芋たこなんきん

(55)「いのり」

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あらすじ

町子(藤山直美)は、戦中戦後を過ごした自分たち家族の物語を書き続ける。昭和19年、戦況は、ますます厳しくなっていた。女学生の町子(尾高杏奈)は、好きな小説に集中できず楽しくない毎日を過ごしていた。学校に持ってきていた「初恋」の小説を教師に没収され、町子は不満を募らす。一方、友人のキク(小原早織)の持っていた聖書は没収されず、町子はキクから聖書を借り読みふける。そして、自分のあるべき姿を見いだし…。

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『芋たこなんきん』の動画一覧

本編

(1)「ふたり」

(1)「ふたり」

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昭和40年。大阪市内の金物商店で働く37歳の花岡町子(藤山直美)は、小説家を夢見て駆け出しの文筆活動と二足のわらじを履きながら母・和代(香川京子)と暮らしている。子ども時代は実家が写真館を営み、父(城島茂)、母(鈴木杏樹)、祖父(岸部一徳)、祖母(宮田圭子)、曽祖母(淡島千景)、叔父、叔母2人、そして写真技師と女中衆の大家族の中で大人たちの愛情をたっぷり受けて過ごしてきた。
(2)「ふたり」

(2)「ふたり」

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深夜、近所の川べりで2人の男が争っているのを目撃した町子(藤山直美)。やられているのは文学学校の友人・小川(上杉祥三)で、町子はケンカを止めに入ろうとするが、傍観していた健次郎(國村隼)に止められる。町子は、健次郎にくってかかるが、小川と争う相手は文学学校の講師、池内(板尾創路)で、町子はあ然とする。後日、小川から電話があり、「先生」がケンカの止めに入ってくれた町子にわびたいと言うのだが…。
(3)「ふたり」

(3)「ふたり」

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あこがれの池内先生(板尾創路)が訪ねてくるというので、朝から大忙しの町子(藤山直美)だったが、小川(上杉祥三)が連れてきたのは町医者の「先生」である健次郎(國村隼)。町子は落胆するが、3人で機嫌よく飲んでいた。しかし、町子と健次郎の間で口論となる。その後、筆が進まず締め切りだけが近づく町子は、会社を辞めたいと考えるようになる。ある日、池内から中之島公園に誘われた町子は自分の家族のことを語り始める。
(4)「ふたり」

(4)「ふたり」

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先輩作家の池内(板尾創路)に、町子(藤山直美)は自分の家族のことを語っている。11人家族に写真技師と女中衆という大家族の中で大人たちの愛情をたっぷり受けて過ごしてきた少女時代。持ち前の好奇心で周りの大人たちをよく観察し、そこで起きたおもしろおかしい出来事や感じたことを書き留めていくことが大好きな女の子だった。池内に話して以来ペンを休まずに動かす町子は、あふれる思い出を題材に初めての私小説を書く。
(5)「ふたり」

(5)「ふたり」

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スランプから抜け出した町子(藤山直美)はようやく文学学校の卒業作品を書き上げる。町子の作品は仲間内でも好評だった。数日後、家に帰ると健次郎(國村隼)が上がり込んで、妹・孝子(メイサツキ)と酒を飲んで料理をつまみ、笑い転げていた。またしても健次郎と言い争いになり、キツイひとことを言い放って家を飛び出す町子。翌日、言い過ぎを詫(わ)びようと健次郎の診療所を訪ねるのだが、妊婦の出産立会いに巻き込まれる。
(6)「ふたり」

(6)「ふたり」

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町子(藤山直美)は、妊婦の出産を終えた健次郎(國村隼)に、先日の口論での言い過ぎを詫(わ)びる。町子は会社を辞める決心をし、朝から晩まで小説を書き続ける毎日が始まる。そんな町子をある日、健次郎が訪ねる。その日から2人の晩酌デートが続く。そんななか、突然、健次郎は町子にプロポーズする。とまどっていると、今度は突然、同人誌の町子の作品が、新人作家の権威ある文学賞を受賞した知らせが飛び込んでくる。
(7)「お祝い!?」

(7)「お祝い!?」

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新人作家の権威ある文学賞受賞の知らせが飛び込んだ花岡町子(藤山直美)。受賞の騒ぎで、すっかり忘れているようだったが、健次郎(國村隼)のプロポーズに対してまだ返事をしていない。翌日から町子の生活は一変する。健次郎と会う時間もないまま、町子の多忙な日々が続く。子どものころからの夢だった小説家として本格的に仕事を始めた町子。健次郎への返事は気になりつつも、今はただ、書くことに夢中の毎日だった。
(8)「お祝い!?」

(8)「お祝い!?」

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小説家になる夢をかなえた町子(藤山直美)は、健次郎(國村隼)へのプロポーズの返事を保留にしたまま、今はただ書くことに夢中。机の上の写真を見ながら花岡写真館で育った子ども時代を回想している。その大切な写真館は、昭和20年6月の空襲ですべて焼けてしまう。幸い町子をはじめ、家の者にけがはなかったが、徳一(城島茂)はその後、体を壊して寝ついてしまった…。現実に引き戻された町子は、疲労で倒れる。
(9)「お祝い!?」

(9)「お祝い!?」

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文学賞を受賞した日から休みなく仕事を続け、ついに倒れてしまった町子(藤山直美)。内科医でもある健次郎(國村隼)が往診に町子の家へと通う。翌日も、その次の日も健次郎の往診が続く。そんなある日、健次郎は、おでん屋「たこ芳」で、近所のスナックの女性と「エエ男とはどんな男?」の話題で盛り上がる。そして健次郎は、「“エエ男”について意見が聞きたい」と町子に電話を入れる。2人の長電話は夜中まで続く…。
(10)「お祝い!?」

(10)「お祝い!?」

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デートが続く町子(藤山直美)と健次郎(國村隼)。ドライブに出かけたある日「僕と結婚したらおもしろい小説、どんどん書けるで」と健次郎に口説かれる。物書きとして、主婦として、どちらも中途半端になることで結婚を拒む町子に「中途半端と中途半端が2つ寄ってトータルしたら、人生満タンや」の健次郎の大らかさに、ついに結婚を決意する。結婚式に向けて準備を始めた2人だが、町子たちにはまだ解決すべき問題が残っていた。
(11)「お祝い!?」

(11)「お祝い!?」

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結婚を決めた町子(藤山直美)だったが、忙しさは増すばかりで、式の準備もなかなか進んでいなかった。そしてある日、今の忙しさが落ち着くまで、結婚後も健次郎(國村隼)の家には入らずにしばらく別居したいことを健次郎に告げる。作家だった前妻を病気で亡くした健次郎は、無理することはないと町子の意をくむ。お互いの周囲では理解できず、2人の結婚にますます首をかしげる。そんな中で結婚式の日は近づく。
(12)「お祝い!?」

(12)「お祝い!?」

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今日はいよいよ町子(藤山直美)と健次郎(國村隼)の結婚式の日。だが、2人ともギリギリまで仕事を抱えていて、ドタバタが続く。式場には、健次郎の兄・昭一から2人に祝福の鶏が届いていたが、会場で逃げ出して大騒ぎ。なんとか式を終え、披露宴は健次郎の家で行う。宴会は夜中まで続き、義父・喜八郎(小島慶四郎)の島唄(うた)にあわせて町子たちが踊る。新しい人生の幕開けとなる、町子の長い結婚初日であった。
(13)「かぜひき」

(13)「かぜひき」

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健次郎(國村隼)との結婚式を終えた町子(藤山直美)だったが、まだ当たり前のように花岡の実家で寝起きをしている。当分、別々に住んでみようと、健次郎と話し合った結果だ。結婚式から一週間たっても、2人は一緒に食事をする時間すら持てないままだった。久々に健次郎から電話があり、次の土曜日にある場所へ来てほしいという。突然の健次郎の行動に、何をしようとしているのか、まったく理解できない町子だった。
(14)「かぜひき」

(14)「かぜひき」

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結婚した後も別々に暮らしている町子(藤山直美)と健次郎(國村隼)。そんなある日、中之島にある古いビルの一室へと町子は健次郎に連れられていく。健次郎は、別荘としてこの部屋を買ったのだという。町子の家と健次郎の家の中間点にあるこの場所で、休みの日に一緒に過ごすことを町子に提案する。毎週末、町子はこの部屋で健次郎と子どもたちと楽しく過ごす。町子たちなりのペースで、家族の生活が始まっていた。
(15)「かぜひき」

(15)「かぜひき」

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町子(藤山直美)と健次郎(國村隼)の新婚・別居生活が始まってしばらくたとうとしていた。健次郎が買ったビルの一室で子どもたちと休みの日に一緒に過ごす約束も、なかなか果たせずにいる町子。そんなある週末、健次郎が風邪で伏せている知らせを受け、見舞いに徳永家を訪ねる。すると義母のイシ(岩本多代)や長女の由利子(土岐明里)も風邪で伏せっていた。町子は、思いがけず家族たちの看病を引き受けることに。
(16)「かぜひき」

(16)「かぜひき」

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風邪で寝込んだ健次郎(國村隼)と義母・イシ(岩本多代)や子どもたちの食事を作る町子(藤山直美)。健次郎の妹・晴子(田畑智子)が温泉旅行に出かけていて、家族の看病のほか、家事まで引き受ける。結局この日、町子は徳永家に泊まり込むことになり、子どもたちは大はしゃぎ。翌日、晴子が戻ってくるが、松葉づえをついている。温泉旅行でケガをしたという。思いがけず、もう一晩泊まることになる町子であった。
(17)「かぜひき」

(17)「かぜひき」

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風邪ひきだらけの徳永家で、さらに健次郎(國村隼)の妹・晴子(田畑智子)が温泉旅行でケガをして帰ってきたため、もう一晩泊まることになった町子(藤山直美)。翌朝、晴子が健次郎と言い争っている。晴子は、足をケガしたまま、病院へ出勤しようとしていたのだ。研修医の晴子は、今日行われる手術で第一助手の大役を務めて自分をアピールし、医者として認められたい思っていた。健次郎は、そんな晴子のわがままを制する。
(18)「かぜひき」

(18)「かぜひき」

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徳永家に泊まり込むことになる町子(藤山直美)。夕食も終えて「そろそろ実家に帰らな」と健次郎(國村隼)に切りだすが、聞き入れられない。黒糖焼酎を片手にした健次郎に誘われ、ついつられて相手を務める。一度話しだすと止まらない2人。この夜は、健次郎の奄美大島で過ごした少年時代や鹿児島での学生時代の話で盛り上がり、会話は止まることを知らない。そしてこの一夜が2人の暮らしにとって、大きな意味を持つ一夜になる。
(19)「しゃべる、しゃべる」

(19)「しゃべる、しゃべる」

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健次郎(國村隼)たちの看病で徳永家に泊まり込んでいた町子(藤山直美)。家族のかぜも治り、帰ろうとしたが、健次郎と話が弾み、弾みだしたら止まらなくなるこの2人。町子が自身の初恋の思い出を話しだす。昭和13年、10歳の町子(山崎奈々)は、同級生のマサル(北方将太)に恋心を寄せていた。同じころ、叔母の文代(増田未亜)が、写真技師の亀田(山下徹大)とひそかにあいびきしているのを町子は目撃する。
(20)「しゃべる、しゃべる」

(20)「しゃべる、しゃべる」

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深夜、時間を忘れて町子(藤山直美)は自分の初恋の苦い思い出を健次郎(國村隼)に話す。10歳の町子(山崎奈々)が恋心を寄せる同級生・マサル(北方将太)。そのマサルが町子の妹・孝子(中山桃)の行方不明事件に巻き込まれ、町子の家の庭にたまたまいたとき、洗濯物を取り込んでいた町子の祖母のイト(宮田圭子)が、マサルに気づかずに町子にズロースを渡してしまい、ズロースをマサルに見られ、町子は赤っ恥をかく…。

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昭和40年。大阪市内の金物商店で働く37歳の花岡町子(藤山直美)は、小説家を夢見て駆け出しの文筆活動と二足のわらじを履きながら母・和代(香川京子)と暮らしている。子ども時代は実家が写真館を営み、父(城島茂)、母(鈴木杏樹)、祖父(岸部一徳)、祖母(宮田圭子)、曽祖母(淡島千景)、叔父、叔母2人、そして写真技師と女中衆の大家族の中で大人たちの愛情をたっぷり受けて過ごしてきた。