「千紫万華~重紫に捧ぐ不滅の愛~」の「第7話」をフル動画で配信中!
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画質についてあらすじ
万劫(ばんきょう)を捕らえるため、洛音凡たちが出かけている間に、卓昊が重紫の面倒を見ることに。部屋に閉じ込められていた重紫は、男女の言い争いに気づいて耳をそばだてるが、気配に感づいた万劫によって深手を負わされる。駆けつけた洛音凡が術を繰り出すも、万劫は宮可然を連れて魔界へと逃げ去った。目を覚ました重紫の目の前には薬に長けた呪仙(じゅせん)の燕真珠(えんしんじゅ)がいた。法術も法器も授かっていないことに落ち込む重紫に、洛音凡はある提案をする。
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本編
仙界と魔界による壮絶な戦いの決着から14年。人間界で暮らす物乞いの虫子(ちゅうし)は泥棒だと疑われ、見せしめとして吊るされていたところを仙門の尊者(そんじゃ)・洛音凡(らくいんはん)に助けられる。しかし洛音凡にもらった菓子をいじめっ子に奪われ、怒りとともに邪気を爆発させてしまう。そこに現れた仙門の尊者・楚不復(そふふく)に「人に殺意を向けてはいけない」と諭される。この世に絶望し、神仙はいないと思っていた虫子だったが、楚不復の勧めで仙門への弟子入りを志す。
弟子入り志願者の選抜が始まり、厳しい課題が次々と行く手に立ちはだかる。虫子は名家の子息・秦珂(しんか)、公主の司馬妙元(しばみょうげん)と対立しながらも力を合わせ、試練を乗り越えていく。しかし、別の志願者を守るため、凶暴な虎と対峙した際に再び邪気を発揮し、一部始終を南華(なんか)派の尊者たちに見られてしまう。邪気を持つことを理由に弟子入りを一方的に断られた虫子が反発する中、督教(とくきょう)尊者の閔雲中(びんうんちゅう)は彼女を山から力ずくで追い出そうとするが…。
師匠となった重華(ちょうか)尊者の洛音凡から新たに重紫(ちょうし)の名を授かり、2人きりの共同生活が始まる。まだ童心が盛んな重紫は修行には真面目に取り組まず、洛音凡を困らせてばかり。それから3年の時が経ち、相変わらず洛音凡の優しさに甘えている重紫は、言い付けを守らずにこっそり紫竹(しちく)峰を抜け出す。久しぶりに会った同門の弟子たちは修行を重ねており、自分は全弟子が祖師(そし)殿にお参りする行事にさえ参加していなかったことを知ってしまう。
天機(てんき)尊者の虞度(ぐど)からも重紫の育て方を心配されるが、洛音凡は彼女のそばを離れずに見守れば問題ないと答える。教えを守り邪気を抑えることを心掛ける重紫は、下界で暮らしていた時に師匠に似た優しくて男前の仙人に会ったことがあると突然語り出し、心当たりのある洛音凡と虞度は顔を見合わせる。そして、重紫が法術を学びたい理由を知った洛音凡は、彼女とともに下界を訪れて食事を楽しむが、街中を歩く黒装束の男を見かけ…。
青華(せいか)宮の宮主・卓耀(たくよう)の誕辰(たんしん)祝いに向かう途中、重紫はかつて親友だった小豆子(しょうとうし)のもとを訪れるが、目にしたのは彼女の変わり果てた姿だった。傲慢な金持ちの脅しに苦しめられた小豆子の無念を晴らすため、重紫は怒りに任せて復讐しようとするが、洛音凡に制される。自らの無力さに涙する重紫を前に、洛音凡は師匠として世の無常を説き、彼女の悲しみを優しく抱きとめる。そんな時、2人は継母に売られそうになっていた娘・聴雪(ちょうせつ)を助ける。
青華宮の祝宴では、洛音凡の唯一の弟子である重紫に好奇の目が向けられる。重紫は、洛音凡に無理やり近づこうとする仙女をたしなめ、他の女性たちにも警告する。遅れて会場に到着した卓宮主の息子・卓昊(たくこう)は、重紫のいたずらで恥をかくが、なぜか2人の縁談話が立ち上がってしまう。卓昊が洛音凡の育て方に口を出したところ、卓宮主の妹・卓雲姫(たくうんき)が現れ、その場を収める。会議では、青華宮に幽閉されている宮可然(きゅうかぜん)の処遇について意見が交わされる。
万劫(ばんきょう)を捕らえるため、洛音凡たちが出かけている間に、卓昊が重紫の面倒を見ることに。部屋に閉じ込められていた重紫は、男女の言い争いに気づいて耳をそばだてるが、気配に感づいた万劫によって深手を負わされる。駆けつけた洛音凡が術を繰り出すも、万劫は宮可然を連れて魔界へと逃げ去った。目を覚ました重紫の目の前には薬に長けた呪仙(じゅせん)の燕真珠(えんしんじゅ)がいた。法術も法器も授かっていないことに落ち込む重紫に、洛音凡はある提案をする。
崑崙(こんろん)派の掌教(しょうきょう)・玉虚子(ぎょくきょし)は宮可然を捕らえ、彼女を餌に万劫を誘き出そうとする。洛音凡が玉虚子のやり方に苦言を呈したその時、突然現れた万劫が宮可然を連れ去ってしまう。一方、留守番中の重紫は、燕真珠から崑崙行きを勧められ、秦珂に同行を頼み込むが断られてしまう。しかし、その場に現れた仙長(せんちょう)・慕玉(ぼぎょく)の許しを得て、重紫も行けることになった。道中で卓昊と再会し、行動をともにすることになったが、重紫と司馬妙元の亀裂が深まり…。
洛音凡の到着を待つ間、贈り物で機嫌を直してもらおうと出かけた重紫は、泉で傷を癒やしている宮可然と万劫を目撃する。万劫の顔を見て、かつて仙界入りを勧めてくれた仙人に似ていると気づくが、変わり果てた様子に困惑する。「生まれ持った邪気はあるべき場所に戻る」と言い残し、万劫は姿を消すのだった。命令に背いた罰として、洛音凡は重紫をその場で跪(ひざまず)かせて放置する。脚の痛みと眠気に耐える弟子の姿を、洛音凡は隠れて見守っていた。
燕真珠から、万劫は南華派の仙人・楚不復が魔に落ちた姿だと知らされる重紫。さらに、魔剣を手に同門の弟子を数多く殺めた恐ろしい過去を聞かされるが、重紫は事情があるに違いないと考えていた。重紫への想いが募る卓昊は、彼女と結婚したいと父親の卓耀に懇願する。息子の願いを受け入れ、さっそく南華を訪ねた卓耀は、重紫との縁談を申し込む。厄介払いができると喜んだ閔雲中だが、重紫がまだ幼なすぎることを理由に洛音凡は強くはねつけた。
祖師殿で天魔(てんま)令を呼び覚まそうとした罪に問われ、牢獄(ろうごく)へ送られることになった重紫。しかし、護送中の隙を突かれ、連れ去られてしまう。重紫が目を覚ますと、見渡す限りの荒野が広がり、その土地には魔剣を持つ万劫の姿が。恩人を助けようとする重紫の提案に、万劫は耳を貸そうとしない。一報を受けた洛音凡は、虞度の力を借りて重紫の居場所を突き止めようとするが、仙界でも魔界でもない場所はなかなか見つからなかった。
重紫を捜しに来た秦珂たちだが、彼女を憎む司馬妙元は救出に反対し、1人で帰ろうとしていたところを攫われてしまう。傷を負う万劫が司馬妙元から霊気を吸い取ろうとするのを見た重紫は、「あなたに人を殺してほしくない」と懇願する。南華に戻った司馬妙元は経緯を語り、重紫が万劫から特別な扱いを受けていたと尊者たちに報告する。お菓子が食べたいと甘える重紫の頼みを聞き、下界を訪れた万劫は仙人の時に彼女を救ったことを思い出していた。
青長(せいちょう)山への道中、魔尊(まそん)の亡月(ぼうげつ)に遭遇した重紫(ちょうし)は、ひょんなことから彼に道案内を頼むことになった。山を目前にしたところで、魔族に襲われ、応戦する重紫。秦珂(しんか)たちと再会したのもつかの間、魔族と結託して弟子たちを殺したと思い込む閔雲中(びんうんちゅう)によって捕らえられてしまう。洛音凡(らくいんはん)に助けられた重紫は申し開きを行うが、恩人である万劫(ばんきょう)との約束があると突然言い出す。話に耳を貸さない重紫は、ついに洛音凡から刃を向けられてしまう。
南華では閔雲中が重紫の魔族との結託を断じ、洛音凡が弟子を連れ戻し詮議すると宣言する。一方の重紫は、万劫との生活を望んでいた。重紫の口から出た家族という言葉を聞いて宮可然(きゅうかぜん)を思い出す万劫。重紫は、花を咲かせて宮可然を迎えに行こうと提案し、万劫の術によって荒野に満開の桜が咲く。下界で花嫁衣装を選んだ重紫と万劫は、宮可然のもとを訪れる。心からの想いを語る万劫の言葉を聞き、宮可然が彼の手を取ろうとしたその時…。
師匠である自分を捨てて、万劫との約束を選んだ重紫に落胆した洛音凡は、彼女との騒がしくも楽しい日々を思い返していた。自らの人生を取り戻した万劫と宮可然は、愛を選んだことを悔いてはいなかった。ついに祝言を挙げ、結ばれた2人は幸せの絶頂にあった。しかし、宮可然は玉虚子(ぎょくきょし)から受けた一撃が致命傷となり、最期の言葉を万劫に伝えると、命が尽きてしまう。生きる希望を失った万劫の力もまた急速に弱まっていた。
師匠の態度がやけによそよそしいことに落ち込む重紫。しかし、洛音凡は重紫のために万劫の蛇・虚天蛇(きょてんじゃ)を取りに行っていた。仲直りをした2人は、下界へ点心を食べに行くが、その日はちょうど縁日をやっていた。物乞いの時は見るだけだった重紫は、初めての縁日に喜びを隠せない。しかし、戦の関係で灯籠の燃料が手に入らず、雰囲気が出ないことに落ち込む重紫。そこで洛音凡は法術で花火を打ち上げて、彼女を満足させる。
亡月が率いる魔族の動きを警戒し、各派の長たちが南華(なんか)に集結する。話し合いの結果、魔族に奪われる前に、各派で協力して魔剣の浄化を早めることに。重紫との婚姻を諦めない卓昊(たくこう)は、修得したばかりのとっておきの技を披露し、誠実な言葉で愛を伝える。青華(せいか)派の卓耀(たくよう)から2度目の縁談を申し込まれるも、洛音凡は断固として受けようとしない。自らの邪気が魔剣と呼応していることを知ってしまった重紫は、尊者(そんじゃ)たちにある提案をする。
魔剣の浄化が進められる中、阻止しようと企(たくら)む何者かが計画を立てていた。重紫は、魔剣の中にある楚不復(そふふく)の魂の源・元神(げんしん)が大義のために消滅させられることを知り、邪気を持つ者の末路を憂いていた。「魔剣に宿る原神が私でも消滅させますか?」と聞かれた洛音凡は、六界(りくかい)を守るのが責務だと答え、重紫を傷つけてしまう。洛音凡が離れた後、南華が魔族に襲撃され、騒ぎを聞きつけた重紫は師匠の言い付けを破って魔剣のもとへ向かう。
重紫の死をみんなが悼む中、自ら弟子に手を下した洛音凡は、六界碑(りくかいはい)で重紫を人知れずに転生させたのだった。そして、生まれ変わりの赤子を、当主が高徳な人物として知られる泱(おう)洲の文(ぶん)家の軒先にそっと置いて去る。洛音凡は重紫が普通の人間として生涯幸せに暮らせるよう祈り、陰で守り続けると固く誓った。愛する女性を失った卓昊は、悲しみを洛音凡への怒りに変えて修練に励み、卓雲姫は洛音凡の立ち直りを待ち続けると心に決めていた。
文家の当主は、残された文紫(ぶんし)の幸せを願いながらこの世を去る。死ぬ間際に文紫の首飾りを指差し、自分の出自を確かめるよう言い残した。後妻は夫が亡くなるや否や、文家の高価な書画や骨董を売り払い、文紫の婚儀を取り消して自分の娘を嫁がせようと企む。番頭や侍女がひどい目に遭う中、文紫は無自覚に邪気を放ってしまう。文家を追い出された文紫は、みんなを守りたいと願って南華へ向かうが、道中には亡月が待っていた。