ムラマサ 二ノ章 言霊(ことだま)

ある日、真弓は道端で銃を拾い、それを持ち帰ってしまう。それが全ての始まりだった…。 前回の戦いを終えた幸子と剣吾は剣吾の父、宗厳のもとに護身刀を預けに行く。 剣吾は主を持たぬムラマサ、銃に変化した空蝉のことを告げる。 剣吾が去った後、島津が宗厳のもとに現れ、結界をものともせずにムラマサを復活させ、宗厳に斬りかかる。追い詰められる宗厳。 それを間一髪で救ったのは楓牙という男だった。 銃を拾ってから真弓はムラマサの声に悩まされる。空蝉のことを旧知の風見に相談する真弓。風見もまた、ムラマサ・言霊を守護する一族の男であった。 空蝉のことを報告された剣吾に宗厳は楓牙が剣吾の兄であることを明かす。 楓牙はムラマサに母を殺され、ムラマサに恨みをいだき、力しか信じぬ男だった。 空蝉の力に囚われた真弓、彼女を殺そうと付け狙う楓牙を守ろうとする剣吾と風見。 ムラマサを守護する者たちそれぞれの思惑が入り乱れ、戦いの火ぶたが切って落とされた…。