教の本質と、それをいかにして長く存続させるかというブッダの知恵を読み解く。
ブッダ 最期のことば 第2回「死んでも教えは残る」

ブッダ 最期のことば 第2回「死んでも教えは残る」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

ブッダは最後の旅において、自分の死後に指標となるような教えを繰り返し説き続けた。その代表例が「自灯明・法灯明の教え」。「私がいなくなっても真理の法は生きている。自らを灯明とし自らをよりどころとしなさい。法を灯明とし法をよりどころとしなさい」。この言葉は、自分の死後リーダーが不在になったとしても、修行を続けていける方途を示したものだ。ブッダの死後も生き続ける「生き方の指針」を読み解いていく。
ブッダ 最期のことば 第3回「諸行無常を姿で示す」

ブッダ 最期のことば 第3回「諸行無常を姿で示す」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

ブッダの死因は、鍛冶屋チュンダが供養した食事だったとされる。しかし、ブッダは一切チュンダを責めることはしない。それどころか「ねはんに入る前の最後の施食(せじき)は、ほかのどんな供養よりもはるかに大きな果報と功徳がある」と説き、チュンダの後悔の念を和らげようという深い慈悲を示す。第3回は最後の瞬間まで貫かれた慈悲や自身の姿で示した諸行無常の真理を解説する。
ブッダ 最期のことば 第4回「弟子たちへの遺言」(最終回)

ブッダ 最期のことば 第4回「弟子たちへの遺言」(最終回)

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

ついにブッダに死が訪れようとしていた。沙羅双樹の樹下に横たわったブッダは、弟子たちに向けて遺言ともいうべき言葉を語り始める。「修行の大切さ」「時代にあわせて柔軟に戒を運用すること」を伝えるなど、最期の最期まで、自分の死後に残された人たちが困らないよう細かい心配りをするブッダ。それは、生涯をかけて積み上げてきたものだけが示せる荘厳な死だった。第4回はブッダの死の意味を読み解く。
荘子 第1回「人為は空(むな)しい」

荘子 第1回「人為は空(むな)しい」

  • 24分 NHK見放題
  • 3日間 110 pt 〜

「荘子」はいたるところで、本来の自然をゆがめてしまう「人為」の落とし穴を指摘する。その背景には、「荘子」の「無為自然」の思想がある。人為を離れ、自然の根源的な摂理に沿った生き方こそ、人間の最高の境地だというのだ。第1回では、「荘子」の全体像を紹介しつつ、人間のこざかしい「人為」のむなしさと、人為の働かない「無為自然」のすばらしさを伝える。
荘子 第2回「受け身こそ最強の主体性」

荘子 第2回「受け身こそ最強の主体性」

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  • 3日間 110 pt 〜

周囲に振り回されるマイナスなイメージがつきまとう「受け身」。だが「荘子」では、「鏡のたとえ」「妻の死を飄々(ひょうひょう)と受け止める荘周」といったエピソードで、「受け身」にこそ最強の主体性が宿ると説く。玄侑宗久さんは、こうした境地が「禅の修業」と共通しているという。第2回は、「荘子」が説く「全てを受け入れたとき人は最も強くなれる」という「受け身」の極意を禅と比較しながら明らかにする。
荘子 第3回「自在の境地 “遊”」

荘子 第3回「自在の境地 “遊”」

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  • 3日間 110 pt 〜

「荘子」では、自在に躍動する生き方の極意が説かれている。「無用の用」などのエピソードで世間的な価値でははかれない「遊」の境地を教える。「遊」の立場に立てば全てが「大用」に転換するという。それは「人の役に立つことで却って自分の身を苦しめる」状況からの解放だ。第3回は、何物にもとらわれない自在の境地のすばらしさ、伸びやかに生を謳(おう)歌する極意を読み解く。

PV

[お試し] “シャーロック・ホームズスペシャル” (1)名探偵の誕生再生
[お試し] “シャーロック・ホームズスペシャル” (1)名探偵の誕生
  • 1分 
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実は名探偵ホームズには実在のモデルがいた。作者ドイルが医学生時代に出会ったジョゼフ・ベル教授。患者の表情や身体の様子からたちどころに病状を言い当てるベル教授からドイルはホームズを発想する。当時のロンドンは猟奇的な事件が横行、不安に駆られた人々はそんなホームズに待望のヒーロー像をみたのだ。第一回は、どのようにしてこの名探偵が誕生したのか、そして人々の圧倒的な支持を受けたのはなぜかを考察していく。
[お試し] “シャーロック・ホームズスペシャル” (2)事件の表層と真相再生
[お試し] “シャーロック・ホームズスペシャル” (2)事件の表層と真相
  • 1分 
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赤毛の人だけを募集して不思議な仕事を依頼する奇妙な出来事の裏に巨大な犯罪が潜んでいたという顛末(てんまつ)を描く「赤毛組合」。恐ろしい誘拐事件にみえた犯罪が、実は妻に自分の秘密を隠すために行われた夫のとっさの行為だったことを描く「唇のねじれた男」。事件の表層と真相の反転をドイルは見事に描いていく。第二回は、人生や出来事が一筋縄ではいかない多層的なものだというコナン・ドイルの洞察に迫っていく。
[お試し] “シャーロック・ホームズスペシャル” (3)ホームズと女性再生
[お試し] “シャーロック・ホームズスペシャル” (3)ホームズと女性
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王族スキャンダルの物証を取り戻そうとするホームズの裏をかき名探偵に苦杯をなめさせるアイリーン・アドラーの活躍を描く「ボヘミアの醜聞」。恐るべき児童虐待にみえた母親の行為が実は我が子を守ろうとする強烈な母性愛から発したものだったことが判明する「サセックスの吸血鬼」。生き生きとした女性たちの活躍を描くドイルに影響を与えたものとは? 第三回は、ドイルがなぜこうした女性像を描きえたのかを探っていく。
[お試し] “シャーロック・ホームズスペシャル” (4)人間性の闇と光(最終回)再生
[お試し] “シャーロック・ホームズスペシャル” (4)人間性の闇と光(最終回)
  • 1分 
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幸せそのものだった夫婦が、ある人物の嫉妬による謀略で崩壊し憎悪の連鎖を生み出していくさまを描いた「ボール箱」。数多くの状況証拠から父殺しは間違いないとみなされた息子のえん罪を晴らす「ボスコム谷の謎」。これらの作品を読み解くと「名探偵」という設定はドイルが仕掛けた人間性の深みを照らし出す「文学装置」だということがわかる。第四回は、探偵小説やミステリーを「人間学」としても読み解ける可能性に迫っていく。
[お試し] “古今和歌集” (1)めぐる季節の中で再生
[お試し] “古今和歌集” (1)めぐる季節の中で
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「古今和歌集」の歌人たちは、まだ訪れる前の時期に、どうにか「春夏秋冬」を見つけようとする。「古今和歌集」では何よりも季節の「兆し」が大事にされるのだ。当時の人たちにとって、季節は探し出したり予感したりするものだったのである。第一回は、「古今和歌集」成立の背景にも迫りながら、季節の移ろいを見事に写し出した和歌の魅力を深く味わっていく。
[お試し] “古今和歌集” (2)恋こそわが人生再生
[お試し] “古今和歌集” (2)恋こそわが人生
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恋についての強烈な情念を詠んだ歌も数多い「古今和歌集」。渡辺泰明さんによれば、「恋」と「恋愛」は異なる。「恋愛」は男女二人いれば完結するが「恋」はもっと大きな世界をもっている。「恋ひ」とは「乞ひ」であり全身で求め願うもの。時に社会すら動かすこともある。第二回は、「恋」を詠んだ和歌にスポットを当て、平安時代の恋がどのようなものか、またどのような社会的な意味を持っていたのかに迫っていく。
[お試し] “古今和歌集” (3)歌は世につれ、世は歌につれ再生
[お試し] “古今和歌集” (3)歌は世につれ、世は歌につれ
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死別の悲しみを歌った「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染めに咲け」。桜が墨染めに咲くことはありえない。不可能なことを望むのはそれだけ悲しみが深いから。このように「古今集」におさめられた和歌は、人の生死、別離の哀惜、愛する人への祈りなど、人生そのものを深く描く。第三回は、人生の折々に読まれた和歌をピックアップし、人の世の不思議さに迫っていく。
[お試し] “古今和歌集” (4)女の歌は「強くない」のか?(最終回)再生
[お試し] “古今和歌集” (4)女の歌は「強くない」のか?(最終回)
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小野小町は「あはれなるようにて、つよからず」とも評されるが「言の葉にすれば哀れというただひと言なのに、このひと言ゆえもの思いの多いこの世を捨てることもならず、ほだしのごとく人をつなぎ留め。心解き放つこともゆるさない」といった情念を詠んだ小町の歌には、驚くほどの「強さ」がある。第四回は、高樹のぶ子さんをゲストに招き、小野小町をはじめ名だたる女性歌人たちの歌に秘められた「強さの秘密」に迫っていく。
[お試し] 中江兆民“三酔人経綸問答” (1)なぜ問答形式なのか再生
[お試し] 中江兆民“三酔人経綸問答” (1)なぜ問答形式なのか
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兆民が問答形式を選んだ背景には、当時の日本語の問題があった。叙述的な文章で語る日本語はまだ未成熟だったため、国家や政治についての思想的議論を行うのが難しかったのだ。そこで兆民は、人物が直に語る言葉=話し言葉という形式で、これらの問題を論じようと考えたのだ。第一回は、なぜこの著作が「問答形式」というスタイルで書かれることになったのか、その理由を探りながら、兆民が生み出した問答形式の魅力に迫る。
[お試し] 中江兆民“三酔人経綸問答” (2)洋学紳士と豪傑君再生
[お試し] 中江兆民“三酔人経綸問答” (2)洋学紳士と豪傑君
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平和主義を唱える洋学紳士の論は、理想は高いが実現困難にみえる。一方、近代国家体制が整う前に資源の豊かな大陸に進出し権益を確保することが列強に対抗するための唯一の方法だと説く豪傑君の主張は、欧米諸国のアジア進出を目の当たりにしていた当時は優勢な思潮だった。それぞれの意見は、兆民の思想とは異なるものの論理は首尾一貫。兆民は論理を徹底化することで、それぞれの意見のよい面、悪い面を浮き彫りにしようとした。
[お試し] 中江兆民“三酔人経綸問答” (3)「現実主義」の可能性再生
[お試し] 中江兆民“三酔人経綸問答” (3)「現実主義」の可能性
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南海先生によれば、現実は複雑怪奇なもので洋学紳士のいうように理想状態へは一本調子で進まない。かといって豪傑君の主張も政治的手品にすぎないとして両者を批判する。彼の主張は「帝国憲法下で与えられた恩賜的民権を活用して立憲制度を確立し、平和外交、専守防衛を旨とした国民軍を創設する」というもので、対立意見を止揚する。第三回は、理想を実現するために必要な、真の意味での「現実主義」とは何かを深く考えていく。
[お試し] 中江兆民“三酔人経綸問答” (4)その後の兆民(最終回)再生
[お試し] 中江兆民“三酔人経綸問答” (4)その後の兆民(最終回)
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兆民は晩年政治活動に繰り返し挫折する。その後実業を志すも失敗。更には今までの行動とは矛盾するような政治運動にも足を踏み入れる。紆余曲折を経てたどり着いた最晩年の著作「続一年有半」には、民主主義を実現するためにはゼロから哲学を立ち上げ直さなければならないという兆民の深い思いが込められている。だが、病いによる衰弱により途中で破綻した。第四回は、彼が追い求めた理想的な社会のあり方を浮き彫りにしていく。
[お試し] ローティ“偶然性・アイロニー・連帯” (1)近代哲学を葬り去った男再生
[お試し] ローティ“偶然性・アイロニー・連帯” (1)近代哲学を葬り去った男
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西欧哲学が唱えてきた「基礎づけ主義」「本質主義」は、価値感が多様化した現代にあっては百害あって一利なしと批判するローティ。あらゆる知がそれぞれの地域や時代によって育まれた「偶然的なもの」であるという事実を直視し、そこから哲学の新たな役割を創り出さなければならないと主張するのだ。多様な価値観がせめぎあう社会の中で、歪んだ「語り」や「言説」に治療的に働きかけるという哲学の新たな役割に迫っていく。
[お試し] ローティ“偶然性・アイロニー・連帯” (2)「公私混同」はなぜ悪い?再生
[お試し] ローティ“偶然性・アイロニー・連帯” (2)「公私混同」はなぜ悪い?
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ローティは、公私の区別こそが民主主義の基盤となると主張し「バザールとクラブ」というモデルを提示。私的な仲間内の「クラブ」ではいかなる奇抜な趣味、異常な趣向をもっていても同好の士の間で共有されるが、そこから一歩外へ出ると自分の基準からは許しがたい価値観の人々も交錯する「バザール」が広がると考える。「バザール」内では公共的な規範やマナーが重視されるべきでそこを整備することこそ哲学の役割だとするのだ。
[お試し] ローティ“偶然性・アイロニー・連帯” (3)言語は虐殺さえ引き起こす再生
[お試し] ローティ“偶然性・アイロニー・連帯” (3)言語は虐殺さえ引き起こす
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「理性をもつ存在こそ人間」という近代哲学のロジックは「理性をもたなければそれは人間ではない」というロジックにたやすくすり替えられる。ルワンダでは敵対する部族を「ゴキブリ」「蛇」と名指さすことで虐殺のハードルが著しく下げられ非道な殺戮(りく)が横行した。「虐殺の言語ゲーム」として分析されるこうした事例を、ローティは「残酷さの回避」という新たな概念によって抑止しようとする。ローティの処方箋に迫る。
[お試し] ローティ“偶然性・アイロニー・連帯” (4)共感によって「われわれ」を拡張せよ!(最終回)再生
[お試し] ローティ“偶然性・アイロニー・連帯” (4)共感によって「われわれ」を拡張せよ!(最終回)
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「トランプ現象」とは、マイノリティーを救うはずの「アイデンティティーの政治」が逆用される現象といえる。こうした歪みを是正するため、ローティは、文学やルポルタージュを使って他者への共感能力を育て「われわれ」という意識を拡張し続けるという処方箋を提示する。第四回は、こうした問題に対して、哲学はどのような処方箋を用意できるのか、ローティが理想として掲げる「リベラルな社会」とはどのようなものなのかを探る。
[お試し] 100分de名著forユース (1)学び続けることの意味 シュリーマン「古代への情熱」再生
[お試し] 100分de名著forユース (1)学び続けることの意味 シュリーマン「古代への情熱」
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さまざまな困難にぶつかりながらも、トロイア発掘の夢を抱き続け、驚異的努力で十数か国語を身につけていくシュリーマン。私財を投げ打ち、とうとうその夢を実現するのだった。第一回は、あくなき学びの精神が持続できた理由とは何か? そして、学業にあっても仕事にあっても、創造的に学び続けていく意味とは何かを「古代への情熱」を通して考えいく。
[お試し] 100分de名著forユース (2)仕事に取り組む姿勢を学ぶ 松下幸之助「道をひらく」再生
[お試し] 100分de名著forユース (2)仕事に取り組む姿勢を学ぶ 松下幸之助「道をひらく」
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一節一節が心に響く、松下幸之助の珠玉の言葉。「仕事をより向上させるために」「事業をよりよく伸ばすために」「みずから決断を下すときに」等々あらゆる若者がぶつかるであろう場面で、名経営者ならではの実践的な知恵がひらめく。第二回は、名著「道をひらく」を通して、仕事に悩める若者たちに仕事の原点を学んでもらう。