精霊――無垢なる少女の姿をした異界の存在。
そして、その可憐なる外見とは裏腹に、絶大な力を有する畏怖の対象。
彼女たちを無力化するには、ふたつの方法があった。
武力をもって殲滅する、もしくは――
デートしてデレさせる!
来禅高校に通う、普通の高校生だった五河士道は、
最初の精霊〈十香〉との遭遇をきっかけに、「精霊の力を封印する」という能力に目覚める。
強大な戦闘力を持つがゆえ、忌み、恐れられる存在であっても、ずっと一人ぼっちで戦いと死しか知らなかった精霊たち。
この世界でただひとり、精霊の力を封印する能力を持った士道は、彼女たちを救うため、美しき精霊たちとの生死をかけた戦争〈デート〉に身を投じていく――。
精霊を殲滅しようとする者、救おうとする者。憎しみに駆られる者、利用しようとする者。
様々な思惑が交錯する中、やがて世界を真に回す者たちが闇の底からその姿を現す。
そして士道もまた、自らの真実の姿を知ることに!
加速する物語が帰結するその先にあるものは!?
「〈王国〉が、反転した。さあ、控えろ人類」