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本編

死にゆく妻との旅路

死にゆく妻との旅路

  • 113分 
  • 2日間 220 pt 〜

ただ2人でいられればよかった――272日、6,000キロ。壮絶なる愛の実話。 石川県七尾市で小さな縫製工場を営んでいた清水久典は、結婚して20数年、平凡な家庭を築いていた。 だが、バブルの崩壊とともに工場経営が傾き、4千万円の借金を抱える身に。 久典は親族会議の席から姿を消し、ひとり金策に回る。大腸癌の手術をしたばかりの妻・ひとみは、乳飲み子を抱えた娘夫婦のアパートに居候して、夫の帰りを待ちわびた。 雪が溶け、梅雨が明けた3カ月後、ようやく久典が帰ってくる。だが、金策も職探しも成果はゼロ。 娘夫婦のアパートに乗り込んできた姉から「自己破産するしかない」と詰め寄られるが、「そんなことしたら恥ずかしくてこのへんに住めんようになる」と渋る久典。 アパートを出た夫婦は、川べりで語らう。「逃げたらいかんよな、卑怯と言われるよな」と言う久典に、ひとみは「オッサンの好きにしたらええ」と微笑むのだった。 夫婦の旅は、こうしてほとんど無計画に始まった。