あらすじ

 金貸しの徳市(山本麟一)は米屋の伊兵衛(小鹿番)に金を貸す条件に大福講を始めさせた。が、徳市は高い利息と伊兵衛の信用で集まった金を持ち逃げし、そのうえ口封じに伊兵衛を殺した。  伊兵衛から真相を聞いていた女房のおこま(福田公子)は、なにも知らない娘おしげ(志摩みずえ)と逃げた。だが二人ははぐれてしまい、おこまは捕えられ、おしげは大吉(近藤洋介)に保護された。  監禁されたおこまは、わずかなすきに逃げ出し、やっとおしげに会った。ところがこれは、わざと逃がした徳市の策略で、二人は手下のやくざが呼び集めた講の出資者に取り囲まれた。金を返せと、なじる群集にまぎれ込んだやくざたちは、親娘を撲殺してしまった。

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『暗闇仕留人』の動画一覧

本編

第21話 仏に替りて候

第21話 仏に替りて候

  • 47分 
  • 2日間 220 pt 〜

 浮世絵の版元、雅泉堂(今井健二)は、絵師の歌川秋水(藤岡重慶)に若い女を題材とした地獄絵を描かせていた。そのため若くて美しい女を誘拐し、いじめ抜き、死ぬとこっそり始末していた。雅泉堂は抜け目なく奉行の井戸(外山高士)にも手をまわし、巧みに法の網からも逃れていた。  主水(藤田まこと)は、雅泉堂のために無実の罪をきせられた留吉(綿引洪)を取調べるうち、雅泉堂に疑いを持った。留吉の妹おなみ(中川三穂子)も兄を死罪で失った上、地獄絵のモデルとして雅泉堂にさらわれてしまった。
第22話 怖れて候

第22話 怖れて候

  • 47分 
  • 2日間 220 pt 〜

 人里離れた山奥で金を盗掘している三人の男がいる。首領格でけだもののような熊蔵(山谷初男)の手から女が逃げ出してきた。二年前にさらわれた材木問屋檜屋の喜三郎(北沢彪)の娘ちよ(松木路子)である。偶然ちよ救出の手助けをした大吉(近藤洋介)は、熊蔵の残虐さに恐怖を感じた。  執念深い熊蔵は、ちよのあとを追って丸善屋にまであらわれた。心労のため喜三郎は倒れ、ちよは再び山へ戻る覚悟をきめた。しかしその裏には喜三郎の義弟にあたる儀助(柳生博)の檜屋乗取りをねらう悪企みがあったのだ。
第23話 晴らして候

第23話 晴らして候

  • 47分 
  • 2日間 220 pt 〜

 与力殺しの疑いで捕われた兄、佐吉(小坂一也)を救うためおその(大谷直子)は、事件の夜佐吉とすれ違った大吉(近藤洋介)に証人になってくれという。その時仕留めの仕事の帰りだった大吉は人違いだと逃げた。  与力殺しは、同じ与力の間宮伝九郎(沢本忠雄)と岡っ引の平六(笹吾朗)の仕業で、佐吉をその犯人に仕立て上げたのも彼等なのだ。  おそのは兄を助けたい一心で金貸しの伊三次(山口幸生)に身をまかせ、大吉は良心に責められるが、主水(藤田まこと)や貢(石坂浩二)から証人になることを反対されてしまった。
第24話 嘘つきにて候

第24話 嘘つきにて候

  • 47分 
  • 2日間 220 pt 〜

 しじみ売りの少年、佐助(金子吉延)は、米問屋、備前屋の主人大八(飯沼慧)を尊敬していた。大八は焼け出された人たちの面倒をみたり、気のふれた先代の妻、よね(野口ふみえ)にも嫌な顔ひとつしない、その上佐助にも励ましの言葉をかけてくれる。  しかし裏では、岡っ引の虎松(潮健児)、島抜けしてきた三次(市村昌治)たちを抱き込み、よねを殺そうとねらっていた。そこへ大八に裏切られた佐助が、よねを人質にとって番小屋へ立てこもった。
第25話 晒されて候

第25話 晒されて候

  • 47分 
  • 2日間 220 pt 〜

 米の仲買、越後屋の女主人お陽(中村玉緒)は、義理の娘お道(桜井浩子)の無断の借金の返済を迫られて驚ろいた。義平次(川合伸旺)と名乗る男は、百両を今夜中に返さなければ、店の権利書をもらって帰るという。  店を守るため、お陽は五十両を持って賭場へ行き、一か八かの勝負をした。その時偶然、大吉(近藤洋介)に誘われてその場にいた貢(石坂浩二)は、せっかくかせいだ五十両をお陽にまきあげられてしまった。  その翌日、お陽と男が心中死体となって発見され、お陽だけが息を吹き返した。彼女は主水(藤田まこと)に心中した覚えはないと叫ぶが、定め通りさらしものにされてしまった。
第26話 拐かされて候

第26話 拐かされて候

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

 がまの油売りの浪人、筧弾正(上田忠好)は、昨年亡くした妻の薬代を火消しの松五郎親分(堺左千夫)に借りていたが、今では元利共で百両、娘おさき(瞳順子)と二人暮しの弾正に返せるあてはない。好色な松五郎は手先の岡っ引、屑伝(矢野宣)を使って、借金のかたにおさきを妾にしようとねらっている。  屑伝が強引におさきを連れ出しに来たが、彼女は行方不明。大道で弾正と知りあったおきん(野川由美子)が、事情を知っておさきを隠まったのだ。しかし執念深い屑伝は捜査の網をせばめ、おきんの家も危い。おさきの捜査を命じられた主水(藤田まこと)も、貢(石坂浩二)たちも協力して、おさきを救うために立ち上った。
第27話 別れにて候

第27話 別れにて候

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

 黒船の来航をバックに時代を見とおし開国論を主張する若年寄松平玄蕃頭、貢もその見識を高く評価しているが、この玄蕃頭は裏では阿片に溺れ、商人から金品や女を献上させ、妾宅の近くの長屋を眼ざわりだと取り壊させるような男なのだ。貢は国の運命が大きく変ろうとしている時に、自分自身の生き方に疑問を感じはじめていた。