性の深奥を描く谷崎潤一郎の傑作が令和に甦る―
余命わずかな夫、残される妻、そして...
執着と純愛のはてを描く、アンチプラトニック・ラブストーリー
夫婦の日記を交互に示す手法で性の深奥を描きだした谷崎潤一郎の「鍵」。
市川崑、神代辰巳、池田敏春ら名手によって幾度となく映像化されてきた官能純文学の金字塔が、大胆なアレンジを加えたオリジナルストーリーとして令和に蘇る。
余命宣告を受けた主人公・剣持を演じるのは映画・TVドラマ・舞台と幅広い分野で変幻自在の演技をみせる吹越満。死を前に愛する女性を他人の手に委ねまいと嫉妬に身を焦がす不器用な主人公をユーモラスに演じた。
剣持の年の離れた妻・郁子を『海の沈黙』(若松節朗監督)で映画初出演ながら存在感を残した菅野恵が大胆に演じるほか、物語のキーパーソンとなる男性・木村に小出恵介が扮する。
ほか、丸純子、那波隆史、佐倉萌、新藤まなみ、治田敦ら多彩な俳優陣が集結。
耽美小説の世界に血を通わせる。
メガホンをとるのは、脚本・監督業30年目を迎えたいまおかしんじ。
『真夏の果実』に続き松本稔と再びタッグを組み、温かな筆致はそのままに新境地を開いた。